06/09/10 16:38:53.47 h250G9QQ0
私は自分の家の畑から祖父の目を盗み少しですが スイカやかぼちゃを取り今までと同じように河に流して 米兵に渡しました。
しかし数日後スイカを取っているところを祖父に見つかり 理由を聞かれました。
私は正直にこれまでのいきさつを話しました。 すると祖父はこう言いました。
「なるほど。お前は非国民だが非人間ではないな。」
そう言うとそれ以降畑から取った野菜を河に流して 米兵に渡すことを許してくれました。
やがて終戦を迎えたある日のこと、家の上空を数機の 戦闘機が飛来してきました。
米兵を収容していた建物があったためひどい扱いを 受けていた米兵が仕返しに空襲に来たに違いない。
祖父はそう言いました。
しかし私はそんなこと無いよ。そんなこと無いよ。 と言いました。
あの米兵たちがそんなことをするとは思えなかったのです。
やがて戦闘機からたくさんの金色や銀色の小石くらいの 大きさの物が振ってきました。
爆弾だ!
祖父は言いました。
しかし何も爆発しません。
空から振ってきたものは金銀色の紙に包まれた チョコレートでした。
なおもチョコが降り続きました。
星のように。