ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目at GLINE
ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 11尺目 - 暇つぶし2ch221:水先案名無い人
07/01/02 18:15:27 4as+gt+u0
「寝正月すっかぁ」
パジャマを脱ぎ捨てると、縦じわでよれよれの家着を整えた。鏡の前で歯を磨く。
既にスイッチを入れ、俺のコタツは俺が丸くなるのを待つ。
お餅を2つ入れてお鍋に火を通すと、お椀を持ち上げて、お雑煮がそこにあった。
「俺のお雑煮一杯の朝飯だぜ」声に出していう。
「正月はやっぱお雑煮」
やおら御わんの中から、ズルムケ状態のお餅を取り出す、手にかつお節をたっぷり取り、逆手でお餅をこね回す、
「ヌリュッ、ヌチョッ」音が俺の食欲を更に刺激する。
「実家のお雑煮たまんねぇ」扱きに合わせて、身体を上下させる。
「お正月の朝飯にゃあこれだよ」湯気ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「黒豆、栗金トン」「手作りの御節」
頃合いをみて御節の包みを開ける。俺は自分のこの格好が好きだ。
大嫌いな出汁巻きだけが残り、ぶちぶちの数の子をツマミに、おとそを追加して、醤油をたらして、左手でお皿を持ち、右手にゃヌルヌルと箸を扱う。
コタツの中の俺は、家族一のなまけ男になっていた。
「ちきしょう正月番組つまんねェ」テレビをつけると、いつもそう思った。御節を食べ終わり、ビールを追加すると、二度寝に向かってまっしぐらだ。
「二度寝してやる」「コタツ一本のほんまもんの寝正月」
「うりゃ、そりゃ」「グーッ、グーッ」イビキを飛ばしながら、レム睡眠をめざす。
「まぶた上がらねぇよ」脳の奥から、激しいマドロミが襲い掛かり。やがて眠くなり、俺を悩ます。
-眠てェ- -箱根駅伝見てぇ-相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。
「中央大学おせぇ」俺は膝を直角に曲げ、それに備える。トップ集団は4区に入ろうとしていた。
「ダントツでビリ ! 」「ぶちっ」
折り返し地点を押し分けて、トップ集団がしゃくり出される。
真っ白い時間が過ぎ、目の前が現実に戻る。


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