06/11/07 12:21:46 /tGV19t80
レオナ :アイシャの死に逝く過程は、余りにも悲愴で凄絶なものだった。幾らケア体制が為されているとは言え、
結局は家族を離れ施設に隔離されての生活。強いられた得体の知れない病魔との戦い。
その果てに待ち受けていた、黒い翼。そして尚、悪夢は終わらず。
グラウンドに棄てられたアイシャは、忌まわしき災厄<ディザスティア>へと変貌した。
半年にも渡る、嬲り殺しの目に遭った。何百という炎に肌を焼かれ。何百という刃に肉を切られ。
何百という悲鳴と涙を発し。そして死んだ。パーソン共は、その傷だらけの身体を踏み付けて
歓喜に舞い踊っていた。その日、アイシャは6歳に成った。お誕生日会は、とても盛大だった。
みんなが御祝いして呉れた。沢山の肉料理が振舞われたわ。何の肉だと思う…。
あの子に、あんな幼子に、どれだけの苦痛が背負わされたのだろう。
この子は、こんな苦痛を背負って死ぬ為に生まれたのか?嬲り殺され食べられる為に生まれたのか?
アイシャが背負わされた苦痛を肩代わりしたくても、それは叶わぬ事。
私達はあの子を少しも癒す事が出来ず、あの子は小さい身体に全ての辛苦を背負った。
アイシャの冥福を、大人しく祈る事など出来ようか。
この身を焼く悲嘆の炎を、消し留める事が出来ようか。
だから私達は呪った。アイシャの死に関わったあらゆる"もの"を。
ディスピス。DLG法。パーソン共。そして、私とジョシュア。
ヴェーネ :………。
ミネルヴァ :貴女とジョシュアが、何故…?