07/05/11 21:48:09 NkS349YL0
(日刊ゲンダイ)
「エッ、寺原でいいんですか?」
その瞬間ソフトバンク関係者は胸をなで下ろしていたそうだ。
昨年11月5日、パリーグの東西対抗が行われた。西の先発投手は当時ソフトバンクの寺原だった。
その年、寺原の成績は3勝7敗。とても選出される数字ではない。エース斉藤が肩の不調を訴え、代役での出場だった。
当初、球団は斉藤の代役として誰が打診されるか心配していたという。
「和田はすでに選出されていたので、神内を指名されるのでは、と球団はビビっていたのです。
神内は先発、中継ぎでフル回転、しかも翌年は先発で一本立ちさせる方針だった。
だからオフは出来るだけ休ませるつもりでいた。それが主催者からの打診は寺原だったから喜んだ。
王監督に相談したら、ふたつ返事でオーケー。球団は寺原を宮崎秋季キャンプから静岡の草薙球場に直行させた」(担当記者)
甲子園で史上最速の157キロをマークして活躍した地元九州出身のヒーローも5年間で評価がガタ落ちしていたのである。
しかし、どこで復活のきっかけが転がっているか分からない。東西対抗では西軍の先発として3失点したが、
顔見せ1,2イニングでマウンドを降りる投手の多い中、ただひとり4イニングを投げ存在をアピールした。
静岡の草薙球場といえばかつて横浜の準本拠地。多村とのトレードで横浜に移籍したのも何かの縁かもしれない。
その寺原がこの日3連勝と勢いに乗るヤクルト相手に1失点完投。
「(投げて適時打も打って)寺原のひとり勝ちだね。最後はクルーンも用意したが9回も行かせた」(大矢監督)
ソフトバンクは斉藤が肩痛でファームへ。神内も1勝1敗ともたついている。
「乗ってました。移籍後初完投だし、セリーグに来て初めていい試合ができました」と4勝目をあげた寺原。
王監督の歯ぎしりが聞こえてくるようである。
.|:::::::::: -=・=- -=・=- | 主催者側は目が肥えていたんだな