07/07/07 01:06:31 kghMu58s0
「で、具体的にはどうしたいんだ?」
問い掛けられたオレは、
「今日は全て店長に任せています。店長のおっしゃった注文が自分の意思です」とだけ答えた。
「よし、よく言ったな。じゃぁ、店長どうしましょう」
店長は、「実は、前からコイツにはブタ大全地獄を喰わせたかったんだが、
祭りだしいい機会なんで、そうしてくれ。アブラは5センチでギットリとな」
既に昨日から決められていたかのように、セットされたずん銅に火が入れられ、
鈍いお玉の音と共にヤサイからブタに向かってカエシが入れられた。
普段はニンニクのみにしてもらってたオレの丼に青白いアブラが浮かび上がった。そして
店員は容赦なくアブラを盛り付け、丼の縁部分までは、すっかりとアブラ地獄になってしまった。
「店長、ニンニクはどうします?」
「そうだな、出来るだけ全地獄の姿にしてやりたいんだが…」
「いま、100gくらいなんで、この刻みで上から500gくらいにしましょうか」
「そうだな、ただブタも出来るだけ厚くしてやってくれ」
店員は「承知しました」と一言いって、今度はてっぺんから縁に向かってニンニクを盛りつける。
ケープも掛かってない丼に、刻みヤサイが地獄のように盛り上がる。もちろん丼の麺は
ビンビンになっている。店長はそんなオレの姿をカウンター越しに見つめていた。もちろん、
Tシャツからはみ出たメタボ腹も見逃さずに…