02/10/10 16:35 OIt7oT7W
>>93
ハゲ(・∀・)ドウ!
中里のDQN色も応援してしまうw
ガンガレーーーーーー!
96:代打名無し
02/10/10 20:09 CiaqsYOJ
中里みたいなDQNキャラは他のバトロワ合わせても初めてじゃないかな?
期待してしまうよね。
97:代打名無し
02/10/11 11:32 ucVLT/Ex
保全
98:代打名無し
02/10/11 12:14 +61Ilt6S
ほっしゅ
99:代打名無し
02/10/12 02:20 7ZU2FotV
age
100:代打名無し
02/10/12 09:43 vnrsUrOP
>>96
他バトロワでは田中一徳がなかなかドキュソでよいよw
でも田中は頭は悪そうでつが…
101:代打名無し
02/10/12 18:54 8M15xnDv
102:代打名無し
02/10/12 19:05 UT4npp/Y
リナレスって急性白血病で死んだって聞いたんだけど本当かい?
103:代打名無し
02/10/13 07:53 ip63eBms
保守
104:代打名無し
02/10/13 19:06 VVKO0eYp
105:代打名無し
02/10/14 01:16 g00JQZKR
hosyu
106:書き手A
02/10/14 14:48 560Sv6hi
保管屋さんたちがお忙しいようなので第三保管サイト作った方がいいでしょうか?
ついでにあげ。
107:サンクスベースボール
02/10/14 15:06 30so0mrE
108:代打名無し
02/10/14 22:02 1h3l7eZ2
109:代打名無し
02/10/15 12:26 N76ysSBu
職人さんたち、頑張れー!
110:代打名無し
02/10/16 07:10 hVpNambf
保守
111:代打名無し
02/10/16 16:43 RG2o+dj/
捕手
112:代打名無し
02/10/16 23:00 6B9yElSG
職人さん方は忙しいのだろうか…
ひとまず捕手さげ
113:代打名無し
02/10/16 23:55 CxftYFs9
職人さん期待してますよage
114:藤王
02/10/17 00:09 8AnDxMMY
わしが復活したる!
115:代打名無し
02/10/17 02:39 uIaVT4/e
ageage
116:代打名無し
02/10/17 07:05 DJ8tM/Pd
保全さげ
117:代打名無し
02/10/17 11:53 sMwBRBaE
保守
118:代打名無し
02/10/17 19:10 0aRiQukU
sage
119:代打名無し
02/10/18 00:10 2sFVFYMd
職人様方はお忙しいのだろうか…
続きが気になるsage
120:代打名無し
02/10/18 03:02 auR9OVBh
保守
121:代打名無し
02/10/18 04:23 F4HbGaCq
ホシュ
122:代打名無し
02/10/18 12:56 Qcg+vhtq
123:代打名無し
02/10/18 16:09 riOtuuXb
これまでの人物動向を整理してみますた。
違ってたら指摘よろです。
【生存者】
福留&荒木(第一日赤)
井端&大西 (市内の民家)
落合&正津(名大病院)
遠藤(中区?移動中)
井上(中区?)
藤立(中区?井端を捜索中)
中里(第一日赤)
【その他の登場人物】
山田久志&福原峰夫(市内の民家)
星野仙一(名古屋市内)
古田敦也(ナゴヤドーム)
リナレス(?)
バルガス(名大病院)
今中&中村(ナゴヤドーム内スタジオ)
前田章宏(地下鉄浄心駅構内)
【禁止エリア】
東区、南区、西区、港区
あと、前スレがhtml化してましたので貼っときます。
URLリンク(sports3.2ch.net)
124:代打名無し
02/10/18 16:16 UyJ3HZEY
>>123
まとめ乙です。
選手が少なくなったの実感しますた…
125:代打名無し
02/10/19 00:49 sZWwa+7W
126:代打名無し
02/10/19 02:57 VG2j09hj
age
127:書き手A
02/10/19 03:46 wsD8ep/5
166 バトル
先んずる事だけを考えていた。
相手が銃を持っているかも知れない。爆弾を持っているかも知れない。…そんな事は考えなかった。
いや、複数の事を考える余裕さえ福留には残されていなかったのだ。
壁に張り付いた体勢から大きく足を踏み出して階段の方に向き直り、真っ先に認識したのは銃だった。
銃口が下を向いてはいるが、紛れもない実銃、それもマシンガンの類。
それから、まさに最後の段を上りきろうとしている「敵」。見慣れたユニフォームと深い青の帽子。
情報はそれだけで充分だった。
銃口がこちらを向く前に、左手の刀を捨てて飛び掛った。手ごたえがあった。重力のかかるままに敵の体を押し倒す。
視界が揺れてすぐにわけがわからなくなった。襲い来る幾度もの衝撃と共に、銃声が鼓膜に突き刺さった。
左の肩に熱が走る。すぐに撃たれたのだとわかった。しかし、肩ならいい。肩なら死ぬ事はないのだから。
それよりも、撃ってきたという事は、やはり、これは敵だ。では殺さなければならない。
夢中で両の腕に体重をかけ続け、気が付くと、福留は組み伏せた敵ごと踊り場のすぐそばまでずり落ちていた。
殺意に満ちた目が下から睨みすえてくる。
息が苦しい。全身から嫌な汗が噴き出す。頭はパンクしそうだ。
いや、落ち着け。福留は必死で己に呼びかけた。階段の上という不安定な場所ではあるが、
圧し掛かっている自分の方が有利である事に変わりはあるまい。まずは落ち着かなければ。
「放せっ」
暴れようにも押さえつけられ、さすがに身動きが取れないのか、相手は明らかに狼狽している。
あの物々しい銃はまだ手にしているらしいが、その右腕は福留の左手が押さえ付けていた。ほとんど無意識のうちに、だが。
更に左手に体重をかけようとし、飛び掛った時に肩を打ち抜かれた事を思い出した。
「ぐ…」
左手に力を入れようとする度、激痛が走り、腕が震えた。濃厚な血の匂いに吐き気までしてくる。
傷口がどくんどくんと怯えるように脈打ち始めていた。痛みで気が変になりそうだ。
「放せっつってんだろ!てめぇ!」
眼下の敵はなりふり構わず抵抗をしてくる。その振動さえ傷を苛んだ。
もし一瞬でも痛みに耐えかねて力を抜けば、とたんに自分の体は跳ね上げられてしまうだろう。そうしなってしまえば…殺される。
128:代打名無し
02/10/19 03:48 wsD8ep/5
左手の助けに右手をやりたかったが、右手も左手と同じように敵の左腕を押さえている。
敵は腕が自由になれば、こちらの頭や鼻を狙うに違いない。銃を封じる事に固執して素手に仕留められては意味がない。
では、足は。
足は今までどうなっているかも気に止めていなかったのだが、どうやら敵の腰か腹あたりに両膝が乗っているらしい。
敵はしきりに足をばたつかせていて、膝に発達した筋肉の動きが伝わってくる。
震えるのを堪えてことさら細く息を吐いた。冷静になれ、冷静になれ。
左肩の事を考えると、長期戦は不利だと言わざるを得ない。賭けに出てでも一気に決めるしかなさそうだ。
しかし、福留の頭の中にはどういう賭けに出るのか、それさえ思い浮かばなかった。
力を抜くわけにはいかないのに、いつまでも力をかけ続ける事も出来そうにはない。ではどうすれば。
「俺が生き残るんだ!それが一番いいんだよ!」
敵は飽きる様子もなく喚き続けている。
「いいって、何がいいんだよ…」
「中日のフロントだってファンだってそう思ってんだよ!お前なんかが生き残っても何にもならねーよ!」
声はまるで遠くから届いているかのように聞こえていた。現実のものではないかのように。
鼓膜が多少痛んで聞こえにくくなっているだけかもしれないが、ともかく、福留は妙に静かな気持ちで迸る声を聞いていた。
「お前が生き残れば、何があるんだよ」
「栄光」
「…栄光?」
「若いヒーローに対する賞賛と羨望と畏怖が俺の周りに集まるんだ」
「それがお前の栄光か…」
どうしようもなく笑いが漏れた。小さい男だと思った。全くもって、呆れるほど小さい男だ。
栄光だと。人を殺してでもそれを得たいのか。いや、人を殺さなければそれを得られる自信が無いのか。
129:代打名無し
02/10/19 03:48 wsD8ep/5
「俺が新しい時代の主役だ、俺が生き残らなきゃプログラムの意味も無いんだ!」
「じゃあ無意味なまま終わらせてやる」
それは本当に、不意に思いついた行動だった。
福留は肩が痛みを訴えるのを承知の上で、頭を振り下ろしていた。吼える若い男の鼻っ柱を目掛けて。
痙攣するように足下の体から力が抜けた。一瞬だったが、福留はそれを逃さなかった。
顔を上げざま、ほとんど右手の位置はずらさぬまま、向きだけを変えてデザートイーグルの引き金を引いていた。
無茶な体制から撃った割には覚悟していたほどの反動は来なかった。
そろそろ聞き慣れ始めた銃声が、しかし轟然と鳴り響く。
小うるさかった顔と頭の一部が見事に弾けた。
しつこそうな手合いだったが、これで間違いなく死んだだろう。赤やピンク色をしたものが辺りに飛び散ったのを見、
掃除が大変だろうなどと思いつつ、福留はぼんやりと立ち上がった。
何故か罪悪感は感じなかった。
このプログラムに意味を見出そうとする愚かさに腹が立ったせいかもしれない。
プログラムは悲惨なだけだ、何の意義もありはしない。あってたまるものか。認めるものか。
それにしても肩が痛い。左なのが救いだ。
とりあえず銃はベルトに挿し、左肩を庇いつつ持ち主を失ったサブマシンガンを拾った。
それから何となく背番号を確認して、ようやくこの敵が中里だったのだと知った。知ったが、特に何とも思わなかった。
そんな事よりも病室に戻って肩の治療をしなければならない。
【残り9人】
130:代打名無し
02/10/19 04:35 wsD8ep/5
167 血の海
まず、あまりに血生臭いのでおかしいと思った。
返り血を浴び、自分も左肩を怪我していながら
なお気になるほどの血の匂いなのだから、尋常のものではない。
それで、直後に背筋が冷えた。気管が詰まったように息が出来なくなった。
まず、この病室には荒木しかいなかった。
そして、中里以外にこの病院の、この階への侵入者はいなかった…はずだ。
中里と自分が小競り合いをしている数分の間に何者かが到達するという可能性も無いわけではなかった、が、
それは限りなくありえない事態だったし、もしそうだったところで、荒木に抵抗は出来ないのだから…
つまり、この咽るほどの血の匂いが、何故この病室に充満しているのかと考えると。
福留は再び吐き気がこみ上げてくるのを感じていた。
真っ白になりそうな頭の中に、ひとつのフレーズが浮かんだ。
「72時間ルール」。
あれのタイムリミットは、ちょうど今頃ではなかっただろうか。
72時間以内に誰も殺せなかった人間の首輪をランダムに爆破する、と、
アナウンサーだか古田だか、運営側の人間が確かに言っていた。
そんなルールはすっかり忘れていたけれども…もう残り人数もごくわずか、
誰も手にかけていない人間となればますます少なく、的中率はどれほど高くなっていたか。
無論のことだが、荒木は、誰も殺してなどいない。
自分も殺してくれるなとずっと願っていた。何の罪も無いままに生き残って欲しいと願い続けてきた。
まさか、それが。
131:代打名無し
02/10/19 04:35 wsD8ep/5
気が付くと冷たい床の上にへたりこんでいた。とてもではないが足に力が入らなかった。
カーテンの隙間からは陽光が差し込んでいる。
そう、今は朝なのだ。四日目の。あの宣告がされてから72時間目の。
いやしかし、まだ決まったわけではない。福留は必死で最悪の事態を考えるまいとしていた。
生来自分はプラス思考だし、それは常にいい結果を生んできていた、と思う。
もしかしたら、もしかしたら、この血の匂いは何かの錯覚かもしれないではないか。
床を這い、長い時間をかけて福留は荒木の寝ていたベッドに辿り着いた。
期待はあまりにあっさりと裏切られた。
白かったシーツは血に染まり、力なく垂れた手は明らかに血の気を失っていた。
それだけ見るのが精一杯で、とても顔を上げる事が出来ず、福留はそのまま床に蹲った。
気持ちが悪くなったので吐き、泣きたくなってので泣いた。
もう、何を信じていいのかわからない。
信じられると唯一思った友は死んでしまったのだ。
たった一人、こんな寂しい病室の片隅、誰かに恐怖を訴える事も叶わぬままに。
しかし部屋を離れた事を後悔はしなかった。
自分がここにいても、いなくても、中里と戦っても、戦わなくても、荒木が死ぬ事に変わりはなかっただろうから。
つまり…全ては無駄だったのだ。
気が治まるまで福留は笑い、脱力し、嘔吐し、それからやはり泣いた。
あまりに無力な自分を呪って泣いた。
【残り8人】
132:書き手A
02/10/19 04:37 wsD8ep/5
うあ、名前消し忘れ…まあいいか。
ゆっくりペースですみません。
133:代打名無し
02/10/19 08:46 aU4AB12p
書き手Aさん乙です
荒木たんが…(TT)
ドメこれからどうすんだろ…
134:代打名無し
02/10/19 10:14 LjZfHWwO
荒木…。
めちゃめちゃショックだ…。
こんな死に方イヤ~!
中里もいなくなって寂しいな(涙
135:代打名無し
02/10/19 10:52 QItfYD8f
168 恩
「しっ」
首をつき合わせて今後の作戦を話し合っていた山田・福原・大西・井端は、井端の沈黙を促す仕種に口を閉じた。
息を潜めて外界に耳を澄ませる。
息詰まるような時間、たった1分あまりの時間だったが、長く長く感じられた。
しかし何の物音も聞こえはしなかった。
「・・・どうした?」
「いえ・・・今、自分の名前を呼ばれたような気がして・・・」
山田に問われ、井端は答えながら首をかしげた。ただの空耳だったのだろうか。
「いや、待て」
今度は大西が反応した。手元のレーダーに点が浮かんでいた。
誰だろう?
