ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目at GLINE
ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目 - 暇つぶし2ch469:水先案名無い人
07/01/09 21:58:25 h5D0YHN+0
「一発やっかぁ」
ス-ツを脱ぎ捨てると、縦じわでよれよれのシャツを整えた。メインフロアの前に立ち股を開く。
既に首タオルを濡らし、満員のフロアは俺のプレイを待つ。
身体を横にして鏡に映すと、レコードバッグを持ち上げて、デトロイトのウィザードがそこにあった。
「俺のミニマル一本のミックスだぜ」声に出していう。
「男はやっぱミニマル」
やおらレコードバッグの脇から、ズルムケ状態のレコードを取り出す、手にレコードをたっぷり取り、逆手でタンテをこね回す、
「ズリュッ、ズリュッ」音が俺のミックス中枢を更に刺激する。
「三枚使いたまんねぇ」扱きに合わせて、身体を上下させる。
「WIREのトリにゃあこれだよ」ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「ミックス、ミックス」「909ドラムマシン」
頃合いをみてTHE BELLSを引き抜く。俺は自分のこの格好が好きだ。
太いリズムだけがはらに残り、ビキビキの四つ打ちのブレイクに、汗も垂らさず、腰を振り、左手でピッチを合わせ、右手でヌルヌルとフェーダーを扱く。
ステージの上の俺は、日本一の伊達男になっていた。
「ちきしょう誰かに見せてやりテェよ」最高潮が近付くと、いつもそう思った。ラッシュをもう一度効かせ、909を連打すると、男へ向かってまっしぐらだ。
「男になってやる」「ミニマル一本のほんまもんの男」
「うりゃ、そりゃ」「シャキシャキ、ドドッ」しぶきを飛ばしながら、クライマックスをめざす。
「たまんねぇよ」ヘッドホンの奥から、激しいうねりが起こった。やがて奔流となり、俺を悩ます。
-終らせてぇ- -もっと回してぇ-相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「きたっ」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。奔流は堰を切ろうとしていた。
「男一匹 ! 」「ギュルン!」
予定時間を押し分けて、strings of lifeがしゃくり出される。
横浜線の始発時間時間が過ぎ、目の前が熱狂に戻る。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch