07/02/24 13:33:50 hF2jhq5R0
中国正月は孫祥にとって幸先のよいものになった。その前夜、PSVアイントホーフェンでデビューを飾り、3日後、UEFAチャンピオンズリーグに出場する最初の中国人選手になった。
アーセナル戦の25分間に出場したレフトバックの孫に、サポーターは歓声を上げた。この試合で見せたようなパフォーマンスを、これからも見ることが出来るだろう。
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孫は穏やかな口調で話す。オランダ人が言う「een open gezicht(やわらかい表情)」と気さくな態度を持つ彼は、すでにファンやチームメイト、そして監督ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)
の心をつかんでいる。中国にとって画期的な出来事を英語で話してくれた。実際には、外国語で話す方がピッチにいるよりも緊張すると打ち明けた。
「とても興奮しています。とても嬉しくて、とても幸運でした。PSVにとっては非常に大事な時だったんですから。そして、チャンピオンズリーグに出場した初めての中国人というのは、中国にとっても大きな出来事です」
長い道のり
孫にとって、ヨーロッパでのプレーは長年にわたる夢だった。しかしチャンスはなかなか訪れなかった。
ウィガン・アスレチックFCでのトライアルが失敗に終わり、孫は双子の兄である孫吉とともにアイントホーフェンへやってきた。
孫祥のプレーはスタッフの目に留まり、そして1月12日に上海申花から正式にレンタル移籍することになった。25歳の誕生日の3日前である。
アイントホーフェンでの生活は孫にあっていた。人口20万の町は、100倍以上の人口の上海に住んでいた孫にとって、小さな村のようだ。中国では絶大な人気を誇っていた孫は、この地でファンやマスコミから離れ、新しい生活を始めた。
「チームメイトやコーチから、たくさんのことを学びました。とても親切な人ばかりで、助けてくれます。
なんだか大きな家族のようで、気分がいいです。アイントホーフェンはとても静かな町で、居心地がいい。それが生活しやすくて、好きになりました」