ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目at GLINE
ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目 - 暇つぶし2ch904:水先案名無い人
07/01/19 08:16:46 mK779xko0
「リセットすっかぁ」
御殿場市を過ぎると、泥はねでよれよれの愛車を駐めた。大森林の前に立ち股を開く。
既に夜露を濡らし、富士の樹海は俺の侵入を待つ。
身体を横にして空を見上げると、冬木立を持ち上げて、満天の星空がそこにあった。
「俺の樹海一本の蒸発だぜ」声に出していう。
「ニートはやっぱ落伍者」
やおらリュックの中から、ズルムケ状態のウイスキーを取り出す、手に眠剤をたっぷり取り、逆手で遺書の封筒をこね回す、
「ガサッ、ガサッ」寒風が俺の鬱中枢を更に刺激する。
「借金たまんねぇ」追憶に合わせて、身体を上下させる。
「最期の夜にゃあこれだよ」ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「41歳、職歴無し」「街金の取り立て」
頃合いをみてサイレースを飲み込む。俺は自分のこの格好が好きだ。
白い小学生時代だけが記憶に残り、ぶらぶらの大学時代の後悔に、就職なまけて、棒に振り、左手で親の保険金引っ張り、右手でヌルヌルと蓄えを食い潰す。
格差社会の中の俺は、日本一の底辺男になっていた。
「ちきしょう誰かに見せてやりテェよ」意識が薄れると、いつもそう思った。ラッシュをもう一度効かせ、ハルシオンを追加すると、漆黒の闇へ向かってまっしぐらだ。
「来世は勝ち組になってやる」「成功一本のほんまもんの男」
「う、、、」「た。。。。。。」涙を流しながら、現世からの転生をめざす。
「たまんねぇよ」意識の奥から、激しいうねりが起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
-楽になりてぇ- -もっと生きてぇ-相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「きた。。。」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「… ! 」「………」
俺の身体を冷たくして、白い霜が降りてくる。
真っ白い時間が過ぎ、目の前から現実が消えてゆく。


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