06/11/07 12:30:28 /tGV19t80
ヤンシー :それじゃあ、思い出は…!
レオナ :要らないわよ!そんなもの!要らないわよ…。そんな思い出など…。
それと引き換えにして、あの子が救われるのだったら…。あの子から得たどんな喜びも、
私は棄ててみせる…。笑い掛けて呉れなくても良い…。思い出を呉れなくても良い…。
だから…。たった一つだけ…。悲しそうな顔を…しないで欲しい…。
そろそろ…時間のようね。
ミネルヴァ :そんな…!
レオナ :奇特な女王様。私が消える事が残念なの?
ミネルヴァ :だって…。貴女達は本当は優しい人達だから…。優しさ故にアイシャを思い遣って…。
その苦しみや悲しみを自分の事の様に思って…。そして悲しみに心を狂わせ、
非情な世界と現実とを許す事が出来ない…。そうなんでしょう?結局は悲しいだけなんでしょう?
どんなに理屈を並べていても、心の奥底では今も泣き続けているんでしょう?
ミネルヴァ :だったら…。その悲しみを私達にも…。たとえ道が排反であろうとも、
その悲しみを知る事くらいは出来る筈よ…。
レオナ :知って如何する訳?まさか悲しみを共有する事で、
排反の道を統合する事が出来るなんて言わないわよね?
ミネルヴァ :それが叶えば、素晴らしい事だとは思っている。
レオナ :馬鹿馬鹿しい。
フォクシー :おいアンタ。アタシらをナメてんの?御涙頂戴の身の上話なんかしてさ。
それでミネルヴァが情けを掛ければその言い草。所詮性格は同じだね。
ラージュのクソババア。
ヴェーネ :フォクシー。今更何を言っても無駄よ。最早、彼女達には滅びしか見えていない。
アイシャの影という闇の深遠。その最果てに鼓動していた世界の真実。そして答える救いの在処。
故に胸を張って、そして力強く、"それ"を目指すだろう。
レオナ :良く御分かりで。流石は"救世の天使様"。或いは"彼女の原本"とでも言おうかしら?
ヴェーネ :フォクシーの意見を、一部支持するわ。喋り過ぎなのよ。この糞ババア。