07/01/16 00:25:11 PZ2uwAsG0
>>723
「面接に来たときに気になったか?」
その舞台の横に立ち、良一が言った。
「はい!寿司屋には珍しいものですから」
そう言いながら武はこの舞台について考えてみた。
宴会でもあるときに芸者かなんかがここで踊りでもするのだろうか?
しかしそれはこの硬派な店には似合わない。
「これは何なのでしょうか?」
武は思い切って訊いてみた。
「これが舞台というのは分かると思うが、俺たちは別の字をあてている。お前の名前と一緒だ。武台と呼んでいる」
「武台、ですか?」
「ああ。この上でいつもうちの板前達が男を見せている。まさに、男達の戦いの場だ」
しかしそう言われても武にはピンと来ない。
「男を見せるというのは、具体的にはどういったことをするのでしょうか?」
「人それぞれ違うがな。最後は一緒だ。チンポからたっぷりとザーメンをぶっ放して、お客さんに活きの良さを見てもらう。うちの寿司は、こんな男っぷりのいい板前が握ってますぜってな!そしたら、自然と寿司もうめぇと感じるってわけよ」
良一は腕を組みながら、笑顔で語る。