07/06/04 17:42:25 cR7fDZZQ0
割り箸を指で持ち、つまんでいるブタの切片を前歯でくわえてから
スーッと串を引くと、脂身が口の中にコロリと転がるようにして入ってきた。
それをじっくりと噛んでいくと、ポクポクとした感覚から次第にネタネタといった状態まで
滑らかに溶け崩れていき、そこから濃厚な旨味が湧き出してきて、
舌や口中をガンガンと攻めてきた。
その旨味を十分味わってから、それをピロロンと呑み込んで、
ここでまたカネシをコピリンコと飲(や)る。
二口目は麺である。
口に入れて噛むと、今度はブタのようにポクポクとしたものではなく、
シコシコとしている。
なかなか噛み応えがあって、その感覚を楽しんでいると、
そのうちにとても上品な旨味と淡い甘みが出てきて、
さらに太麺の外側に付着していたブヨンブヨンのアブラも溶け出してきて、
とてもコクのある味になってきた。
ヤサイは、今度はザクザクとした感覚の中から、噛むほどにとても濃くて、
しかしさっぱりとした旨味がピュルルピュルルと湧き出してくる。
冷水は次第に我輩の意識を痺れさせた。