07/09/27 13:33:12 VxEWKIHb0
人間がまだ地下に押し込められていた頃の話だ。
私は悪名轟くジーハ村のグレン団に入団した。私は華奢な体つきで穴掘りばかりしていたが、
地下暮らし厳しい折り、私のような者も招集されたのだ。
地上の獣人の恐ろしさは思っていた以上だった。
日没前にいつも私ども人間は襲撃され、古参の勇者王から、
お前らを掃討するのが役目と、カスタムガンメンの洗礼を受けた。
その他、口減らし、レールガン、温泉、などしごきを越えたイジメは日常茶飯事だった。
だが、K兄貴は格好の好奇の対象である私を頼りに思ったのか、時々面と向かって励ましてくれた。
食いものに餓えている私に、肉をくれたり、時には酒を振る舞ったりしてくれた。
だが、K兄貴の好意には下心があったのに気づかされる時が来た。
ある日、酒を酌み交わしているうち、上気したK兄貴は、いいねぇ~、凄くイイ!!
とねばっこい口調で言った。そして、女湯を見たいから肩を貸せと言った。
私は躊躇ったが軍隊は上官の命令は絶対だ。服を脱いで、越中ドリル一つになった。
「掘るんだよこの壁を!グワングワンと!!」K兄貴はお国言葉を出して行った。
「なぁ、見たくねぇかい…?美しい山やきわどい谷をよ…」K兄貴の命じるまま私は穴を掘った。