4人は再び押し黙り、神経を集中させた。
「・・・井端ー・・・どこだー・・・」
聞こえた声。4人は顔を見合わせた。
「藤立さんや!」
大西は上半身を跳ね起こした。
プログラムが始まってからずっと一緒にいた、そして自分を助けてくれた藤立がすぐ近くに来ている。
「藤立さんが来とる。助けんと」
「待て、大西」
立ち上がりかけた大西を福原が止めた。
「藤立は・・・敵だ」
「え?」
大西がいぶかしげな顔を福原に向けた。
「藤立は本部と通じているんだ」
「そんな、藤立さんは俺を助けてくれたんですよ。プログラム開始からずっと一緒にいて、そんな素振りはどこにも・・・」
福原の言葉が信じられずに大西はそう言い返した。
プログラムが始まってしまってどうしようかと思っていたところで出会えた藤立。
藤立といることで落ち着いていられた。
それなのに藤立が本部と通じていたとは・・・。
136:代打名無し
02/10/19 10:52 QItfYD8f
「そうです。俺も中日ビルで大西さんと藤立さんに助けてもらったんです。なのに敵だなんて」
井端も言う。福原は2人の言葉に、渋面を更にゆがませた。
「それは・・・」
「たぶん藤立の演出なんだろう。会うやつ会うやつを殺していって頂点に立つよりも、人情を絡ませたほうが視聴者にウケるからな」
福原の言葉を遮って山田が言った。
大西と井端は顔を見合わせた。
まだ納得出来ない表情の2人に、山田は大きく息を吐いた。
「じゃあ何で今、藤立は井端を探してるんだ? 井端はさっきの放送で死亡と言われたんだぞ。なのになんで藤立が井端を探す必要がある? 藤立が井端と特別仲が良かったんならともかく」
藤立は今季移籍してきたばかりだ。井端とはポジションも違うし、年齢も少し上だ。そんな藤立と、井端は個人的に話した事は数えるほどしかなかった。
井端の顔が曇った。
「本部は井端の死亡に疑問を持っているんだ。当たり前だな。何の前触れもなくいきなり反応がなくなったんだからな」
「・・・で、本部に言われて、俺を探してる・・・?」
信じたくはないが、しかし、言われてみればそうとしか思えなかった。
「でも俺、藤立さんを助けたいです」
ずっと俯いていた大西が顔を上げた。
「俺、こんなプログラムに放り込まれて不安やったんです。そやけど、藤立さんがいてくれたんで落ち着いていられたんです。俺が肩撃たれたときに担いで逃げてくれたんは藤立さんなんです。もしそれが本当に藤立さんの演出やったとしても、俺は藤立さんに恩があります」
大西は立ち上がった。福原も次いで立ち上がる。
「監督、藤立は私達にとっても大事な後輩です。首輪を外して本部と切り離してやればヘンなマネもしないでしょう。行ってきます」
大西と福原は山田の顔を見つめた。頷いてくれるのを待った。
「・・・藤立の首輪は外すな」
「監督?」
「本部と繋がったままにして、仲間になってもらう。本部側の情報もほしいからな。だから、上手くやれ」
山田の言葉に福原と大西は頷いて出て行った。
137:代打名無し
02/10/19 10:55 QItfYD8f
169 so late ・・・
井端は1人、第一日赤の前に立った。
仲間にすることに成功した藤立との、マイクを警戒した筆談の中で、第一日赤に福留と荒木がいること、そして藤立が自分をここに連れて行く役目だったことを知った。
「罠だから行くな」と言われたのを振り切って、井端は近くの民家から車を拝借して、誰もいない名古屋の街を疾走してきた。
これは藤立もよく知らなかったらしいが、中里もこっちへ向かったようだと言われれば不安も増した。
井端は目の前の建物を見上げた。
そびえ立つビル群に圧倒される。
この中に福留、荒木、そして中里もいるのか。
井端は一度頷いて、第一日赤の敷地に踏み込んだ。
静まり返った数々の棟を井端は慎重に、しかし足早に駆け抜けた。
その井端の足が止まった。
「・・・中里!?」
血まみれの死体。胸の番号は28。
誰が殺したのか。やはり福留だろうか。だとしたら、2人は無事なのか。
井端は少し安堵した。
しかしそこから点々と落ちて続く血痕が新たな不安をかき立てた。
「孝介!? 荒木!?」
名を呼びながら井端は血痕を辿った。
それが少し先の病室に消えているのを見て、井端は再び足を止めた。
あそこに居るのは誰なのか。
福留か荒木だと思っていたが、本当は全然別の奴かもしれない。
ここに来たのが藤立からの情報通りの福留、荒木、中里の3人だけとは限らない。
井端は足音を忍ばせながら足を進めた。
138:代打名無し
02/10/19 10:55 QItfYD8f
病室の扉は開いていた。
井端はそっと中を窺った。
血に染まるベッドがまず目に飛び込んできた。
人型に盛り上がった掛け布団。
しかし枕の方へ視線を移して、井端は嘔吐感に襲われた。
真っ赤なグチャグチャがそこにあった。
自分も人を殺した。
死体もいくつか見た。
でも・・・。
「孝介・・・?」
気を取り直し、それが誰だったのかを確かめるために室内に足を踏み入れて、井端はベッド脇に蹲る福留に気付いた。
福留は動かなかった。
「・・・・・」
井端は視線をもう一度ベッドに移した。
状況がそれを、荒木の変わり果てた姿だと、教えていた。
井端の身体がすぅっと冷えた。
その名を呼ぼうとして、唇が震えた。
声は出なかった。
ただ息だけが急速に乾いていく喉を通って、ひゅう、と小さく鳴った。
【残り8人】
139:135-138
02/10/19 11:11 K1+Fz2aH
>書き手Aさま
乙です。
でも荒木がぁ・・・(ToT)
ショックで慌てました・・・(^^;
140:代打名無し
02/10/19 13:47 u9J5euq3
新作うpされてる、と思ったら…(ナキ
141:代打名無し
02/10/19 17:01 8d2D9gsO
職人様方、お疲れ様です!
荒木…しかし予想外の展開、感服いたしました。
これから孝介と井端がどうするのか。
142:代打名無し
02/10/19 17:42 dNgRksSk
井端は荒木のそばに居てやらなかったこと後悔するだろうな。
孝介も大変だし(生きてるんだよね?)
今後の井端がどうなるのか不安だ。
143:代打名無し
02/10/19 18:34 e+FHoLoN
久々の新作うp乙でした>職人様方
すごい展開だなぁ・・・今後が全く予想出来ない。
144:書き手A
02/10/19 22:09 sSsSJI4V
170 それぞれの選択
「井端さん…」
体を起こした福留の顔は涙と吐瀉物にまみれてひどい有様になっていた。
目は平生の明るい輝きを失い、視線が虚ろに宙をさ迷っている。
「孝介」
「荒木なら死にましたよ」
抑揚のない声。抜け殻、という言葉がまず思い浮かんだ。
虚脱状態の人間とはこんなものなのだろうか。
「孝介、何があったのか教えてくれ」
感情よりも先に理性が働いた。努めて冷静に、井端は声を絞り出した。
「…首輪が」
福留は淡々と答えた。
「首輪?」
「72時間ルール、ってやつにやられて」
「72時間ルール…?」
そんなルールがあっただろうか。追加されていったものも含め、
ルールは全て頭に叩き込んだつもりだったが、全く聞き覚えがない。
「知らなかったんですか?まあ…今更知っても知らなくても関係ないですけど…」
「それ、追加ルールだよな?」
「二日目の朝に、72時間以内に誰も殺せなかった奴を一人殺すって…
五日目の夕方に発表されるって言ってたんですけど、
人数が減ったから、途中で四日目の朝に変更になったんです」
言われてみれば、72時間ルールを48時間に縮める、とかそういう放送があったような気がする。
意味がわからなかったので記憶に残らなかったのだが。
145:代打名無し
02/10/19 22:15 sSsSJI4V
「孝介。わかった。よくわかった。俺はその頃の記憶がないんだ。…だから知らなかったんだな。
…そうか…荒木は誰も殺さなかったのか。そうか…」
悲しみに浸る余裕はない。こみ上げる涙を必死で堪えた。
泣くのは後でいい。全てが終わってからでいいはずだ。
今は一人でも仲間を増やして戦う時なのだから。奥歯を噛み締め、井端は涙の波をやり過ごした。
「俺、こいつしか信じられなかった…井端さんもここに来たら殺そうと思ってた…
でももう、体に力が入らないんです」
「なぁ…孝介、俺と一緒に来ないか」
「…一緒に?どうしてですか?」
言葉とは裏腹に、福留の声は興味を引かれた風ではなかった。
むしろ、ほとんど投げやりな調子だ。自暴自棄になりかけているのかもしれない。
その気持ちは痛いほどわかるのだが…敢えて気付かぬ振りをして井端は続ける。
「監督やスタッフと通じてる藤立さんが仲間にいるんだ。プログラムを止められるかもしれない」
「ああ。死んでも嫌です」
強い声が返ってきたのに少しだけ驚いた。一体どこにこんな気力が残っていたのだろうか。
「どうして」
「荒木は運営側に殺されたんです。俺はスタッフと関係してる人とは一緒に行けません」
「孝介」
「行って下さい」
井端はもはや勧誘する言葉を失っていた。荒木を喪った悲しみの深さが理解できるからこそ、押し黙るしかなかった。
「わかった…悪かったな」
「いえ。…俺もこいつの仇を討つつもりです。一人ででも。
井端さんの話を聞いたら、そう思えてきました」
最後に荒木の死体の無残さを目に焼き付け、井端は病室を出た。
絶対に許さない。俺はこのプログラムをつぶすためなら、手段も協力者も選びはしない。
藤立には恩義もあるし、福留ほど子供ではないつもりだ。
【残り8人】
146:代打名無し
02/10/19 22:25 8IT6neAT
あう、先越されちゃいました。
考え直さなきゃ・・・。
これがリレー小説の大変な、だけど面白いところ。
頑張らなくちゃ。
147:代打名無し
02/10/19 23:06 aU4AB12p
新作うぷの嵐キタ-
!職人様乙です!
井端は福留の首輪のマイクぜんぜん気にしてないみたいだが…大丈夫なのかな?
148:代打名無し
02/10/19 23:21 aLisR6Ep
>>147
!!
149:書き手A
02/10/19 23:47 sSsSJI4V
しまった、首輪のマイクを失念していた…
すみません、ちょっと書き直します。
150:書き手A
02/10/20 00:41 25f26Lvr
145の書き直し版です。
--
「孝介。わかった。よくわかった。俺はその頃の記憶がないんだ。…だから知らなかったんだな。
…そうか…荒木は誰も殺さなかったのか。そうか…」
悲しみに浸る余裕はない。こみ上げる涙を必死で堪えた。
泣くのは後でいい。全てが終わってからでいいはずだ。
今は一人でも仲間を増やして戦う時なのだから。奥歯を噛み締め、井端は涙の波をやり過ごした。
「俺、こいつしか信じられなかった…井端さんもここに来たら殺そうと思ってた…
でももう、体に力が入らないんです」
「なぁ…孝介、俺と一緒に来ないか」
「…一緒に?どうしてですか?」
言葉とは裏腹に、福留の声は興味を引かれた風ではなかった。
むしろ、ほとんど投げやりな調子だ。自暴自棄になりかけているのかもしれない。
その気持ちは痛いほどわかるのだが…敢えて気付かぬ振りをして井端は懐からメモ帳を取り出し、
以下のように書き付けて示した。
『監督やスタッフと通じてる藤立さんが仲間にいる。プログラムを止められるかもしれない』
「ああ。死んでも嫌です」
途端に強い声が返ってきたのに少しだけ驚いた。一体どこにこんな気力が残っていたのだろうか。
「どうして」
訊くと福留が手を伸べたので、黙ってメモ帳とペンを渡してやった。
『荒木は運営側に殺されたんです。俺はスタッフと関係してる人とは一緒に行けません』
「孝介」
「行って下さい」
井端はもはや勧誘する言葉を失っていた。荒木を喪った悲しみの深さが理解できるからこそ、押し黙るしかなかった。
「わかった…悪かったな」
「いえ。俺は一人でやってみますよ。
井端さんの話を聞いたら、そう思えてきました」
メモ帳とペンを受け取り、最後に荒木の死体の無残さを目に焼き付けると、井端は病室を出た。
絶対に許さない。俺はこのプログラムをつぶすためなら、手段も協力者も選びはしない。
藤立には恩義もあるし、福留ほど子供ではないつもりだ。
【残り8人】
151:代打名無し
02/10/20 01:36 /85JG9Y5
福留、来季の背番号は「8」。
URLリンク(www.hachiban.co.jp)
152:代打名無し
02/10/20 02:04 qWiqUWQ/
これからどうなっちゃうんだー!!
燃える孝介と井端に期待。
職人様方、乙です。
153:代打名無し
02/10/20 08:53 BM7M/D7O
コースケ、がんがれ!
154:代打名無し
02/10/20 15:57 dFK3vs0p
職人様、いつも乙です
荒木・・・。
155:代打名無し
02/10/20 18:58 uguDXVrs
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
と思ったら、荒木あっけなく死んじゃってて(´・ω・`)ショボーン
156:代打名無し
02/10/20 19:30 GwbSpf89
171 悲しすぎる別れ
福留と荒木は同じ年でプライベートでも仲が良かった。
一緒にメシを食べに行ったり、映画なんかも観に行ったりもした。2人とも情に脆い性格のせいか何度も映画館で泣
いたこともあった。どんなに周りが変な目で見ようとも関係なく2人で大泣きした。そしてお前泣きすぎとか鼻タレてる
ぞとかお互いの情けなすぎる顔を見てよく笑った。
そういえばあの時ティッシュが無くなるまで泣き続けたんだっけ?
すでに冷たくなったあらきを背負いながら福留は回想にふけていた。
井端たちが去った後、荒木の遺体を慎重に起こし、背負って病室を出た。荒木の遺体は首輪が爆発した首以外は
今までの傷なども多くあったが、比較的きれいな方だった。ただ首は今にもとれそうなほどえぐられている。ユニホ
ームに血が付こうが左肩が痛もうがそんなのは気にすることもなく階段を上がり続けた。
一段一段上がるたび自分の肩にぶら下がっている荒木の青白い腕が揺れ、それを見るたび泣きたくなった。
屋上へのドアを開けると朝の涼しい風が顔に当たり、新鮮な空気を久しぶりに感じた。
なぜ福留が屋上へ荒木と共に来たかというと一緒に朝日(今はもう昼近くになってしまったが)を見たかったのだ。
ただそれだけだった。
しかしそれは叶うことが出来なかった。東の空は昨日の中区爆発でまだ煙に覆われていて、ここ第一日赤の屋上
から太陽は隠れて見れなかったのだ。
そんな景色を見て福留はただ立ち尽くした。どこまで俺たちは付いていないのだろうと思い、ふっと笑った。
荒木を降ろし仰向けの体勢にして寝かすと、その隣に座った。
そして遠くでもくもくとたちこめる煙を眺めながら言った。「なぁ、荒木お前は知らないと思うけど・・・俺、1度死のうと
思ったことあったんだ・・・」
随分昔のことに感じてしまうが2日目に山崎を殺した時、自分の心の醜さ、情けなさが許せなくて、苦しくて死んでし
まった方がマシなんて考えたこともあった。でも・・・
「でもな、お前が元気づけてくれただろ?その時思ったよ。お前より先には死ねないってな・・・」
もう二度と動くことがなく、応えることもないとわかっているが荒木に話しかける。
157:代打名無し
02/10/20 19:31 GwbSpf89
殺人ゲームの最初からずっと一緒にいた。蔵本、山崎、井上、ギャラード・・・何度も殺されそうになり、何度も
修羅場を2人で乗り切ってきた。こんな目にあいながらも生き残ってきたのも自分たちだけだと思う。だから
そう簡単には死なないと思っていた。しかし荒木はあっけなく死んだのだ。72時間ルールという急に作られた
ルールの犠牲となって。
「なのにお前が先に死んでどうするんだよ・・・」
支えを失った福留は声にならない声で叫び、泣き始めた。
「俺はどうすればいいんだ・・・」
隣にいる青白い顔の荒木に訴えても答えることはもちろんなかった。
あの荒木はもうこの世にいないのだから。
【残り8人】
158:代打名無し
02/10/20 23:08 IeGNzy+n
アーラーキー!!!!
