07/11/09 01:32:28 zdDzrEpf0
>>706
スレ違いで悪いが、その試合についての週べのコラムに感動した(ダースは出てこない)
2007.6.3 覚えてますか、雪のセンバツ
先日、ヤクルトの高卒ルーキー、上田剛史選手を取材する機会があった。
インタビューの本筋からは外れるが、関西高校出身の上田選手にどうして
もきいておきたいことがあった。佑ちゃん旋風が世の中にまだ起こっていな
かった昨年春のセンバツで、延長再試合として行われた2回戦の早稲田実
対関西。3対2とリードしていた関西は9回裏、ライト・熊代の後逸で早稲田
実に逆転を許し、3対4と敗れてしまう。
個人的には、最近の高校野球の中で、あのゲームが一番気に入っている。
取り返しのつかないエラーを犯した熊代は、まだ早稲田実の攻撃が続いて
いたにもかかわらず、ライトのポジションで泣いていた。彼の心情を思うと、
見ているこちらもグッときた。
9回表が終わって攻守交代の際に、泣き崩れる熊代を、抱きかかえるよう
にしてベンチへと連れて帰ってきたのが、センターの上田だった。
その裏、関西最後の攻撃、一死一塁で一番・熊代にチャンスが回ってきた。
あそこで名誉挽回の一打が飛び出していたら、『ドカベン』を地で行くストーリ
ーになっていたが、現実は漫画のようなわけにはいかない―一捕邪飛に終
わった。それでも、関西は二死満塁まで早稲田実・斎藤を追い詰めた。
その間、ベンチの熊代は、涙で顔を濡らしながら、仲間の反撃を祈って声
を上げ続けた。その姿は切なくも美しかった。
結局、関西の反撃はそこまで。と、そのときだった―甲子園球場に季節
外れの雪が舞い降りたのは!
時に、3月30日。真っ白い雪は、熊代に象徴される高校球児たちのけがれ
なき心を映し出しているようだった。神様のイタズラと呼ぶには、あまりにも
素敵すぎる、そしてあまりにもドラマチックな「演出」だった。(以下略)