07/06/14 19:02:50 VgHK4qUNO
「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」
オヤジは、叫んだ。
「許してくれよ!身を隠したかっただけなんだから」
「しけた声出してんじゃねー!もっと叫べェ!!」
レイクはかまわず殴り続ける。
「シリアッー!助けてー!助けてー!」
オヤジが悲鳴に近い叫び声をあげた。
「死んじまえ!何もかも死んじまえ!」
レイクが叫びながら殴り続ける。
「ギャー」
オヤジの血があたりに飛び散った。レイクのコブシも血で染まっている。
「生まれてきて!幸せだったか!幸せだったか!」
レイクの形相は、もうフツウではなかった。その様子を見ていた、ヴェーネもケインも言葉を失ってしまっていた。
思わずヴェーネが言った。
「レイク!それ以上やったら死んじゃう!」
「ヒャーッハハハハハッ!!」
レイクには、まったく聞こえていない。オヤジも失神したのか動かなくなった。
「キャー、やめて!」
ヴェーネが叫んだ。
「あっ……はい」
ケインが後ろからレイクを押さえた。