07/08/16 19:03:18 ohNMo1GG0
ウェブ上で拾えなかったので紙面から書き起こします
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2007年08月15日(水曜日)付 高知新聞「500人の村がゆく」
土佐郡大川村小松。崖の上にある集いの所、「ようやんハウス」。
登ってきた村人が炭火をおこし、いろりで芋や肉を焼く。
「大川で猟師の学校やろうや。名誉顧問はやっぱり、マサタケさんやろ」
マサタケさん(六八)は大川町に住む山師で、間伐や枝打ちを請け負ったり、
冬はシシ(イノシシ)をとって暮らす。
厚い胸板にグラブのような手。「カミキリムシの幼虫は食ったらうまいんぞ」と、
手でつかんで噛む仕草。
「カブトムシの幼虫の小さいようなやつでの。一番うまいがはな、
ノリギの木におるやつ。こんがり焼いたら脂がのって、ほらあうまい」
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中略、このノリで話が続きます
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てっきりカブトムシかと思ったら、袋の中から出して床にぽーんと、出た、
またマムシ、まだもぞもぞと動いている。
手際よく包丁でさばき、手で皮をむき、くしに刺してあぶる。
「酒のツマミに夜中にハメ(マムシ)捕ってくるってもう、勘弁して」
「ぼかあハメハメ大王じゃけんね」
茶色く焼けたマムシをマサタケさんがぽりぽりかじる。
外は闇。はだにまつわりつくようなイカスミの色の黒だ。
ぽりぽり。「自民党惨敗」の前夜であった。
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ぽりぽり。