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東論西談:イラン大統領の米講演 敵意超えた二つの勇気
(前略)
この講演前、コロンビア大学には「独裁者に発言を許すのか」と中止要請の声が相次いだ。
しかし、大学側は「考えを異にする者にも発言の機会を保障することこそ我々の信条」とはねつけた。
そのうえ、おもねることなくボリンジャー学長は当人を前に、「狭量な独裁者」と批判した。
一方、大統領はたった一人でステージに立ち、学生からの質問を正面から受けた。
一国の指導者が、敵視されている国に乗り込み質問を受けることが、どれほど勇気のいることか。
日本の首相が北朝鮮で講演したり、ブッシュ米大統領がイランやキューバの学生の質疑を受ける
ことを想像すればわかるだろう。
演説後、学生に聞くと、「イランの指導者が何を考えているか直接、聞けて良かった」
「言われているほど、むちゃな大統領じゃなかった」といった感想が多かった。
学生たちにとっては、メディアに踊らされることなく、自分の頭で考える機会となった。
コロンビア大学とアフマディネジャド大統領が示した二つの勇気が、敵意をかき立てようと
扇動するメディアを凌駕(りょうが)したのは確かだった。<ニューヨーク・小倉孝保>
毎日新聞 2007年10月1日 東京朝刊
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