06/11/11 00:14:58 jyYHJrWL0
>>89
先日、孫が漫画を見ているとなんとも素晴らしい言葉が耳に飛び込んできました。
「穢離阿八十八」
これは、この世（穢土）を離れて、阿弥陀如来の元（浄土）へ行くという
衆生を救済に導くためのなんとも有難いお話なのでしょう。
しかも浄土へ行くための今風に言うとキーワードまでタイトルになっているのです。
そう、「八十八」。これは若き日の弘法大師空海が修行の傍ら、四国八十八箇所の霊場を回ったという
故事を指し示しているのです。そう、お遍路なのです。
しかし、孫にあらすじを聞いてみたところ、私の予想とは違い、主人公は外国人との紛争を戦争によって
解決しようとするというとても悟りや解脱とはかけ離れた物語である様です。しかし、主人公がピンチになると
強欲な老人が兵器を売りつけてくるそうなのですが、（この老人はトイレットペーパーから核兵器まで揃える死の
商人です。）この名前がまた素晴らしい！その名も「抹香良い商会」というのです。
ここで私はようやくこの話の本質に気がついたのです。
きっとこの老人は、戦争を生業とする己の業の罪深さに恐れおののき、仏様に帰依したのでしょう。
「抹香良い商会」というからには、きっとこの老人が、戦いに傷つき疲れ果てた主人公達傭兵を説いて
仏道の正しい道に導いてゆくに違いありません。阿弥陀如来の教えにより、彼ら戦士たちが修羅道の
永遠の苦しみから開放されるとき、戦いが終わり平和が訪れる…
なんとも偉大で光芒を放つ有難いお話ではありませんか。
このような漫画を見て育つ日本の子供の将来は大日如来様の慈悲の光に満ち溢れています 。
南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…
６３歳 僧職