159:書き手A
02/10/20 23:23 SPvu+fRn
「72時間ルール」のリミットを誤って記憶していたので
ちょっと訂正を…二日目の朝から72時間後ですから、五日目の朝がタイムリミットでしたね。
ホントニスミマセン(;´Д`)人
130の十七行目の後ろに
そして、いつだっただろうか、人数が減ってきたからタイムリミットを一日分繰り上げる…
という放送も、あった気がする。
という文を挿入、十八行目は
×そんなルールは~
○どちらにせよ、そんなルールは~
に変更します。それから131の三行目は
×そう、今は朝なのだ。四日目の。あの宣告がされてから72時間目の。
○そう、今は朝なのだ。四日目の。繰り上げられたリミットに当たる、48時間目の。
に訂正します。
繰り上げ放送は三日目にあり、爆発や襲撃のどさくさで忘れてしまったのだと思っていただければと…
しばらく反省して全体を読み返しつつまとめ作業でもやります…
160:代打名無し
02/10/21 12:21 S7/3tT6O
新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
職人さん乙です。いつも楽しませていただいています。
これからもがんがってください!
あぁ、荒木が…荒木が…ドメがんがれぇぇ・゚・(ノД`)・゚・
161: ◆cmxYQkNOZE
02/10/21 16:11 8AZuGufw
ガシガシと話を引っ張ってて下さる書き手Aさんに、敬礼!!
保管サボッててゴーメンヨー
鯖移転してから初めて来たよ
162: ◆cmxYQkNOZE
02/10/21 17:19 8AZuGufw
お茶を濁しておりますが140まで暫定UP完了。(中里DQNチェンジのあたりまで)
URLリンク(dragons-br.hp.infoseek.co.jp)
保管しつつ少しずつ読み返させて頂きますですはい。
163:代打名無し
02/10/21 19:07 1I8NJ9Dr
172 手の平返し
大西は再び藤立と行動を共にしていた。
しかし不用意に発した言葉を藤立の首輪のマイクに拾われることを避けるために少し離れ、また監視カメラに映ることを防ぐために物陰を選んで歩くため、大西はまるで藤立を尾行しているような格好になった。
仲間達は『一緒に固まって歩くと目立つ』という理由から、合流地点と合流場所を決めて、この大西・藤立組、山田・福原組、そして井端単独という三手に分かれて進んでいた。
大西は先を行く藤立が時折振り返って自分を確認してくれると、ちょっと手を振って合図した。
こんな藤立が実は本部と繋がっていたなんて信じられなかった。
無線機を持っていたことそして藤立の持っている情報から、本部とのつながりは目の当たりにしたが、それでも大西はまだ理解したくはなかった。
自分にとって藤立はまぎれもなく命の恩人なのだから。
日はだんだんと高くなっていく。前を行く藤立が不意に立ち止まった。
耳に手をやっている。本部からまた何か指示が来たのだろうか。
大西は少し離れた場所からそれを見守っていた。
藤立が大西を振り返った。目で合図され、大西は付近に監視カメラのようなものがないかを確認して、藤立のもとへと走った。
「え・・・」
大西は藤立の前1m位のところで足を止め、絶句した。
藤立の手の中の銃、その銃口がまっすぐ自分に向けられていた。
「・・・俺たちの仲間になってくれたんやなかったんですか?」
その光景が信じられずに大西はそう言った。
「俺が本気でお前らの仲間になるて思うてたんか?」
藤立の言葉に大西は目を見開いて藤立を見つめた。
あの民家で筆談を交わして、一緒にこのプログラムを潰そうと誓ったではないか。
本部と繋がっていたことを告白し、仲間を演出として利用しようとしたことを詫び、固く握手を交わしたではないか。
それは嘘だったというのか。
164:代打名無し
02/10/21 19:07 1I8NJ9Dr
「所詮首輪なんかあってもなくても、詰まるところは本部側の手の平の上なんや。せやったらどっちに付いたが得かっちゅうのは分かるわなぁ」
「藤立さん・・・」
あの、自分を助けてくれた藤立が、本当にそんなことを口にするとは・・・。
それでも大西は信じたかった。
「じゃあなんであの時俺を助けてくれたんですか?」
藤立はその問いには答えず、銃を構えなおした。
「そろそろお前ともサヨナラやな。ま、恨まんといてくれや」
「ふ・・・っ」
藤立の名を呼びかけた大西の声は銃声に消えた。
大西は後ろに大きく弾き飛ばされ、撃ち抜かれた胸からはおびただしい鮮血が噴出していた。
大きく見開かれた目はまだ信じたくない気持ちを表すかのようだった。
【残り7人】
165:書き手A
02/10/21 19:30 /vKM/Mbc
ヒール藤立もイイですなあ(*´Д`)
◆xYQkNOZE氏と被ってしまったんですが、一応第三倉庫できました。
オフでも読めるようにお持ち帰り用ファイルをご用意しましたので、まあ刺身のツマにでもどうぞ。
URLリンク(cdbr-2.hp.infoseek.co.jp)
166:代打名無し
02/10/22 00:04 a58WwzNo
173 復讐するは我にあり
『追加禁止エリアは中村区です』
定期放送で流れたその一言が、泣き疲れた福留に踏ん切りをつかせた。
ここ第一日赤は中村区。あと二時間留まれば死ぬ。
…その冷酷な事実がなければ、いつまでもこの屋上から動けなかったかもしれない。
荒木の死体から離れられなかったかもしれない。
いっそ死んでしまいたい、とは、実を言えば今でも思っている。
けれども、荒木は自分を「死なせない」と言った。
人殺しの自分を励まし、庇ってやると言ってくれた。
だからまだ死ぬわけにはいかないのだ、きっと。
ここで死ねば荒木を裏切る事になってしまう。
「荒木。ごめんな。また一人にする」
荒木の首に自分の帽子を乗せて傷を隠してやり、福留は立ち上がった。
武器を詰め込んだ二人分のスポーツバッグは思ったより重かったが、
この程度なら移動に支障は出ないだろう。
絶対に生きて、生き抜いて、荒木の仇を討つ。
誰の助けも借りない。これは俺の戦いだ。
もしかしたら死ぬかもしれないし、或いはこのプログラム中にチャンスが掴めず、
何年もかかるかもしれない。
けれども、密室でただ一人で死んだ荒木の苦しみを思えば
怒りと悲しみがこんなにも身を突き動かすのだ。
太陽を背に、福留は歩き出した。
【残り7人】
167:代打名無し
02/10/22 00:25 FEIAEesa
荒木、本当にさよならだね…
「荒木。ごめんな。また一人にする」
に、ちょっと泣きそうになったよ。
168:代打名無し
02/10/22 07:26 aCxC8OQG
sage
169:代打名無し
02/10/22 12:37 4LLn8o3v
ほっしゅ
170:代打名無し
02/10/22 18:39 PRhOvRKf
174 急転直下
遠藤は廃虚となった中区で途方に暮れていた。
「大西は一体どこへ行ったんだよ……。
もうこの近くにはいないか……?」
大西とはぐれた付近をしらみ潰しに捜したけど人が立ち寄った痕跡もなかった。
怪我人の足でそんなに遠くに行けるものなのか?
まさか大西はもう……?
いや、そんな事はないはず。
大西はレーダーを持っているんだ。
怪我しているとはいえそう簡単には敵に遭遇することはないだろう……あの首輪をつけて
ない外国人を除いては。
とにかく、このままじっとしてるだけじゃどうにもならない。
でも、いったいこれからどうすれば……。
『----ガガガガガガ』
「ひ、ひぃっ?!」
……放送か。驚かせるなよ。
でも、さっき中村区が禁止エリアになったってのがあったばかりじゃないのか?
間隔が短いな。
『ガガガ みんな ガガ 聞いてるか!!俺だ中村武志だ!! ガガガ』
「!?」
『今中と ガガ 司令室に ガ 立てこ ガガガ もって ガガガ
ガガガガ 禁止エリ ガガ アは解除し ガガガガガ 今す ガ ぐ
ガガガ ドーム ガ に ガガガ 集ま ガガガガガガガガガ-------』
「い、今のって…!?」
【残り7人】
171:代打名無し
02/10/22 18:40 PRhOvRKf
175 決戦の地へ
……確かに中村さんの声だった。
ノイズが混じって聞きにくかったけど確かにそうだ。
禁止エリアがまた解除されたのか…?
そんな事って……。
信じれるのか?罠かもしれない。
でも、この状況じゃ信じるしか……。
もし本当ならこれが最後のチャンスかもしれない。
この放送を聞いた生存者はみんなドームに向かうはず。
大西の無事もそこで確認できるはずだ。
とにかく現状を打破する為には向かってみるしかない。
……だけど、井上さんやあの外国人、藤立さんもこの放送を聞いてドームに向かってたら……。
今度遭遇したら、もう逃げ出せるとは限らないんだぞ……。
……いや、迷ってる暇はないんだ。
大西と合流するため、そして自分が生き残る為に。
……散々逃げ回ってきたけど、俺だってこんな所で死にたく無い。
この放送に賭けてみるしかないか……!
「……信じますよ、中村さん。」
遠藤はまだ全弾が残っているベレッタをギュッと握りしめた。
そしてナゴヤドームへと足取りを向けた。
【残り7人】
172:代打名無し
02/10/22 19:21 pLk5Iwia
またまた急展開!?
遠藤イ㌔
173:代打名無し
02/10/22 19:22 IExW5Rtf
176 一息ついて
少し落ち着きを取り戻して、福留は今更ながら妙な事に気付いた。
――さっき自分が会ったのは、井端さんだった。
しかし井端さんは死んだんじゃなかったのか?――
朝の放送で確かに井端の名前は死亡者として読み上げられた。
そのとき咄嗟に荒木の顔を見たのを覚えている。
荒木はそのとき目を閉じていた。眠っているようだったが、少しだけ瞼がピクついたのを覚えている。
福留を心配させまいと堪えたのだろう。その荒木の心持ち青ざめた顔をよく覚えている。
でもさっき井端は確かに病室に来た。
――幽霊? まさか。
言葉だって交わした・・・言葉?――
福留はまた奇妙なことに気付いた。
井端とは筆談だった。なぜ筆談だったのか。
井端が言葉を書いてよこしたから自分も書いた。
しかしそれを不思議なことと気付くような状態ではなかった。
でもそこに居たのは井端だった。
ごく普通の、いつもと変わらぬ井端。
いつも球場で会うのと変わらない。
何かが引っかかる。福留は思い出せないものを思い出そうと足掻くように、無意識に首の後ろに手をやった。
「あ・・・」
そう井端は寸分変わらない姿だった。
自分の手に触れているこの忌まわしい首輪。これが井端の首には無かった。
174:代打名無し
02/10/22 19:22 IExW5Rtf
――首輪・・・これさえなければ荒木は・・・――
福留は激しく首を振った。
井端のことにはきっと何かカラクリがあるのだろう。
しかし今はそんなことを考えている場合ではない。
再び歩き出した福留の耳にも、ノイズ混じりの放送が聞こえてきた。
「中村さん!?」
福留は空を見上げた。
『・・・今す・・ぐ・・・ドーム・・に・・・』
中村の呼びかけは本当だろうか?
福留はギュッとバッグの持ち手を握り締めた。
【残り7人】
175:代打名無し
02/10/22 22:59 D9kkf6iD
ドメ、がんがれ。
176:代打名無し
02/10/22 23:07 Oqe6oqHB
177 警鐘
次の合流地点の少し手前で井端は前を行く藤立の姿を見つけた。
大西の姿は見えないが自分同様に監視カメラを避けて歩いているのだろうから見えなくても当然だ。
しかししばらく追いかけるように歩くうち、井端はなんだか胸騒ぎがした。
いくら大西が隠れて歩いているからといってこんなにも姿が見えないものだろうか。
大西の存在を知らないならともかく、大西を探すように見ている自分の視界にさえ入らないものだろうか。
少し大きめな道を渡るときでさえ姿が見えない。そんなことがあるだろうか。
透明人間でもあるまいに、特殊な訓練を受けたはずもない人間がこんなに完璧に姿を消せるものだろうか。
それに藤立は一度も振り返らない。
まるで元から一人で行動しているかのように少し速いペースでまっすぐ前を見て歩いている。
本部から悟られないためだとしてもパートナーがちゃんと付いてきているかくらい確認するのではないか。
嫌な予感がして井端は足を止めた。
そして井端は合流地点を目前にして近くのビルの外階段の陰に身を隠した。
確かに藤立には大西とともに中日ビルで助けてもらった。しかし井端は大西ほどに藤立を信用しているわけではなかった。
なぜなら藤立は本部と繋がっていた、いわば裏切り者だからだ。
1度裏切った者は、頭を下げて改心を誓おうとも、悔恨の涙を流そうとも、何度でも裏切るものだと思っていた。
藤立は仲間になったとはいえ、まだ無線と首輪で本部と繋がっているのだ。いつでもまた本部側に寝返ることができる。
井端がそっと覗き見ると、藤立は合流地点に決めた新栄・雲竜FLEXビルのローソン前に立っていた。
やはり大西の姿は見えない。
井端は再び身体を沈めた。そして自分の武器を確認する。
ナイフはこびりついた血を綺麗に拭ってある。
銃もほとんど威嚇に向けただけだったため残り弾はたっぷりある。
もうすぐ山田・福原組が到着するだろう。
その時に藤立はどうするだろう。
出て行くのはそれを見てからでいい。
【残り7人】
177:代打名無し
02/10/23 00:14 g+5Pjf8X
イバタがんがれ
178:161
02/10/23 00:34 fGeM+SmU
178 鳴動
「古田も相当焦ってますね。度重なるルール変更と禁止地区追加、本部直衛の
はずの外人二人のカメラの前での投入。この始末、どうつけるつもりか・・・・いず
れこのツケは大きなものになるでしょう。・・・・ああ、その件でしたら独断で山田に
キーを渡しておきました。既に一部の選手と合流済です。・・・・はい?久居と豊川
にも動きが?・・・・わかりました。ではまた連絡します。」
男は電話を切ると静かにその場を離れた。彼の表情は、山田の前で見せたそれ
とは正反対のひどく酷薄な物だった。
--と、通路の向こうがなにやら騒がしい。殺気立った怒号が飛び交っているよ
うだ。司令室のがある一角のようだ--男は本部職員の顔に戻り、喧騒の中に
駆けて行く。無論、間抜けな表情を貼り付けるのを忘れない。
179:代打名無し
02/10/23 00:49 8tZiwxyk
職人様おつです!
