07/06/10 21:53:59 AX2k0ZK90
出張で学問上の師匠とホテルで同室で泊まることになったときの話。
その師匠と俺は、互いに傑出した心理学者だと言う事は認めていた。
ただ、師匠の理論は性衝動に重きを置きすぎっていう感じでタイプ外だったんで、
同じ部屋に泊まっても何もないことはお互いわかっていたはず・・・だったんだけど・・・。
お互いシャワーも浴び、軽く酒を飲みながら、俺は原稿のチェック等をする為にノートをいじっていた。
すると上司が、面白いものを見せてやるからと言いながら、俺にある変わった論文を見せてくれた。
なにやらカウチに横たわった男が、一方的に催眠術や自由連想で深層心理を調べられている画像があり、
横には本文のようなものが書いてある・・・珍しい症例の未発表論文らしい。
興奮しながら論文を見ていると、師匠が「ユング君、俺とやってみないか？」と言ってきた。
「自分研究する側だし、これ（論文）に出てくるような患者じゃないから無理っすよ」と断ったのだが、
師匠はむしろその方が良いと言ってきた。そう言われても、フロイトさん俺のタイプじゃないし・・・。
だが、酔った勢いもあって、思わずうなずいてしまった。