07/07/06 18:28:20 cOIkRafX0
私にまだ職があった頃の話だ。
私は平成××年○○出版に入社した。私はFラン大で一浪もしていたが、
教授のコネで、私のような者も入社を許可されたのだ。
社会人の生活の恐ろしさは聞いていた以上だった。
飲み会でいつも私ども新人社員は整列させられ、古参の係長から、
お前らはたるんどると、宴会芸の強要を受けた。
その他、ちょんまげ、野球拳、チン毛燃やし、など無礼講を越えたイジメは日常茶飯事だった。
だが、K課長は格好のイジられキャラの私を哀れに思ったのか、時々アドバイスをくれ励ましてくれた。
休日に焦がれている私に、有給をくれたり、時には夕食を奢ったりしてくれた。
だが、K課長の好意には下心があったのに気づかされる時が来た。
ある日、酒を酌み交わしているうち、上気したK中尉は、お前は何か信じている宗教はあるか、
とねばっこい口調で言った。そして、人生を変えるいい話があると言った。
私は躊躇ったが会社は上司の命令は絶対だ。覚悟を決め、聞く体制になった。
「ほうほう、邪宗に洗脳されごつ信心が足らぬ」K課長は宗教用語を出して言った。
「集会所に来んか」K課長の命じるまま私は集会所に行った。
「ほんに、ゆとりのごつ信心の足らんやつばい」と、K中尉は私の人生を詰り出した。
K課長が仲間を呼んできた。皆どこか目がイっていた。
K課長はその連中に何やら声を掛けると「ちいと時間がかかるががまんせいよ」
と私にテレビデオをあてがった。