07/09/24 17:20:31 HrfXhd+Z0
>>397 あってますように
154 :1 :04/10/26 05:11:30 ID:8FO2Q9uj
僕が初めて一人で美容室に行ったときのこと。中学までおじちゃんが切ってくれる
床屋で済ませていたので、女性が切る美容室に行くのはかなり恥ずかしかった。
それまでに一回行ったことがあるのだが、床屋のおじちゃんはずっと始終無言で接してくれて
楽~な姿勢で切ってもらえるが、美容室の女性となるとこれはもうペチャクチャお喋りが止まない
ぐらい話題を振ってくる。何を話せばいいのか分からず、母と行ったときずっと凍ったように
カチンコチンのまま「はい、そ、そうですよね(引き攣った笑い)」の繰り返しで済ませていた。
それ以来もう美容室なんて行くもんかと決めた。
だけど悲劇は訪れた。ある日母親から変態みたいに髪が伸びてるから散髪行ってきなさいと言われ、3000円渡された。
3000円を握り締め、自転車でだるそうにウィリーしながらいつもの床屋に向かった。だがいつもの床屋は2週間前ぐらいに
潰れていたのを思い出し、あと近くにはあの恐ろしい美容室しかないことに気付いた。むぅ、どうするか。当時「美味しんぼ」の
海原雄山に憧れていたのであのどっしりとした腕を組んだポーズをとりながら「うーむ」と声に出して考えた。
傍から見たらただの馬鹿である。
うむ、もう高校生なんだし、僕は大人だ。よし、美容室ぐらい行くか!と覚悟を決め、あの女性ばかりいるハーレムの場所へ向かった。
15分ほどで着き、ドキドキしながら店に入った。すると店員はすぐに反応し、「いらっしゃいませー」と
とびっきりの笑顔で対応する。僕は恥ずかしがってクールを気取ろうとカッ、と足を前方に出し、
モデルみたいなことを無意識にしてしまった。それに自分が気付くと、うわ、何やってんだ俺、と顔が
恥ずかしさでかーっと火照り始め、足を引っ込める。ドアの前でまごまごしていると美容室のお姉さんが
こちらへやってきた。「今日はカットでよろしいですかー?」またカッ、と足が出てしまった。引っ込める。
また足が出る。この時も海原雄山の真似で腕を組んでいたので、その様子はさながら直立したままのコサックダンスのようだった。