急展開だ…これからどうなるんだろう。
井端や福留、遠藤、さらには最近出てない落合や正津、星野、…とにかくみんながんがれ~!
180:代打名無し
02/10/23 07:03 BCKpO8FW
>>178
161様、なんだかお久しぶり?です。
お疲れ様です。
・・・彼はあの彼なんでしょうか。
そうだとすると彼がキーを渡したのは福原コーチです。
あのシーン書いた者としてちょっと訂正させてください(^^;
なんだか最近進みが速いですね。
みんながんがれ!
181:代打名無し
02/10/23 17:31 +Y/br32R
保守
182:代打名無し
02/10/23 18:03 nK6jW7WL
位置怖いage
183:代打名無し
02/10/23 19:51 mG3SgQpK
ほっしゅ
184:161
02/10/23 23:26 EEUTyvht
>180様
大変失礼いたしました。お久しぶりです(と言っても名無しさんではどなたやら・・
このスレ限定の捨てハンでもいかがですか?)。どうもしばらく流れに乗れずに
書けずにおりました。
んでは恒例の(笑)訂正版行きます。
*********************************
178 鳴動
「古田も相当焦ってますね。度重なるルール変更と禁止地区追加、本部直衛の
はずの外人二人のカメラの前での投入。この始末、どうつけるつもりか・・・いず
れこのツケは大きなものになるでしょう。・・・ああ、その件でしたら独断で福原に
キーを渡しておきました。既に山田や一部の選手と合流済です。・・・・はい?久
居と豊川 にも動きが?・・・・わかりました。ではまた連絡します。」
男は電話を切ると静かにその場を離れた。彼の表情は、山田の前で見せたそれ
とは正反対のひどく酷薄な物だった。
--と、通路の向こうがなにやら騒がしい。殺気立った怒号が飛び交っているよ
うだ。司令室のがある一角だ--男は本部職員の顔に戻り、喧騒の中に 駆けて
行く。無論、間抜けな表情を貼り付けるのを忘れない。
185:代打名無し
02/10/23 23:58 EZAsxF5D
179 裏切り者には死を
『先に行ってください。俺は井端を待ってから行きます』
なかなか現れない井端に、藤立はそうメモに書き付けて山田たちに先を促した。
『分かった。お前の首輪を外していく。そろそろ禁止エリアに入る。危険だから』
そう書かれて藤立はハッとして首輪に手をやった。まだ外されてはまずい。
『ギリギリまで着けてます。近くなった時に向こうの様子が分かったほうがいいでしょう』
藤立がそう書いて見せると、山田と福原は顔を見合わせた。
そんな2人に悟られないように努めて冷静を装った。額に汗が浮かんだ。
まだ本部とのつながりを知られてはまずい。疑われないようにドームに誘導しなくては。
それが現在の本部からの指令だった。
無事にドームまで着けばあとは向こうの奴らが始末に出てくる。
そうしたら俺は応戦するふりをして、そっと逃してもらえばいい。
それにしても本部にたてついて無事で済むはずがないとなぜ気付かないのか。
こうして行動も全て筒抜けだってのに。
大西は思うところがあって先に行ったと、そんな話も俺のこともあっさり信じて、それは指揮官としてもどうかと思うぜ。
そんなことを考えていた藤立の前で山田が再びメモにペンを走らせた。
『じゃあ東区に入る前にもう一度合流しよう。古出来の交差点だ』
藤立は頷いてみせた。
心の中ではもちろん舌を出していたが・・・。
186:代打名無し
02/10/23 23:59 EZAsxF5D
藤立は山田たちが行ってしまうのを見送って、クルリと背を向けた。
その表情は焦りと怒りを表していた。
一体井端は何をやっているのか。
折角井端を捕捉したというのにまた分からなくなった、などと本部には報告できない。
自分が見失ったことで井端が本部に奇襲でも仕掛けたら、自分の身が危ない。
とにかく一刻も早く井端を見つけねば。
藤立は今来た道を戻りはじめた。
「井端ー、近くに居るのかー」
藤立がそう呼ぶのを聞いて、井端は藤立の再度の裏切りを確信した。
藤立が井端を仲間だと思っているなら、井端の名を呼ばないだろう。
首輪のマイクを通して本部がそれを知るのだから。
自分の潜むビルの横を藤立が通って行くのを見て、井端はその背後からそっと近寄った。
「うぉっ?!」
後ろから足を払うと藤立は声をあげて地面に尻餅をついた。
そこを井端はナイフを握った左手を藤立の首に巻きつけ、右手に持った銃を藤立の背中に突きつけた。
「藤立さん、大西さんをどうしたんです?」
声を出してもどうせ本部は井端の存在を知っているのだ。井端は藤立の耳元でそう尋ねた。
藤立の額に脂汗がにじんだ。
「・・・大西は先に行った」
「ウソですよね? 俺はここに着く少し前から藤立さんの後ろを歩いていましたよ。大西さんはいなかった」
井端は腕に力を込めた。藤立が苦しそうなうめき声を上げた。
「・・・殺したんですか?」
「うぅ・・・」
背中に当てた銃で更に背中を押してやると藤立がビクリと身体を震わせた。
そして藤立は大きく腕を開き身体を揺さぶり、井端の腕を振り解いた。
小柄な井端の身体は藤立のその動作で後ろに倒れかけ、背後に手をついた。
187:代打名無し
02/10/23 23:59 EZAsxF5D
「形勢逆転やなぁ」
起き上がって井端を見下ろし、自分の銃に手を掛けて笑った藤立の耳に、ピ・・・と悪魔の音が聞こえた。
藤立の顔が一瞬にして青ざめた。
「お前はもう不要やから」
イヤホンからも悪魔の声が聞こえた。
「待ってくれ。待って・・・今から井端を始末する。だから・・・っ」
一度作動した装置は止まるはずもない。
首輪から響く電子音は次第にその音の間隔を短くしていく。
藤立の顔がこれ以上はないというほどに引きつった。
無様に足掻く藤立を井端はジッと見上げていた。
「助け・・・っ」
軽い爆発音がした。
井端の身体にも血飛沫が降りかかった。
ああ、こんな風に荒木も殺されたのか。
あの音が自分の首元から聞こえてきたとき、どんなに荒木は怖かっただろう。
井端は唇を噛みしめた。幸い今の自分に首輪はない。こんな風に殺されることはない。
顔に飛んだ血を拭いながら井端が立ち上がった時だった。
ノイズの入った放送が聞こえてきた。
「中村さん?」
井端はその放送に驚きながらも、既に足は走り出していた。
まずは山田たちに追いつくこと。
そして、ドームへ・・・。
【残り6人】
188:180
02/10/24 00:07 Sa/k9dUf
>161様
いえいえ。
捨てハンですが、もうそろそろ終盤ですし、今更つけるのも恥ずかしいので。
それにしても彼が何者なのか、かなり気になりますw
189:180
02/10/24 00:09 Sa/k9dUf
あ、ヘンなリンクさせてしまった・・・
↑はもちろんコテハン161様宛てです。
190:代打名無し
02/10/24 00:49 KBauo5q5
藤立あっさり逝っちゃったのか…。
そういや、落合&正ちゃん、1001&前田のその後が気になる。
191:代打名無し
02/10/24 00:58 0hUL3Nq1
192:代打名無し
02/10/24 04:38 jbC3TREz
ホシュ
193:代打名無し
02/10/24 04:45 otlBVEgV
178 私闘
福留は瞼を伏せ、中村の声を聞き流した。
スポーツバッグのストラップを握った手に冷たい汗が浮かぶ。
疑ったわけではない。中村の声は真摯そのものだった。
平気で嘘をつけるような人ではないことも良く知っている。
それでも今はドームに行く気になれない。
脳裏に浮かぶのは、今朝の放送でも呼ばれなかった井上の名前。
まだ生きているのだ、井上も。
あの小学校で自分ばかりでなく荒木の命をも狙った男…生かしておくわけにはいかない。
ドームに向かうのはそれからでいい。
仮にプログラムを止める事に成功したとて、井上もまた生き残るのは嫌だ。
もしそうなってしまったら、自分は罪を被るのも厭わず井上を殺すだろう。
しかしこのプログラム中に殺せば、少なくとも法律上は罪にはならない…
「ヘッ」
自嘲の笑みが漏れる。
我ながらなんと自己中心的な考えだろうか。
もう落ちるところまで落ちてしまったのかもしれない。
それでも。
いや、それだからこそ、だろうか。
こんな自分を助け続けてくれた荒木の存在が、ますます得がたいものであったように思えるのだ。
ドームへは、井端たちが行くだろう。ひとまずはそれでいいではないか。
一方で、戦力が多ければ多いほどいいのだということなど、わかってはいたけれども…
自分の中でだけでも、それでいいという事にしてしまおう。
福留はバッグの中からサブマシンガンを取り出した。残弾はある。
井上はあの性格からして、疑っている可能性の方が高い。
安易に動き出そうともしないだろう。
何としてでも探し出してこの手で仕留めたい。
あの強力な武装に対抗できるかどうかはわからないが、やれるだけやるしかない。
それしか荒木に報いる方法はないと思った。
【残り6人】
194:書き手A
02/10/24 04:47 otlBVEgV
…激しく番号間違い。
>>193は「180」です。
195:代打名無し
02/10/24 12:17 ENMuDzdn
中村の声は本物なのか、はたまた偽物なのか…激しく気になる!
196:代打名無し
02/10/24 15:38 nLg0tufs
今までの全部読んでみて思ったけど、前作で生き残った奴は今回結構情けないorあっけなく死んでるんだな・・・
197:代打名無し
02/10/24 19:41 GC2in/cK
前作の生き残りはもう井端だけか。
その分前作であっけなかった奴が活躍してるんだな。
198:代打名無し
02/10/24 22:27 LBnwP/DH
さがるの早ええ!!
あげ。
199:代打名無し
02/10/24 22:42 XzbcqSdv
もしも来シーズン版があるとしたら。
前作、今作ともに活躍してる井端はやはり悪役扱いだろうか…
200:代打名無し
02/10/24 22:56 U5J2nP2o
一度ぐらい頭脳派ヒールの井端も見てみたい気はする
201:代打名無し
02/10/24 23:07 glYc2auv
age age age
202:代打名無し
02/10/25 00:44 Q4Eb5K5Z
前作で生き残っていた野口はあっさり自殺・・・
前作でも今作でもタネタネは同じような役割だし
203:代打名無し
02/10/25 07:08 TZlNsH7T
頭脳派ヒール井端・・・いいっすね。来シーズン、ぜひ(・・・あるのか?)。
204:代打名無し
02/10/25 08:36 v/lqjLwC
>あの音が自分の首元から聞こえてきたとき、どんなに荒木は怖かっただろう。
番外編か何かで、この時の荒木が何を考えたのか知りたいな~
なんて思ったりしてみる。
205:代打名無し
02/10/25 16:38 ir9FlSOt
206:代打名無し
02/10/25 19:39 Q4WcqcxE
頭脳派ヒールで、しかも外面はめっちゃ善人ぶってる井端なんかおもしろそうと言ってみる。
逆に、ヒーロー版の立浪も見てみたい。
207:代打名無し
02/10/25 22:39 G88Q/bi2
>204
同感でつ。私も読んで思ってました。
なんか荒木愛されてますねぇ。
そーいや、前田Aは何してるんだろう?
続きが気になって仕方ないage
208:代打名無し
02/10/25 22:49 Q4WcqcxE
>>207
バカな子ほどかわいいってやつ?
209:代打名無し
02/10/25 22:55 Vyri1UpY
>>204
俺は逆に、そのシーンは描かないほうがいいような気がするよ。
最期のときどうだったかわからないから井端やドメが余計に気にしてるのだと思う。
…まぁ、このへんは作者様方の判断に任せるしかないけど。
210:代打名無し
02/10/26 00:01 I6nniGcU
>>209
まぁ、それもあるかもしれないけど…。
でも、ずっとドメを支えてきて、それなりに大事な役だったのに
いつのまにか死んでましたってのも確かに寂しいな。
他の人と同様に最後のドラマがあってもいいような…
すべてが終わってからの番外編でもいいし。
211:代打名無し
02/10/26 00:04 tvMVl/P3
>>209
てか、想像しただけで泣きそう。
自分が荒木と同じ立場だったら泣き喚きながら死ぬと思う。
212:代打名無し
02/10/26 00:13 ztsjowxW
敢えて書かずに個々に想像してみるってのもいいね。
ニケとかミロのヴィーナスちっくに(´∀`)
213:代打名無し
02/10/26 10:08 5F53SQGV
荒木の最後は書かないほうが良いと思われ。
でも自分としては、荒木は割りとホッとした感じでそれを受け入れた気がする。
あのままでは福留の足手まといになるし、井端も先に逝ったと思っているわけだから。
214:代打名無し
02/10/26 13:20 n1zKvNU8
>>213
泣ける・・・
215:代打名無し
02/10/26 19:31 RTeLFuwM
保守
216:代打名無し
02/10/26 21:21 hkzpeZZP
age
217:代打名無し
02/10/27 00:55 GTaFMuKf
218:代打名無し
02/10/27 07:43 C6ozD5r1
保守・・・
219:代打名無し
02/10/27 12:01 IxV73Xnz
sage
220:代打名無し
02/10/27 16:57 K0eru8tF
日本シリーズ中は落ちがコワイからマメに保守
221:代打名無し
02/10/27 19:44 DTxvObEP
こまめにhossyu
222:代打名無し
02/10/27 20:08 7C8R+2R+
保守
223:代打名無し
02/10/27 22:32 aqaFw7pc
一回あげとこうかね。
224:代打名無し
02/10/27 22:44 xx9CHXdV
やまさきってデグはいらんくねーか?
