07/01/17 22:43:03 Qv+IaoMk0
面接に行こうと思い、とどまる。
今日から俺は無職のニートだ。
定職なんてもう就いてちゃいけねぇやな。
これからは常に親のスネをかじりまくるか!
帰り道、公園のゴミ箱に履歴書を捨てた。
記憶に食い込む「不採用通知」が、気を引き締める。
畜生、将来に不安が溢れてしょうがねぇぜ・・・
辺りを見渡す。この公園には広い森がある。
武は真っ直ぐに森の中に向かった。
人気のない森の中、武は服を脱ぎ、丁寧にたたむ。
六尺一丁になり、鞄の中から鉢巻を取り出して締める。
そして腹から大声を張り上げる。
「俺は無職だ!社会不適合の無職だ! 男一匹、根性根性ど根性!」
そしてその場で四股を踏み始める。
「不働!不働!不働!」
足底が土を踏みしめるたび、働きたくねぇと声を張り上げる。
やり場のない男の精力を、身体の鍛錬で発散させる。
「将来!将来!絶望!」
体中から冷汗が噴き出しては零れ落ち、足元の土の色を変えていく。
六尺も鉢巻も冷汗でびしょ濡れになってくる。
「くそ!きついな」
就職し、通帳を突き破らんばかりのボーナスを貰っている同級生を見て言う。
そして、2chから無職・だめ板とヒッキー板を引っ張り出した。
赤黒くなったスレ達は('A`)とだめぽな住人達で光っている。
「よっしゃ、楽になった」
そして再び何もしない生活をし始める。
後戻りのきかなくなった人生に、武が後悔する音と
やり直してぇの叫び声が延々と響き渡った。