06/10/27 14:37:18 H+PZcg/30
神主の妻をしております。幼い頃から馬鹿な娘で
現人神だ、天女の様な美しさだ、などとからかわれ、
根が単純なものですから、信じておりましたら、嘘でした。
生娘でしたから夫婦の駆け引きにも疎く、男性も知らず、
夫との結婚は父の言いつけに従いました。大器晩成だった父は
大寝所と家を筆頭に、私に沢山の祝いの品々をくれました。ぜひ
見てと婚前の夫を誘うと満足そうでした。裏切るなんて本当にひどい終わり方。
たまたま、家に割引券を忘れ戻ったのです。りんどう、夏にはひまわりなど
美しい花咲く通り道を走り裏口へ回って…。まさか、あんなにひわいな、
また悲しく胸の潰れる場面は予想しませんでした。何年も心にひめた
私の苦労、いとしい家族への愛は全て幻だったのです。その時ひらめきました。
何で私が生まれて来たか。やはり私は現人神…罰を与え、許す!全て愛。
…………それが、私の使命なのです。