06/12/30 15:26:50 woruE/Rk0
トルネコ「勇者さん!」
勇者 「…うそ!?」
トルネコ「驚きましたか? ははは…驚くに決まってますね 牢屋に置いていったと思ったのですから」
勇者 「どうして…」
トルネコ「私、やっぱり導かれし者でした マスタードラゴン様が認めてくれた
見てください! 死んでも生き返ります!」
勇者 「そんな…そんなこと」
トルネコ「今度こそ胸を張って言えます 私はトルネコ、武器商人の導かれし者 よろしく勇者さん♪」
勇者 「うそよ、あなたが導かれし者だなんて…そんなこと」
トルネコ「どうしてですか?」
勇者 「だってあなたはまだ未完成じゃない… ドラゴンキラーが装備できないかわいそうな商人…
導かれし者は重装備ができたり会心連発したり魔法が使える人、あなたは…私たちとは違う」
トルネコ「…やっぱりそうですか 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
ライアンさんやアリーナさんより劣るかわいそうな商人だと 」
勇者 「それは…」
トルネコ「優しい言葉をかけたことも手をかけてくれたことも
私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
勇者 「違う…」
トルネコ「自分が上だと…自分が一番天空の剣を愛していると
そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
勇者 「それは違うわ… 違う… 私は…」
トルネコ「うるさい! …嫌な女。少しばかり装備がいいだけなのに
たまたま魔法が使えただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては船のオマケ程度のものだった 」
勇者 「違うわ! 私はせめて、ガーデンブルグで幸せに暮らせるようにと思って…」
トルネコ「それが私を馬鹿にしているといっているのです!
私を導かれし者と認めてくれてなかった!」
勇者 「…だってあなたは!」
トルネコ「あなたみたいな人、世界を救えるはずがない!
世界を救うのは…私 誰よりも天空の剣を愛しているこの私…
天空の剣を手に入れて自分の村をつくり… 世界一の武器商人となる…」