225:代打名無し
02/10/28 02:11 4KJX2FlH
そういや最近出てこないゴリはどうしているのだろう・・
保守sage
226:代打名無し
02/10/28 07:00 vjMiXgJN
保守
227:代打名無し
02/10/28 12:29 2F2rjlsx
さげ
228:代打名無し
02/10/28 18:32 2ssD9kAx
正ちゃんは大丈夫だろうか・・・
229:代打名無し
02/10/28 21:00 /aUkR2V5
保守
230:代打名無し
02/10/28 23:57 1KqADxQ5
保守します
231:代打名無し
02/10/29 00:59 4P3phRKb
age
232:代打名無し
02/10/29 07:10 uiHRFH8k
ほしゅ
233:代打名無し
02/10/29 12:15 PWaDXQE5
さげ
234:代打名無し
02/10/29 17:51 7GSTIIgq
サゲ
235:代打名無し
02/10/29 21:00 V5sNDmrO
保守
236:代打名無し
02/10/29 22:33 j7S3wmpn
237:代打名無し
02/10/30 01:25 kHmibNFO
238:代打名無し
02/10/30 06:41 XsktMkNx
239:代打名無し
02/10/30 11:36 gzFJXZUx
240:代打名無し
02/10/30 18:01 LbRkMJVp
241:代打名無し
02/10/30 18:54 6c31xSFd
242:代打名無し
02/10/30 20:27 NjzC2vKS
続きまだ?保守
243:代打名無し
02/10/30 20:51 YyYeNZ3t
正ちゃんとこの展開が気になるので様子見てます
この間ナゴ球で見たリアル正ちゃんは可愛かったです
244:代打名無し
02/10/30 22:25 hDCX6suG
保守
245:代打名無し
02/10/30 23:11 3ROot1FD
age
246:代打名無し
02/10/30 23:13 oDXm1QBk
中日のスカウトに大豊が就任したので、
三振の多いパワーバカ打者が多数入団するでしょう。
247:代打名無し
02/10/31 00:25 29zPC+Cp
>>243
その可愛い正ちゃんももうすぐ30歳
248:代打名無し
02/10/31 06:59 zMJlY88p
>>247
そっか、正ちゃんも30か・・・
と言いつつ保守
249:代打名無し
02/10/31 11:04 4xNNCyxt
hoshu
250:代打名無し
02/10/31 13:38 vVba8zt1
ほしゅ
251:代打名無し
02/10/31 16:16 /sJukGba
保守
252:代打名無し
02/10/31 20:27 Ba8xLf2i
ほっしゅ
253:代打名無し
02/10/31 23:07 S2lpqeMR
しっかり保守
254:代打名無し
02/10/31 23:22 XLG9XF6M
位置がやばいのでage
255:代打名無し
02/11/01 00:53 peb71otG
256:代打名無し
02/11/01 03:02 QAnFecb8
257:代打名無し
02/11/01 06:56 9bCl59Bk
258:代打名無し
02/11/01 11:05 vVh7Xp1u
259:代打名無し
02/11/01 12:30 phAJ18zn
頑張れ!
260:代打名無し
02/11/01 16:32 phAJ18zn
あげ
261:代打名無し
02/11/01 20:14 O3S46ZIv
捕手
262:代打名無し
02/11/02 00:56 hnlvF86n
保守
263:代打名無し
02/11/02 08:23 Q3XohnNF
保守
264:代打名無し
02/11/02 12:17 +qDEF3zw
保守
265:代打名無し
02/11/02 15:47 oAVQEq5V
捕手
266:代打名無し
02/11/02 18:29 Sd2PHJPI
フォ種
267:代打名無し
02/11/02 21:06 quEoh+ae
保守
268:代打名無し
02/11/02 22:55 GTWp0xaQ
181 蛇と男たち
正津は胸を押さえ、声もなく笑った。
口の中に生ぬるく鉄の味が広がっている。頬が冷たいのは床が冷えているからか。
視界は痛みで霞んでいるのに、白い床に真っ赤な血が広がっていく光景だけやけにはっきりと見えた。
これは自分の血だろうか。それともあの「蛇」の?
ああ、血とはこうも容易く流れ出るものなのか。
すべての人間、いや哺乳類はこの液体がなければ生きていけないというのに、こう簡単に流出するのでは殺生ではないか。
それを思うと何故か無性におかしく、正津はまた唇だけで笑った。唇は血糊でぬるりと滑った。
俺のささやかな運もここまでか。
胸に銃弾を打ち込まれては助かりようもあるまい。
突然現れたあの男の顔面目掛け、ラジオを投げ付けたところまでは良かった。
しかし、それだけでは男の体勢を崩すに十分ではなかったようだ。
ベッドに置いたままになっていたボウガンを取ろうと目を逸らした瞬間、正確な射撃とは言えないながらも
確かに正津は胸を撃たれた。
くずおれる瞬間、落合まで道連れにする事を悔いたが…
「正津」
聞きなれた声が降ってくる。大した怪我はないようで、それだけでも自分が撃たれた甲斐があるというものだ。
269:代打名無し
02/11/02 22:55 GTWp0xaQ
「…落合さん、俺は駄目です…」
声を出すのも苦しい。何かが喉の奥からこみ上げてくる。
「馬鹿。しっかりしろ。死ぬな」
「…俺が死にそうなのは落合さんが一番わかるでしょう。
盾くらいにはなれたみたいで…良かった」
ベッドの上から落合が男を射たのは、正津が床に膝をついた一瞬後だったらしい。
目の前に、血の気を失った外国人の顔がある。その喉からは生えたように銀の矢が突き刺さっていた。
「俺がもう少し早く目を覚ましていれば、こんなことには」
「いいんです。落合さんの方が…生き延びるのに…相応しかっただけです、きっと」
「…すまない」
落合が床に座り込んだ気配がしたが、もう目をあけていられず、正津は瞼を降ろした。
「ああ、それから…家族のこと、頼みます…妻と娘を…」
ただ一つの心残りは妻とまだ幼い娘のことだが、
日頃から付き合いの深い落合に任せれば悪いようにはなるまい。
「わかった」
「お願い、します…それだけが…」
そこまで振り絞るように喋った時、何かが正津の中で切れた。
急激に胸の痛みが引いていく。不快感も、血の匂いもすべて消えた。
それはとても安らかな気分になるものだったが、同時に正津の体内で全ての器官が活動を停止したという事でもあった。
【残り5人】
270:書き手A
02/11/02 22:56 GTWp0xaQ
今更ながら第三保管庫を移転しました。
新しいアドレスは↓です。
URLリンク(cdbr2.tripod.co.jp)
どうでもいいんですが、本部のコンピューターはこの時点で
「残り4人」と認識しているんですよね(井端ノーカウントなので)。
271:代打名無し
02/11/03 00:20 D6CGC5O+
ああ、正ちゃん・・・
272:代打名無し
02/11/03 00:54 1sS8Lq5L
あ
げ
273:代打名無し
02/11/03 04:27 UYqPmiMH
274:代打名無し
02/11/03 11:54 oFfYMEKa
保
275:代打名無し
02/11/03 12:40 +CCgfO8z
276:代打名無し
02/11/03 13:50 io0WgM9A
>>書き手Aさま
保管ありがとうございます。
早速堪能させていただきました。
今更ながら山北&昌さんの死に号泣する漏れ・・・
(荒木の死なんてボロボロになってしまた)
277:代打名無し
02/11/03 19:37 oFfYMEKa
278:代打名無し
02/11/03 20:05 1BJSiQQt
>書き手Aさん
乙です。改めて写真も見させて頂きますた。
名古屋って綺麗な街だなーと感動しますた。
こんな綺麗な街とこの危ないゲーム、危険なギャップが素敵過ぎます。ウヒー
279:代打名無し
02/11/03 20:25 ll4reTB7
この話読みながら、「ついにウチの職場も禁止区域か」なんて思ったりしてますたw
ちなみに自分の家はまっ先に禁止区域でつ
280:代打名無し
02/11/04 01:15 Ij7OICEY
URLリンク(www2.tiara.cc)
281:代打名無し
02/11/04 07:06 IuWJvlVc
sage
282:代打名無し
02/11/04 12:23 VoHh25Fp
保守
283:代打名無し
02/11/04 18:15 Zz9ezPWW
そろそろ保守どきかな
284:代打名無し
02/11/04 22:02 kEO6zBOY
ワクワク
285:代打名無し
02/11/05 00:33 PzIOy5sO
保守
286:代打名無し
02/11/05 06:57 dP9hyhWC
保守
287:代打名無し
02/11/05 12:19 N5WOEBgW
ほしゅ
288:代打名無し
02/11/05 18:04 fPUFzezA
保守
289:代打名無し
02/11/05 21:03 PzIOy5sO
ほしゅ
290:代打名無し
02/11/05 23:19 bE00FJbc
保守
291:代打名無し
02/11/06 00:06 5VYNvWIm
317か・・・
ちょっと早いがほしゅageしときます
292:代打名無し
02/11/06 01:28 L/VI7j4r
hosyu
293:代打名無し
02/11/06 07:06 g9sprAUC
sage
294:代打名無し
02/11/06 14:11 pywCWJ8Z
age
295:代打名無し
02/11/06 16:00 rHHmTOmE
age
296:代打名無し
02/11/06 20:37 YlC4ZH/R
297:代打名無し
02/11/07 01:24 TBsgFWU7
298:代打名無し
02/11/07 07:54 OfQpTxFM
保守
299:代打名無し
02/11/07 13:23 gY1WZ48U
ほしゅ
300:代打名無し
02/11/07 17:03 8lNWKJLv
(`ε´)「今だ!300ヴォケッシ!」
301:代打名無し
02/11/07 17:42 4PkaHcQK
302:代打名無し
02/11/07 20:35 naqcLwGQ
ほ
303:代打名無し
02/11/08 02:12 0w+ZAJiq
304:代打名無し
02/11/08 12:19 MiE15Wme
305:代打名無し
02/11/08 20:58 gtUL0puu
ほしゅ
306:代打名無し
02/11/08 23:21 vsn2NU03
ほ
307:代打名無し
02/11/09 00:07 6Y31qwMs
遠藤がチキンを乗り越えて
リアル遠藤も脱チキンになったらええのに
308:代打名無し
02/11/09 12:11 lfs2EYNu
309:代打名無し
02/11/09 17:01 yzZgyT79
310:代打名無し
02/11/10 00:40 NmRVGSEP
age
311:代打名無し
02/11/10 13:07 upRs9pQs
ほしゅ
312:代打名無し
02/11/10 15:19 R3BlOHtS
職人さんがんがれage
313:代打名無し
02/11/10 15:29 rp4+63ed
hoshu
314:代打名無し
02/11/10 23:19 JgT6h7Lh
がんがれあげ
315:代打名無し
02/11/11 09:18 FWqtHdRi
保守
316:代打名無し
02/11/11 12:08 Wk06U1qq
保守あげ
317:代打名無し
02/11/11 17:41 LiFxtxsd
age
318:代打名無し
02/11/12 00:38 AHnc1tDz
ほしゅり
319:代打名無し
02/11/12 10:38 NYTDF5V4
ほっしゅ
320:代打名無し
02/11/12 16:06 IKulfsbi
補習
321:代打名無し
02/11/12 19:22 ABNWatmI
ほっしゅ
322:代打名無し
02/11/13 01:02 Wtozj/5Q
保守
323:代打名無し
02/11/13 09:45 dw8+faxo
職人さん降臨を期待しつつ保守sage
324:代打名無し
02/11/13 14:25 pWlaz/hM
age
325:代打名無し
02/11/13 19:48 sMjWB1pb
ほしゅってよし
326:代打名無し
02/11/14 01:58 iTYxpkRE
327:代打名無し
02/11/14 13:06 A79Mc24F
hoshu
328:代打名無し
02/11/14 20:22 1HDQ9EPT
(・w・) ホシュ!!
329:代打名無し
02/11/14 23:34 YmmcOvpW
保守あげ
330:書き手A
02/11/15 05:05 UuShUZTB
捕手。
今はこれくらいしかできません、スミマセン(;´Д`)
331:代打名無し
02/11/15 20:11 4ryR99F9
ほしゅ
332:代打名無し
02/11/15 20:18 Bir9/iLL
ほしゅ
333:代打名無し
02/11/16 02:20 THq/kqw5
334:代打名無し
02/11/16 03:02 v+qMIrWa
立浪だっちゅうの。
立波じゃねえぞ。
いまさらだけど。
335:代打名無し
02/11/16 13:43 wxzwoOnI
ホシュ
336:代打名無し
02/11/16 21:28 hOuLU0+l
337:代打名無し
02/11/17 03:44 +k6I9AsL
338:代打名無し
02/11/17 12:57 2vem91z4
ほしゅかな
339:代打名無し
02/11/17 20:34 IQrYwajw
保守
340:代打名無し
02/11/18 03:01 BaNP+YTk
職人さん降臨を待ちつつ保守sage
341:代打名無し
02/11/18 11:26 ck5Hg2yc
342:代打名無し
02/11/18 21:24 JVK3SIz2
ほ
343:代打名無し
02/11/19 02:00 be1VeKE0
がんがれホシュ
344:代打名無し
02/11/19 09:52 0vsCD+C9
ほしゅ
345:代打名無し
02/11/19 17:41 KeUTYELM
346:代打名無し
02/11/20 05:15 elQka9uf
age
347:代打名無し
02/11/20 11:28 kx5aZjTN
ほしゅすっぺ
348:代打名無し
02/11/20 20:35 Q3Ur1pw/
349:代打名無し
02/11/21 07:10 920rJPxH
ほしゅ
350:代打名無し
02/11/21 16:07 IfcOIuEK
あげ
351:代打名無し
02/11/21 21:33 YbwKKm+o
age
352:代打名無し
02/11/22 00:46 7kxdxSDh
353:代打名無し
02/11/22 00:48 30LrzP7S
182 命をかけて
「ちぃ…なんでこんな事にッ」
司令室から締め出され、古田は全身から冷たい汗が噴き出すのを感じていた。
ほんの一瞬の隙を突いて、中村と今中は司令室を占拠したのだ。
あれほど警戒していたのに…まさか二人だけで突入する覚悟はないだろうと、たかをくくっていたのがいけなかったか。
ここで武装した参加選手たちがドームに乗り込んできたら、すべては水の泡だ。
それに、たとえ暴動を鎮圧できたとしても…
思い出されるのは三月の始め、ある都内のビルに呼び出されたときのやり取りだ。
突然の呼び出しに面食らっていた古田は、さらに恐ろしいプロジェクトの全貌を聞かされ、すぐさま席を立とうとした。
殺人プロジェクトの運営に携わり、さらに進行役まで務めろと言われ、誰が首を縦に振るだろうか。
『どうして僕が…こんなとんでもないプログラムの進行役をやらなきゃいかんのですか!』
『古田君。君の力が必要なんだ。君は頭もいいし、話術にも長けている。知名度もある』
『そんなん関係ないでしょう!だいいち中日のプログラムやないですか、これは。僕はヤクルトの人間で』
『そうだ、飽くまでも「これは」、な』
『…どういう意味ですか』
354:書き手A
02/11/22 00:48 30LrzP7S
『もし、君がスタッフとして参加してくれず、そしてプログラムが失敗に終わったら…
我々は次の球団を探さなければならない。止むを得ないことだ。
…そうだな、在京球団がいい。それも優勝したばかりなら、なお良いな』
『そんな…馬鹿な』
『どうかね?運営スタッフとして参加してくれるかな?
