07/08/31 11:40:44 vdlrqfgP0
313 名前:名無しさん@八周年 [sage] 投稿日:2007/08/30(木) 15:46:09 ID:uBPyBpRI0
他の娘、息子、その配偶者、みんなに見捨てられて、
痴呆状態のまま放置されてたばあちゃんの面倒を一手に引き受けた
うちの母(次男嫁)のことを思い出す。
一人で毎日ばあちゃんちに通い、ボケてお金を何十万単位で他人に手渡しまくり、
その挙句に「金がない! 盗まれた!」と大騒ぎで泣き叫ぶ状態のばあちゃんのお金を管理しようと、
母は家にある現金の大半を、ばあちゃんの手が届かない高い棚にしまった。
ばあちゃんは「この女が金を全部使ってしまった!」と警察に通報し続けた。毎日毎日、何十回と。
そのたびに「ここに入ってるよ」と説明されて、それでもまったく理解できない。
母は、それまでずっと続けていた仕事をやめて、毎日ばあちゃんと戦っていた。
三食の世話、下の世話、罵倒され続け、「助けて殺される!」と叫ばれ続け、
それでも口にメシを入れ、丹念に排泄物を拭い、家を清潔に保ち続けた。
介護施設にやっと入れる順番が来て、
でもばあちゃんの財産では足りなった。でも、実の息子、娘であるおじやおばは一銭もお金を出さず、
うちだけがお金を負担せざるをえなかった。
母は毎日面会にいって、髪を整え、化粧をし、服を調え、歌を歌い、ばあちゃんの好きだった花を飾り、
罵倒、罵倒、罵倒の中、「だいじょうぶだよ!」とばあちゃんの手を握り続けた。
おじ、おば、それからうちの父が面会にいったのって、多分一度ずつぐらい。
いいところ入れたじゃん、みたいなことを言って、
「ばあちゃん、かわいそう……!」と母をにらみつけて帰っていった。父もだよ。おまえ、いい加減にな、って。
娘や息子と話させてあげようと離れていた母と、
その母を罵倒するばあちゃんの関係を見て、色々想像をめぐらせたようだ。
で、ばあちゃんは亡くなったんだけど、最後まで母を「鬼! 人殺し! 泥棒!」と嫌い続けた。
普段のことなんか知るわけのない親戚は、葬式で、
「あんた、本当にばあちゃんにつらくあたったんだねえ?」とチクチク母を責め続けた。
……なにが言いたかったかというと、年寄りの「人物評」ほど
あてにならないモンはねえ。ということ。遺産ナシ、とされた孫二人も泣いてるかもね。