07/07/04 23:04:24 /yQwgZBY0
「妻探すっかぁ」
車を降りると、しわでよれよれの手紙を読んだ。鏡の前に立ち股を開く。
既にあいまいな眠りの中で夢を見るのはあの町、俺の妻はあの思い出の場所で待つ。
身体を横にしてドアの隙間から覗くと、マネキンを持ち上げて、レッドピラミッドシングがそこにあった。
「俺の越中一本の大鉈だぜ」声に出していう。
「男はやっぱ大鉈」
やおら前袋の脇から、ズルムケ状態の黒曜石の酒杯を取り出す、手に白の香油をたっぷり取り、逆手で祭壇をこね回す、
「ヌリュッ、ヌチョッ」音が俺の勃起中枢を更に刺激する。
「古き神々の儀式たまんねぇ」扱きに合わせて、身体を上下させる。
「男の儀式にゃあこれだよ」ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「メアリー、マリア」「ボーリング場のピザデブ」
頃合いをみてボンネットから鉄パイプを引き抜く。俺は自分のこの格好が好きだ。
白いナース服に血痕だけが残り、ぶらぶらの手足のバックに、包帯を垂らして、頭を振り、左手できんたま引っ張り、右手でヌルヌルと鉄パイプを扱く。
サイレントヒルの中のの俺は、日本一の気違い男になっていた。
「ちきしょうメアリーを生き返らせてやりテェよ」最高潮が近付くと、いつもそう思った。ラッシュをもう一度効かせ、アンプルを追加すると、リバースエンドへ向かってまっしぐらだ。
「生き返らせてやる」「越中一本のほんまもんの儀式」
「うりゃ、そりゃ」「ズリュッ、ブチュッ」しぶきを飛ばしながら、小島をめざす。
「耐えらんねぇよ」感情の奥から、激しい罪悪感が起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
-生き返らしてぇ- -でもやっぱ死にてぇ-相反する気持ちがせめぎあい、俺はアクセルを踏み込む。
「きたっ」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。車は湖に飛び出そうとしていた。
「男一匹 ! 」「ぶちっ」
鈴口を押し分けて、車がしゃくり出される。
真っ白い時間が過ぎ、目の前に水が広がる。