07/01/19 00:23:42 qIHPfbf20
「仕事バックレっかぁ」
ス-ツを脱ぎ捨てると、縦じわでよれよれのパジャマに着替えた。パソの電源を入れ、ギコナビを開く。
既に石油ファンヒーターは熱風を放ち、俺のキーボードは俺の愛撫を待つ。
椅子に座りメガネをかけると、ガ板に入り、六尺スレがそこにあった。
「俺の越中一本のバックレだぜ」声に出していう。
「男はやっぱバックレ」
やおらスーツのポケットから、ズルムケ状態の携帯を取り出す、手で携帯をパカッと開き、逆手で電源を切る、
「ピッ、ピッ」音が俺の勃起中枢を更に刺激する。
「バックレたまんねぇ」やっちまった不安感に合わせて、身体を上下させる。
「男のバックレにゃあこれだよ」ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「家賃、ガス代」「カードの請求」
頃合いをみてレスエディタを立ち上げる。俺はこのスレが好きだ。
後悔だけが頭に残り、現実逃避をバックに、リロードして、書き込み、左手でキーボードを叩き、右手でマウスをクリックする。
鏡の中のの俺は、日本一の引きこもりになっていた。
「ちきしょう誰かに相談しテェよ」職安に行く前にそう思った。ラッシュをもう一度効かせ、スレ一覧をダウンロードすると、TDNスレへまっしぐらだ。
「ニートになってやる」「30過ぎのほんまもんのニート」
「うりゃ、そりゃ」「ううッ、ううッ」涙を流しながら、ハローワークをめざす。
「かったりぃよ」胸の奥から、激しい倦怠感が起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
-働きてぇ- -もっと休みてぇ-相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「無理っ」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「ニート最高 ! 」「ピンポーンっ」
送信を押して、俺のレスが書き込まれる。
真っ白い時間が過ぎ、目の前が現実に戻る。
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