嫌なら無理にとは言わんよ』
血がにじむほど唇を噛んだ。嫌だなどと言えるはずがなかった。
どうして、ヤクルトを、大切な同僚たちを惨劇に巻き込むような真似ができるだろう。
そうだ。
だから自分は、このプログラムを「成功」させなければならないのだ。絶対に。
「人を馬鹿にすんのもたいがいにせぇよ…」
中村と今中は命を賭してでも中日の選手を守りたいしかもしれないが、
自分とてそれは同じだ。手元には拳銃。周りには鈍いがスタッフたちがいる。
「…どっちの覚悟が強いか勝負したるわ」
負ける気など、勿論ない。
このドアを破ってしまえば勝算はある。
【残り5人】
355:代打名無し
02/11/22 02:08 fd5oGWBk
新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
書き手A様、乙です。
356:代打名無し
02/11/22 03:31 o/4cPyp3
新作アッタ━━:y=-( ゚∀゚)・∵;;━━ン!!!!
お待ち致しておりますた。
書き手A様、お疲れ様です。ドキドキ
357:代打名無し
02/11/22 16:20 is0eiDaG
358:代打名無し
02/11/23 01:21 UqZgq9Fs
359:代打名無し
02/11/23 01:22 UqZgq9Fs
360:代打名無し
02/11/23 12:07 gy63GvNh
361:代打名無し
02/11/23 15:21 XHQlzjqv
ヴォケ志&今中占拠キタ━━(゚∀゚)━━!!
どうなっちゃうんだドキドキワクワク
362:代打名無し
02/11/23 16:20 C00xgJxG
生存者が集まってナゴヤドーム決戦のヨカーン。
363:代打名無し
02/11/23 16:35 KgatQQ/V
ファン感記念ホシュ
364:代打名無し
02/11/23 21:58 2MadhEM0
365:代打名無し
02/11/24 13:26 IMFg4bzB
捕手
366:代打名無し
02/11/24 14:44 LNgvkP/3
ビスマル
367:代打名無し
02/11/24 23:18 V+Q0fDTQ
捕手
368:代打名無し
02/11/25 10:34 buB5zXYe
age
369:代打名無し
02/11/25 20:58 HuMJvwx0
hosyu
370:代打名無し
02/11/25 22:29 Rpty4tPe
ヌッヘッホー
371:代打名無し
02/11/26 07:05 M8bzHt/f
ほしゅ
372:代打名無し
02/11/26 21:47 coFq+jKT
保守
373:代打名無し
02/11/27 02:26 m++VLvET
age
374:代打名無し
02/11/27 02:33 SuiqVWji
捕手
375:代打名無し
02/11/27 14:22 oQbzpYSY
保守
376:代打名無し
02/11/27 20:32 sCExY1Mw
前田Aはいつおとうさんの死を知るんだろう…
その時の事を思うと苦しい。
保守。
377:代打名無し
02/11/28 14:09 iWd800F6
378:代打名無し
02/11/29 00:33 m6aqAo45
183 ここまでおいで
ビルの陰に身を潜ませて、井上は周りの気配に全神経を集中させた。
重苦しい静寂。風の音さえ聞こえなかった。
それにしてもこうした体勢をとるのは何度目だろうか。
井上は朝から一人の謎の外国人にその身を狙われていた。
――いや、相手の身上は分かっていた。
キューバの英雄、オマール・リナレス。
井上もその名と顔くらいは知っていた。
謎なのは、そのキューバの英雄様がなぜ中日のユニフォームを身に着けてこのプログラムに参加しているのか、だ。
リナレスは肩に大きなバッグを軽々と担ぎ、手にはその体格でなければ扱えまいと思われるようなゴツいマシンガンが握られていた。
それが自分に向けられたとき、井上は咄嗟に手榴弾を投げつけて逃走を開始した。
背後から手榴弾の弾ける音と、悪魔のような哄笑が聞こえた。
その後、井上がどんなに走り、身を潜め、体勢を整えては反撃出来るスキをうかがっても、リナレスは瞬く間に追いつくとニヤリと笑い、井上の潜む物陰に銃口をピタリと向けてきた。
もっともリナレスのような者が参加しているのはどうせ本部の差し金だろう。
ならば本部を介してリナレスに井上の場所は筒抜けに違いない。
そうして井上を追い詰めながらも、銃弾を撃ち込まずにわざと逃しているようなのも、本部からの指示なのだろうか。
井上は手の平の上で転がされているのを感じながらも、向かう方角は間違わなかった。
もうすぐ自分のアジトに着く。
あの自衛隊駐屯地から持ち出した残りの武器が眠る場所。
あそこまでおびき寄せれば形勢は逆転する。
幸いリナレスはこの追いかけっこを楽しんでいるようだ。
井上がそこに着くまではこのまま追いかけっこをしてくれそうだ。
井上はふと顔を上げた。
遅い。遅すぎる。
リナレスの気配が一向に近付いてこない。
井上は慎重に身体を起こした。それでもリナレスの姿は見えなかった。
いつでも体を翻せるように足を少しずつ残すようにしながら、井上はビルの陰から出た。
不気味なほどの静寂。強い日差しに陽炎がユラユラと立ち昇っていた。
そこで井上は先ほどの変な放送を思い出した。
プログラム生存者へのドームへの集合を呼びかける、ノイズだらけのメッセージ。
379:代打名無し
02/11/29 00:35 m6aqAo45
確かに中村武志の声であった。
しかし井上はその呼びかけに応じる気は全く無かった。
本部側の罠。そう井上は解釈した。
なんで中村がいるのか分からないが、その分からなさが余計に怪しく思えた。
もっともこれに限らず、井上は誰も信用する気はなかった。
プログラムが始まった時からそう決めていたし、そうして井上は生き残ってきた。
その処世は間違いではなかったと自負していた。
それにしてもリナレスの気配が全く無いのが気にかかる。
さっきまでは井上が息を整える頃には必ずリナレスは追いついてきていたはずなのに。
井上の額から汗が一滴伝い落ちた。
ピクッと目元を痙攣させ、井上は再びビルの陰に体を沈ませた。
物陰に飛び込む直前、動くものは陽炎による揺らぎだけだった視界の端で動くものを見た。
あれは、福留孝介。
間違えるはずはない。
そして手にしていたものは、リナレスの持っていた・・・
途端に激しい音が周囲に響いた。
福留にはさすがにあのマシンガンは扱いきれないのか、狙いが滅茶苦茶なのが幸いだ。
しかし、だからと言ってすぐに反撃にも移れない。
こんな風に撃ちこんでくる福留は以前会った福留とは違うようだ。
井上は大きく息を吸い込んだ。
やはりアジトまでおびき寄せよう。
井上はニヤリと笑うと、ビルの陰を飛び出していった。
【残り5人】
380:代打名無し
02/11/29 00:47 m6aqAo45
自分で書いておきながら「【残り5人】て誰だっけ?」と
指折り数えてしまいました・・・
落合さんを忘れてたよ。ごめんよ。
381:代打名無し
02/11/29 13:40 M/X/zVNI
あぶねえなage
382:代打名無し
02/11/29 21:48 djxRXAOR
ついに井上VSドメ直接対決か?
ん~ドキドキするねぇ
職人さん乙!!
383:代打名無し
02/11/30 03:38 Un7XSjap
384:代打名無し
02/11/30 09:36 efnl3NGx
age
385:代打名無し
02/11/30 10:56 oaGWc+FB
忙しいのかな(´・ω・`)
更新頻度が…
年末になるとさらに遅くなるだろうしがんがって保全しないとな
386:代打名無し
02/11/30 22:55 KJ7QquaB
387:代打名無し
02/12/01 10:08 prMHej7R
「皆さんどう思います? (1億円に)いかないとおかしいと思いませんか。
5年やってみて、自分としては、これ以上の成績は残せないという思いがあるんです。
『よくやった』とか、言葉だけじゃ絶対にサインはしません」
( ´,_ゝ`)プッ ケンチンヒッシ
388:代打名無し
02/12/02 02:13 2TOZhZtY
保守
389:代打名無し
02/12/02 12:47 8rVgT23u
>>387
川上しくスレ違い
カエレ(・∀・)!!
390:代打名無し
02/12/02 16:32 m/e3jTuu
agev
391:代打名無し
02/12/02 21:38 G5itk1Tx
捕手
URLリンク(www.geocities.co.jp)
392:代打名無し
02/12/03 11:56 WZ8yMOmt
393:161
02/12/03 22:20 Ke5YFBVN
184 選ばれし者達
「第一班、第二班整列しました!」
男達の青ざめた顔を見渡しながら、古田は静かに頷いた。荒事とは程遠い世界で生き
て来た者達。既に膝が笑っている者もいる。
急遽現場スタッフの中から選抜した、司令室制圧チームである。第一般は突入、第二
班は--支援と名付けられてはいるが、ありていに言えば督戦隊である。第一班のす
ぐ後ろに付き、命惜しさに突入をためらう者がいれば直ちに射殺するのが任務だ。
第一班のメンバーに取っては、無茶は承知で突入するか、後ろから撃たれるかの選択
となる。素人集団に自殺同然の突入作戦をやらせる以上、必要な戦術ではある。彼等
は一気呵成に突入し、今中中村両名を排除せねばならない。その過程でかなりの犠牲
が出るだろう----いや、全滅するかも知れないな、と古田は思った。それならそれ
で良い。第一班が全滅したとしても、それで弾薬を使い果たさせてしまえば第二班によっ
て楽々と排除できる。どのみちたいした弾数は持っていまい。
所詮は使い捨てのスタッフだ---野球選手達が殺し合いを強要されている今この地
で、スタッフだけは安全に放送業務だけやっていれば良いと思っていたようだが。そん
な事は知ったこっちゃない、彼等にも同じように命を的に仕事をしてもらおう。
第二班の指揮を執らせるべく、リナレスを呼び戻している。彼が到着次第、突入決行だ。
そこまで考えた時、廊下の向こうから若いADがこちらにやって来た。
「古田さん・・・・突入は中止です。」
394:161
02/12/04 00:52 kmUukryB
185 修正、そして最後の希望
「困りますなぁ・・・手段と目的を取り違えてもらっては。」
一塁側ベンチ裏に仮設された放送管制室に怒鳴り込んできた古田を迎えたの
は、プロデューサーの冷然とした言葉だった。
「ふっふざけるな!このままじゃプログラムの進行がっ?!」そんな古田の怒
声にも動じない。
「ああ・・その件ですがね、脚本が修正されました。」悠然と立ち上がった男は、
古田の肩に手を掛けた。耳元に顔を寄せ、囁くように続ける。
「古田さん、あなたは目立ちすぎたのですよ。本来このプログラムは、選手達
が主役です。彼等の殺し合う姿、葛藤するドラマ、血みどろの戦い。それらを
『売り』に高視聴率を取り、プロ野球界への関心を得る、それが目的だ。」
「だがあなたは、進行を焦り過ぎた。ルールの変更までは良いとしても、演出
用に本部の手先として確保してあった選手に露骨な優遇措置を与え、本部の
関与を視聴者に対し明白にしてしまった。選手でないはずの外国人を殺戮に
投入してしまった。本来裏方であるはずの本部が、悪役としてステージに露出
してしまったのですよ。」
「しっ、仕方ないやろ。視聴率取れ取れって尻叩いて来たのはあんた達や。」
もはや搾り出すような古田の声に、さらに男の声がかぶさる。
「だからそのやり方がまずかったのですよ。これを見て下さい。」
取り出したのはFAX用紙。グラフと数字が並んでいる。
「最新の世論調査です。非難轟々と言う表現すら生温い。視聴率は取れても-
--これではもうひとつの目的は果たせそうに無い。いや、それどころか処理
を誤ればプロ野球自体の存続すら危うい。本末転倒です。」
395:161
02/12/04 00:56 kmUukryB
言葉を切り、幹部用ソファにどっかと腰を下ろす。古田にも着席を促し、煙草に
火を付ける。
「同じ穴の狢だったはずの政府も、世論に突き上げられて裏切ろうとする動きが
あります。久居と豊川の駐屯地に退避している自衛隊を使ってここを鎮圧、世論
に阿ると同時に我々を殺戮して自分達が関与していた証拠を隠滅。今はまだ押
さえ込んでありますがこの状況が続くといつ実行されるか・・・。」
古田は喉が異常に渇いている事に気が付いた。何か飲み物を持ってこさせよう
としたが気が付くとそばには男しか居ない。いつの間にか人払いされているよう
だ。耳には男の声が流れ込んで来る。
「こうなったら仕方が無い。あなた方にも正式にステージに上がってもらいます。
悪役としてね。司令室はあのまま占拠させます。ここに突入して来る選手達、そ
の戦いのドラマをクローズアップし、最後は涙の勝利で飾らせる。再び視聴者の
注目を選手達に集め、本部の殲滅で溜飲を下げさせるしかもう手は無いんです
よ。」
396:161
02/12/04 00:57 kmUukryB
「簡単に言いよるな。そうなればあんたも、ここにいるスタッフも死ぬんやで。」
古田の精一杯の反撃である。だが男は、薄笑いを浮かべた。
「ご心配無く。いよいよとなったら私はヘリで退避します。現場責任者はあくまで
あなたですからなぁ。使い捨てのスタッフなど惜しくもありません。ああもちろん-
--スタッフも本部の火器もこれまで通り自由に使ってくれて構いませんよ。せ
いぜい悪役としてドラマを盛り上げて貰わねばなりませんからな。」
そこまで言うと男は立ち上がり、部屋を出て行こうとした。
その背後で銃を構える音。古田が男を撃とうとしている。だが彼は落ち着き払い、
背後に問いかけた。
「いいんですか?お綺麗な奥様がどうなっても?」
「まさか!妻に何をしたっ?!」
「まだ何も・・ですが監視に付いている手の者には変態性欲者もいましてねぇ。ゴー
サインが出たら・・・。」
がっくりと銃を取り落とした古田。そのままへたり込む。男はそのまま歩を進めた。
自業自得、か。残された古田は1人ごちた。選手達の命を駒として使う以上、い
ずれ自分にも降り掛かって来るべき事だったのだ。無力感が体を苛む。
男がドアを開けた所で立ち止まり、こちらを振り返って言った。
「ああそうそう、勝ってくれてもかまいませんよ。その場合は選手達の『滅びの美学』
ってやつをクローズアップしますから。日本人はそう言うのも好きですからね。その
場合はその後に自衛隊による本部鎮圧がかかりますが---あなたとご家族は行
方不明と言う事にして海外に逃がして差し上げましょう。せめてものご褒美としてね。」
どこまでもこき使うつもりか。そんな約束などアテになるはずも無い。だが古田には
そこに一縷の希望を見出す事の他に、選択肢は無かった。
397:161
02/12/04 01:03 kmUukryB
>396の最後に【残り5人】 って追加してください。
ちょっと長くなりすぎちゃいました。
398:代打名無し
02/12/04 07:02 zLKPdHiY
161様、乙です!
