06/06/13 23:02:42 TsmbkiT60
『ストーン・オーシャン』という漫画が在る。
世界中で大ヒットした名作だ。
人殺しの濡れ衣を着せられた主人公は、
裁判で懲役15年を言い渡され、
片田舎のグリーン・ドルフィン刑務所に収監される。
結局彼女は数ヶ月の後に執念の脱獄を果たす訳だが、
それまでの間に様々な人間と出会う。
暴力看守に腹話術士の所長、ホルモン剤をうった女と色々だが、
その内の一人の男。
彼の辿った数奇な運命こそ、
私の興味を引き付けて止まない。
その男は長年、所内で掃除係を務めていたが、
やがて神父に会って能力者になった。
その身にプレゼントとして贈られたのは、
若い女性のパンティー。
穿いてないのに比べればずっとホカホカで暖かい。
だが、彼は其処で電流を流して死んだ。
その女に「死にたくなった」とだけ言い残して。
“パンティー”は“彼”に何を与えたのだろうか。
やはり何も与えなかったのか。
それとも逆に何かを奪って行ったというのか。
まあ要するに、
私が言いたいのはこういう事だ。
ハッピーエンドは失われた。