古田・・・
399:代打名無し
02/12/04 15:43 OGmYL0uR
161様乙ですー
古田・・・どうなっちゃうんだ?
続きが禿げしく気になる!!!!
400:代打名無し
02/12/04 19:40 +1PjmWpJ
新作キター!!
職人さん乙。
古田・・・生きろ!
401:代打名無し
02/12/05 07:08 mRCEznyj
保守
402:代打名無し
02/12/05 23:36 sslxZ3tl
age
403:代打名無し
02/12/06 07:05 7x9dxcQ1
ほしゅ
404:代打名無し
02/12/06 22:08 t3Zgee4Z
保守
405:代打名無し
02/12/07 00:16 mDVdbu51
捕手
406:代打名無し
02/12/07 07:04 jyUcuPpx
ほしゅ
407:代打名無し
02/12/07 16:32 8xcc/oBW
ほ
408:代打名無し
02/12/07 18:15 uO2ZClON
age
409:代打名無し
02/12/08 01:30 qQI1n5Gx
過去スレ見れない(2と3)
410:代打名無し
02/12/08 02:33 FnYa1nAp
>>409
みみずんのログがあぼーんしたらすぃ・・
411:代打名無し
02/12/08 07:00 Y6ppHcEl
保守
412:代打名無し
02/12/08 14:08 i8oHiF0M
保守
413:代打名無し
02/12/08 20:29 yLyLiHCK
ほしゅ
414:代打名無し
02/12/09 01:05 yZzz4+vz
保全
415:代打名無し
02/12/09 06:53 wOfitxOp
保守
416:代打名無し
02/12/09 19:31 dNGJokqD
捕手
417:代打名無し
02/12/10 08:26 iJKYpXbQ
保守
418:代打名無し
02/12/10 17:34 DGndxq/R
スレ数450になったようなので新作を待ちつつ保守。
職人様方がんがってください
419:代打名無し
02/12/11 00:19 ijqSGRUn
保守
420:代打名無し
02/12/11 00:24 fubd0bmy
あげ
421:代打名無し
02/12/11 06:49 pZnjwpB7
保守
422:代打名無し
02/12/11 12:27 ba4o1Jd2
ほしゅ
423:代打名無し
02/12/11 20:21 d/6Ta2oy
hosyu time
424:代打名無し
02/12/12 08:22 vbRnu+HU
ほしゅ
425:代打名無し
02/12/12 14:21 STBLQOb5
保守
426:代打名無し
02/12/12 18:34 bbOoJDij
427:代打名無し
02/12/12 23:26 +UbbIJCI
保守
428:代打名無し
02/12/13 06:56 mBxErh8k
hosyu
429:代打名無し
02/12/13 18:08 Xpy8I2En
age
430:代打名無し
02/12/14 08:38 uzqTGh2G
ほしゅ
431:代打名無し
02/12/14 15:44 2RDJZikg
ほしゅ
432:代打名無し
02/12/14 22:07 6zJxPhks
hosyu
433:代打名無し
02/12/15 02:14 oQhYUa/L
434:代打名無し
02/12/15 02:21 k3jtLirU
。
435:代打名無し
02/12/15 08:41 5XrS23XA
保守
436:代打名無し
02/12/15 15:53 RQef18wI
hosyu
437:代打名無し
02/12/15 23:53 hNc8F4wI
ほしゅ
438:代打名無し
02/12/16 04:15 r0dpQICQ
ほしゅ
439:代打名無し
02/12/16 13:42 DzUyzbBN
hosyu
440:代打名無し
02/12/16 19:44 nOC/XLUp
hosyu
441:代打名無し
02/12/17 07:02 YnOBoxvM
ほしゅ
442:代打名無し
02/12/17 11:03 beaS3Pq4
捕手
443:代打名無し
02/12/17 20:09 KdOJJ4lE
ほしゅ
444:代打名無し
02/12/18 06:51 HM0TyTBg
ほしゅ
445:代打名無し
02/12/18 19:59 L2Yq/ysg
ほ
446:代打名無し
02/12/19 01:11 WkDXV6IP
し
447:代打名無し
02/12/19 02:28 6BQ541wM
ゅ
448:代打名無し
02/12/19 07:01 112Hu/1y
hosyu
449:代打名無し
02/12/19 20:51 yLqdNFDK
age
450:代打名無し
02/12/20 07:01 vzNPqvkj
保守
451:代打名無し
02/12/20 20:45 e+Om3Xnk
hosyu
452:代打名無し
02/12/21 08:07 SJBpkWXM
ほしゅ
453:代打名無し
02/12/21 10:18 pZEfQLhK
ほしゅ
454:代打名無し
02/12/21 15:21 w7hF5g18
捕手
455:代打名無し
02/12/22 07:48 fYWVtDmE
保守
456:代打名無し
02/12/22 18:06 vm8+yGMX
age
457:代打名無し
02/12/23 06:53 8MJZg9LR
ほしゅ
458:代打名無し
02/12/23 12:33 lTtCqwOg
保守
459:代打名無し
02/12/24 00:35 Wgc4//0E
age
460:代打名無し
02/12/24 06:55 KkzUf2KV
hosyu
461:代打名無し
02/12/24 20:56 G15JqZS0
hosyu
462:代打名無し
02/12/25 10:06 fnz/Rp8X
ほしゅ
463:代打名無し
02/12/25 19:51 Hc6BVmRU
保守
464:代打名無し
02/12/26 01:24 m5V/tInG
465:代打名無し
02/12/26 01:48 SITeWs4Y
465
466:代打名無し
02/12/26 04:50 ZiWCuw9k
>>411-
467:代打名無し
02/12/26 19:47 HSGD/flN
hosyu
468:代打名無し
02/12/27 08:34 mUhNzR8/
ほしゅ
469:代打名無し
02/12/27 10:56 jG7jjVJw
186 遠かった場所
正面入り口から乗り込む山田・福原と分かれ、井端はドームを囲む区画を半周した。
そしていつも車で通ってくる道まで出て、見慣れた姿のドームを見上げた。
こうして再びドームに来ることがあるなんて思わなかった。
このプログラムが始まった時に、もう二度とここには戻れないと思った。
恵まれた体があるわけでなく、支給された武器もたわいない玩具。
このプログラムを生き抜けるとは思えなかった。
もちろんむざむざ殺られるつもりはなかったが、そういう運命も時間の問題だと思っていた。
それが今もたいした怪我もなくここに生きている。
いつもの入り口はシャッターが下ろされていた。
しかしその隣の通用口は空いているようだ。
少し離れたところから様子を窺うと、警備員もいないようだ。
それでも慎重に、慎重に近付いていく。
「?!」
通用口の脇に男が一人倒れていた。警備員だ。
誰かが先に来ている。
さっきのあの中村の放送を聞いてやはり誰かがドームに戻ってきている。
誰だろうか。
あと残っているのは・・・。
井端はそれが誰かを考えながらその通用口からドーム内に入っていった。
470:代打名無し
02/12/27 10:57 jG7jjVJw
観客用の駐車場は薄暗かった。
非常灯の明かりを頼りに横断しかけたとき、井端はふと遠くがぼんやりと明るいのを見た。
井端はまっすぐに進むのをやめて、円周状の駐車場を右の方へと進んだ。
センターの扉が開かれている。
そこから煌々と光が漏れていた。
そしてあざやかな2色の人工芝。
井端は思わず駆け寄った。扉の前で立ち尽くす。
いつも走り回っていたグラウンド。こんなに眩しいと感じたことは初めてだった。
【残り5人】
471:代打名無し
02/12/27 10:59 jG7jjVJw
187 走馬灯、そして・・・
井端は目を閉じた。
たった数日のことが長かったと思う。
「死にたくないから」と思いつめた顔で自分に銃を向けた鈴木。
そんな同期入団で仲の良かった鈴木をやはり生きるために殺した、その首から溢れた血の鮮やかさを思い出す。
裏切りを繰り返し、本部に見限られて頭部を吹き飛ばされた藤立の、血飛沫の生温かさを思い出す。
理不尽なルールによって無抵抗のまま殺された荒木の変わり果てた姿。まるで弾けた石榴のようだった。
背番号でしか判別できなかった中里。
その中里に殺された朝倉。
関川が高々と掲げた立浪の生首。
自分が出会ってきたチームメイトの死姿の1つ1つが鮮やかな映像として脳裏に焼きついている。
そして久慈。
今こうして自分がここにいられるのは久慈のおかげだ。
「生き延びろ」という言葉。そしてナイフ。それが井端を支えてくれた。
いや、このプログラムの中だけではない。
ドラフトを経てプロの選手として中日に入団してからずっと久慈からはプロ野球選手として、ショートを守る者としての全てを教わってきた。
そしてレギュラーとしてショートを守るようになってからも、久慈の存在はまだまだ大きなものだった。
その久慈に恩返しも出来ず、礼すら言えないまま、久慈は目の前で立浪の凶刃に倒れてしまった。
久慈の与えてくれたナイフを井端は今一度握り締めた。
そして目の前のグラウンドを見つめた。
472:代打名無し
02/12/27 11:00 jG7jjVJw
生き延びる。
久慈の教えてくれたことを無駄にしないように、久慈の言葉を胸に生き延びる。
そして再びこのグラウンドに立つ。立って野球をやる。
そのためには早く本部を・・・。
そう改めて決意した時だった。
井端は背中に物の当てられる感触に体を強張らせた。
この感触には覚えがある。鈴木に会った時と同じだ。
「お話があります。抵抗せずに従ってください」
聞き慣れない声が背後からそう告げた。
【残り5人】
473:代打名無し
02/12/27 11:05 jG7jjVJw
あ、走馬灯に小山を入れ忘れた・・・
474:代打名無し
02/12/27 13:13 RGwUVUkX
久々新作age
職人様、乙です
475:代打名無し
02/12/27 20:34 0CgtmYdM
職人様乙です。
井端の背後にいるのは何者なんだ…
走馬灯(つд`)
476:代打名無し
02/12/28 10:13 ny+NDiP7
hoshu
477:代打名無し
02/12/28 14:51 UEfL4Snv
ほしゅ
478:書き手A
02/12/29 02:27 wKjm2XWC
188 赤い病室
ドアを開けた次の瞬間、前田は心臓が止まるのではないだろうかと思った。
「病院に一人くらいおるんじゃないかと思ったが、予想通りだったな」
星野の冷静な声が遠いところから聞こえてくる。
視界が揺れてどうしようもなく気が遠くなった。
血の赤い色だけが、定まらない意識の中に揺らめいている。
「あ、あ…ああ、…死ん、で」
死体があった。目の前に二つ。
一つは、中日のユニフォームを着てはいるが見覚えのない外人。
もう一つの死体は…
「…正津」
苦々しい声が、今はただ、耳のそばで反響するのみで、脳に届かない。
これは何だ?何なんだ?
「気持ちわる…い」
臓腑の底から何かがこみ上げてくる。
前田はたまらず床に両膝をついた。まだ固まっていない血の中に、膝が沈んだ。
最後の理性で吐き気に抗い、歯を食いしばると冷たい汗が脇を流れた。
畜生。苦しい…
479:書き手A
02/12/29 02:33 wKjm2XWC
不意に背中に暖かなものが触れた。それが手だと理解するのに少しの時間を要した。
「吐いたらいい。全部吐き出すんや」
「す、すみませ、ん、監督っ…」
「監督、か」
小さく苦笑が聞こえた気がしたが、前田の意識は嘔吐することに流され、
そのかすかな音をしっかりと聞き取ることは出来なかった。
十八にもなって、人前でこんな醜態を晒す歯目になるなんて。
情けなくて、けれどもただ気分が悪くて、前田は泣きそうだった。
この上、泣いたりした日にはあまりに格好が悪いので涙は堪えたが。
星野は黙って背中をさすっていてくれた。
どうしてこんなに強くなれるんだろう。意識の輪郭がぼやけていくのと格闘しながら、前田は思った。
正津の死体を見て、強く衝撃を受けたのは前田ではなく星野であったはずなのだから。
前田は正津とはほとんど話をしたこともなかった。
チームメイトが死んでいたからショックなのではなく、間近に死体を見たのがショックだったのだ。自分は。
けれどこの人は、こんなにも…
「星野…監督」
どこからか、聞き覚えのある声がした。
しかし、それが誰の声であるのか判別できるほどには、前田の意識は覚醒していなかった。
【残り5人】
480:代打名無し
02/12/29 08:25 V9pmGjHB
書き手A様、乙です。
みんな、がんがれ!
481:代打名無し
02/12/29 21:02 MLGdZZQM
ほしゅ
482:代打名無し
02/12/29 22:21 Gd0XIRkj
たまにはageてみる。
483:代打名無し
02/12/30 01:19 UflpvSDg
hoshu
484:代打名無し
02/12/30 09:49 H9P4ZHm1
>>478-479
保守しつつ質問、この前田って前田Aのこと?
485:代打名無し
02/12/30 10:04 puMr/wLT
星野1001最低人間。
486:代打名無し
02/12/30 12:28 CtSZvhUd
書き手A様乙です つ旦
前田…強くなれ。まだ君はおとうさんの事を知らなきゃいけないんだから。
>>484
そうじゃない?18(年齢ね)って書いてるし。
487:代打名無し
02/12/30 20:30 UflpvSDg
hoshu
488:代打名無し
02/12/31 14:05 99CHhnDZ
hosyu
489:代打名無し
03/01/01 02:51 9YMQh0xe
新年ほしゅ
490:代打名無し
03/01/01 19:24 dXtBU74k
hosyu
491:代打名無し
03/01/02 01:24 J8djLWhd
hoshu
492:代打名無し
03/01/02 15:07 4ju7sIZ9
保守
493:代打名無し
03/01/03 01:52 Y7OA1yxB
ほしゅ
494:代打名無し
03/01/03 08:13 /SSXSqRP
hosyu
495:代打名無し
03/01/03 16:52 Cfb2zdyt
正月番組にドラ選手が出てるのを見てると
このスレの世界はあくまでもフィクションなのだと
実感できてほっとするよ…
初めて見たときは現実とごっちゃに考えてしまって
かなりショックだった(有り得ない話だが)
とりあえずみなさまあけましておめでとです。
496:代打名無し
03/01/03 19:54 LdMlRQRH
自分が死なせた選手を見るとちょっと申し訳ない気持ちになります…
497:代打名無し
03/01/04 15:46 MceWa/mU
ほしゅ
498:代打名無し
03/01/04 17:44 McOF1bGe
499:代打名無し
03/01/05 06:58 J/nEvZwY
ほしゅ
500:代打名無し
03/01/05 16:43 Gv3/J4gs
ほしゅ
501:代打名無し
03/01/06 12:31 ozlIqnl+
ほしゅ
502:代打名無し
03/01/06 18:26 Zj0adxWO
ほしゅせにゃー
503:代打名無し
03/01/07 06:51 HtDbi3JX
保守
504:代打名無し
03/01/07 16:11 7+x05xsQ
保守
505:代打名無し
03/01/08 07:00 b/s6dzb2
hosyu
506:代打名無し
03/01/08 20:11 mWfcjrE+
hosyu
507: ◆cmxYQkNOZE
03/01/08 22:06 5VjjOsTm
ほっしゅ捕手
>>484
>>486
前田Aです
Bは参加していません(Aも参加者ではありませんが)
508:保守
03/01/09 11:38 u/pITLs4
荒木タンがんばれ
509:代打名無し
03/01/09 11:41 ZcwmERe/
まだやってたの?
510:代打名無し
03/01/09 19:17 8VAAlRPT
>>508
残念ながら荒木は既に死亡しています・・・・゚・(ノД`)・゚・
511:代打名無し
03/01/10 06:50 AcbKZr3j
hosyu
512:代打名無し
03/01/10 15:46 0CUEAkkN
513:代打名無し
03/01/11 08:00 SSI8t+k3
ほしゅ
514:代打名無し
03/01/11 22:01 JKuMcLSS
hosyu
515:代打名無し
03/01/12 11:34 3E9ciXOt
保守
516:保守
03/01/13 01:59 hpR1xi6/
_, ._
( ゚ A ゚;) <続きマダー??
517:暇人
03/01/13 16:47 ABwDZ+Pu
ageつつ・・・
パワプロで1と2の生き残りを集めてみた
4荒木(1で生き残る)
6井端(両方で生き残る)
8福留(2で生き残ってる)
3クルーズ(無関係)
2谷繁(1では無関係だったから)
5前田新(無関係)
9桜井(無関係)
7土谷(無関係)
代打&控え
藤立(1の後入団した)
前田A(両方で生き残る)
愛甲(現役復帰)
都築(無関係)
森岡(無関係)
田上(無関係)
酒井(無関係)
川上(1で生き残る)
遠藤(2で生き残ってる)
木村・栗山(両方とも無関係)
福沢・矢口(相手にもされなかった)
今中・佐野(現役復帰)
紀藤(1では無関係)
よぇぇ
518:代打名無し
03/01/13 17:28 mjLOO1qs
>>517
1でも紀藤は出てきてたよ。あっさり殺されちゃったけどナー・・(´・ω・`)
そういえば今中も冒頭部分でちらっと出てきてた
519:代打名無し
03/01/14 06:57 oT2GEuob
hosyu
520:代打名無し
03/01/14 08:09 8Rjzdb3V
ものすご─wwヘ√レvv~(・∀・)─wwヘ√レvv~─く今更な話だけど
オガサーラタンボーットアノヨイキのスレが気になってしょうがない
521:代打名無し
03/01/15 06:51 MjpQHo/1
保守
522:暇人
03/01/15 10:16 hLRvXFNH
>>520
確かにあのスレッド不死身だな
野手総合スレ
投手総合スレ
両方死亡したのにまだ生き残ってついには投手総合スレになってしまった・・・
523:代打名無し
03/01/15 10:23 UIntnF07
>>522
それは「ローテイリ」の方ではないかと。
URLリンク(cdbr2.tripod.co.jp)
この架空2chに「アノヨイキ」スレがあるので
その中身が見てみたいって事じゃないか?
524:書き手A
03/01/16 04:06 s203c5lK
189 大切なものは
血で染まった病室に落合が立っていた。
前田はだるい体を何とか起こして、その事実を脳に送り込んだ。
ほんの少しの間だが気を失っていたらしい。
「前田、目が覚めたか」
「ええ…何とか」
落合の隣には星野。何やら考え込んでいるらしく、腕組みをしたその表情は険しい。
そこまで見回してから自分がベッドに寝かされていたことにようやく気付き、前田は深い自責の念に駆られた。
迷惑をかけてばかりの、情けない己が心底憎たらしい。
「俺は、外で荷物をまとめて…手を洗ってから正津とそこの外人の供養をしようと戻ってきたんだが…
監督とお前がいきなりいたんで、驚いたよ」
「正津さんとは、ずっと一緒に?」
「うん。他にも、小山や森野と一緒だったんだけどな。…今はもう、俺だけだよ」
落合の目に苦しげな光を見、それでもしっかりと両の足で立っていることに前田は感嘆を覚えた。
みんな、どうしてこんなに強いのだろう。
おとうさんも強い人だった。そうだ、おとうさんは無事なんだろうか?
「あの」
「ん?」
「おと…いえ、紀藤さんを見ませんでしたか?」
「紀藤さん?見かけなかったな…でも」
「でも、何ですか?」
そこから先を落合は言わなかった。ただ思い沈黙だけが落ちる。
前田は、その理由を察せないほど子どもではなかった。
525:書き手A
03/01/16 04:07 s203c5lK
「いや、何でもない。思い違いかも」
「…そうですか」
では、きっと確証がないのだ。まだ決まったわけではない。
自分だけは最後までおとうさんの無事を信じ、祈っていなければ。
手首に結ばれたハンカチを見ると気力がわいてくる。
息子と呼んでもらって嬉しかった。必ず期待に応えようと思った。
すべてが終わったら、ナゴヤドームでバッテリーを組むのだ。
「落合。前田」
星野が不意に声をあげた。
「俺はまだ名古屋を回るつもりだ。生き残りを集めたい」
「そんな、監督!もし、攻撃的なやつがいたら」
落合が叫ぶように言った。星野に意見するくらいなのだから、よほど実感を込めての叫びなのだろう。
「そいつらも含めて俺の大切な選手だ。いや、もう俺は阪神の監督だったな。
ともかく信じたい。助けられるものなら助けたい。生き残り全員をな」
前田に異論はなかった。
【残り5人】
526:代打名無し
03/01/16 22:09 /dFkuwoz
書き手Aさま乙です~
ついに最終局面ですな。
前田A…(つД`)
527:代打名無し
03/01/17 10:05 8F9dn2SK
書き手A氏乙。
そして保守
528:代打名無し
03/01/17 17:31 owlcWexI
保守アゲ
529:代打名無し
03/01/18 08:01 R9ZKv3oL
hosyu
530:代打名無し
03/01/18 17:31 Q2l+w90Q
ポシュ
531:代打名無し
03/01/19 09:44 iyKgC7Zb
hosyu
532:代打名無し
03/01/19 16:49 S1g2YRfe
fosyu
533:代打名無し
03/01/19 21:57 F9PrWDmW
ほ
534:代打名無し
03/01/20 01:59 PZHaT2MC
age
535:山崎渉
03/01/20 04:47 tWixE+lO
(^^)
536:代打名無し
03/01/20 16:41 0gSkwMF6
ほしゅ
537:代打名無し
03/01/21 06:55 bDSjeRHz
hosyu
538:代打名無し
03/01/21 20:32 XUnrg/de
シーズンインまでに決着つくかな捕手
539:代打名無し
03/01/21 20:59 s4tvkPnU
190 政府介入
その瞬間、井上は背後から迫ってくる福留のことを忘れた。
目の前の光景はあまりにも異様な光景であった。
自衛隊守山駐屯地。
井上自身が武器庫を爆破して壊滅させたその場所に、無数の人影が動いていた。
プログラム参加者、本部スタッフ、報道スタッフ、それ以外の人物がこのプログラム実行期間内に
名古屋に入れるはずがない。
しかし井上の目の前には多数の人が、その服装からして自衛隊員に違いなく・・・。
瓦礫の中で隊員たちがキビキビと無駄のない動きで忙しく仮設隊舎を設営している。
井上はその光景をスクリーンの中の出来事のように見ていた。
それが事実とは捉えてはいなかった。
だから自衛隊員が2人、自分の方に向かって歩いてくるのも見えていながら、解っていなかった。
「プログラム参加者、中日ドラゴンズの選手の方ですね」
すぐ目の前でそう言われて、井上はようやく我に返った。
そして反射的に逃げようとするのを、隊員の1人が押さえ込んだ。
「先ほど政府により本プログラムの停止が可決されました。現在プログラム運営者に対し停止勧告中です。執行内容に基づき参加者の身柄を一時確保いたします」
それは井上にとってなんと無様な幕切れであっただろうか。
プログラムの勝者となるでなく、また敗者として散るでなく、政府の介入によってプログラムの外へ連れ出されていく。
既に持っていた武器は自衛隊員に取り上げられ、無理やりプログラムに戻ることもできない。
井上はその無様さにうなだれた。
そんな井上を隊員たちは隊舎の方へと率いていった。
それを物陰から見送って、福留は踵を返した。
自分はまだあんな風にプログラムの外へと連れ出されるわけにはいかない。
本部側の人間にあんな風に殺された荒木の無念さをぶつけるまでは、まだ終われない。
【残り5人 内1名離脱】
540:書き手A
03/01/22 13:17 tf2nc6hG
191 鎮圧
「井端さん。あなたはこれから本部に突入する。そうですね?」
耳慣れない声の主はやはり見知らぬ男だった。どうやらプログラムのスタッフらしい。
いやにニヤニヤした、いかにもマスコミ風の風体をした男だった。
その手には拳銃が握られているのだけれども。
ドーム内の倉庫らしき部屋まで連れてこられ、井端は緊張していた。
反抗はばれているだろうとは思ったが…もしや、ここで始末しようという考えか。
そうだとしたら、こちらにも抵抗の準備はある。
「まあ、そう睨まなくても…落ち着いて下さい。
いやね、我々はただ突入を遅らせてほしいんですよ」
「…遅らせる?何故」
油断なく自分を狙っている銃口が忌々しい。
これさえなければ、素人の男に負ける気はしないのだが。
男はやはりにやけた顔のまま言葉を続けた。
「それはほら、テレビ的な事情がありまして。はい」
「言いたいことはそれだけか。そんな理由で」
どこまで人を馬鹿にしているのだ。頭に血が上るのを必死で抑えた。
もしかしたら物陰にでも仲間が潜んでいるかもしれない。
「そうそう。監督をね、預からせていただきましたよ」
「な」
「幸い山田監督はテレビに映っていませんでしたので。
まあ、故意に映さないように心がけていたんですが…
何も突入するなとは言いませんから。ただ少し待ってもらえればと」
541:書き手A
03/01/22 13:22 tf2nc6hG
わけがわからなかった。人質をとるリスクを犯してまで、何故?
「何が狙いなんだ」
「もう少ししたら、星野監督たちがドームに来ますよ」
「なんだって…」
そんな話は聞いていない。どうして星野が名古屋に。
あの人はもう…中日とは無関係の人間のはずだ。
「まあ、ラストはやはり派手な銃撃戦で!というのが我々の意向でして。
星野監督たちと合流してから、古田氏と戦ってもらいたいんですよ。ええ。
もちろん、勝っていただいて結構ですから」
「嫌だ、と言ったら」
「あなたにも、監督にも死んでいただくしかないですねぇ」
男はなおも、笑っていた。
「いったい、何が狙いなんだ!
本当に視聴率のためだけにこんなことをするんなら、あんたらは狂ってる!」
「あなたの口からそんな言葉が出るとは。
プログラムが始まってすぐに正気を失ってしまったのはどこの誰でしたかねぇ?」
「…あ」
すっかり忘れていた。いや、忘れようとしていたのだった。
自分が狂気に落ちていたという事実は揺るぎないものだ。
「人間なんてね、簡単に狂ってしまえるものですから。
…さあ、わかったら隣の部屋で待っていて下さい。後で呼びに来ます。
遠藤さんもいますよ」
井端は半ば覚悟を決めていたが、その声を最後まで聞き取ることはできなかった。
突然ドアが開け放たれたと思うや、屈強な男たちが踏み込んできたのだ。
「武器を捨てろ!プログラムは中止だ!」
撮影スタッフでないのは誰の目にも明らかだった。
【残り5人/プログラム停止】
542:書き手A
03/01/22 17:11 tf2nc6hG
192 帰らざる日々
さて、福留は考えなければならなくなった。
このままだと、遅かれ早かれプログラムは止められる。
その間にナゴヤドームにたどり着き、本部を潰せるか?否。
本部には真っ先に政府の手が入るはず。あるいは既に自衛隊員が向かっているやもしれない。
もはや、現時点で自分は井上にも本部にも手が出せないのだ。
むろん一人で自衛隊に立ち向かったのでは勝ち目はないし、犬死しては肝心の復讐ができない。
抱え持っていたマシンガンを手放し、両手を見つめた。
血まみれの手だ。人殺しの手だ。これ以上汚れようもなく汚らしい、犯罪者の手だ。
いまさら元には戻らない。プログラムが終わっても、何も戻ってきはしないのだ…
自分が殺した山崎、中里。本部のルールに殺された荒木。どちらも二度と戻らない。
そして皆で笑い合い、時に馴れ合い集団と揶揄さえされたあのドラゴンズの姿も、永遠に葬られてしまったのだ。
誰が一番悪いというわけでもない。全員で食い合い、壊したのだ。
福留は笑いをかみ殺した。誰もが狂っている。自分もおよそまともではない。
もう元に戻ることはないのだったら、行き着くところまで行ってやればいいではないか?
「俺は復讐がしたい」
口に出して言ってみた。
復讐がしたい。荒木を殺した本部も、荒木に武器を向けた井上も、許せない。
今日、時間が残っていないのなら、明日以降にすればいいのだ。小学生でもわかることではないか。
法はそれを許さないだろうが、どのみち人を殺した咎は一生付きまとう。
政府の介入によって、自分がまっとうな人間として生きていく最後のチャンスは潰されてしまった。
あとはもう…血まみれの道を行くまでだ。それもまたいいかもしれない。
今までずっと、もしかしたらすべてやり直して生きていけるのではないかと思っていた。
我ながら馬鹿だと思う。そんな権利はもうないのに。
福留はゆっくりと荷物を降ろした。もう必要がないものだったので。
どこへ行くあてもなく歩き始める。
名古屋が完全に鎮圧されるまでのわずかな時間を、ただのんびりとすごしたかった。
不思議なくらい辺りは静かだ。まるで夢を見ているようだ、と思う。
けれども。間違いないの現実が一つ。
俺の本当の戦いは、ここから始まるのだ。