06/11/09 04:17:59 DSRYhxzW0
この前妻子の仇とタイマン勝負したことを書くぜ。
互いに全身真っ黒でまずは前哨戦、追い縋り符で防ぎ金票飛ばし、
大股で筋肉と雷を誇張して、野郎比べだ。
皮肉を効かせた台詞で挑発しあう。口に刺している刀を振り回し、
喰う喰ってみろの応酬で興奮に火が付く。
やわら復讐心をタップリ仕込んで、いよいよ本戦開始だ。
火炎、殴打、斬撃、雷撃。
野郎ぶん殴り、目眩ましの十一閃、野郎喜ばせの四爆。
符術と金票術の競り合いで、男の憎悪と意地を比べ合う。
仇討ち根性丸出しでな。
一息入れた時にゃ、奴の姿見つめる、浄眼が蒼く光る。
ビシバシ痛ぇくらいに、過去を振り返れば、これまでの当て所ない戦いの記憶が
全身を奮い立たせる力となって駆け回る。
さらに近くにいた母娘を庇いながら2R。
今度は俺の内心をばらしながらの言葉責めさ。
母娘愛を確認して、ド復讐鬼に変獣し、いつもの悪夢を思い出す。
俺達はまさに、意地、享楽、生き様を激しく比べ合う戦闘士だ。
雷を吸い取った浄眼も相手を倒すための一手、着々と進む準備が
失った右腕の痛みさえ最後の瞬間への期待に変える。
その時、ほんの少しの気の緩みで奴は反撃が遅れ
己の雷と共に上半身が吹き飛ぶ。
15年に渡る復讐の旅は遂に終わり。最後は酒を一口飲み、
憎しみを追い出しながら家路に着く。
果たせなかった約束の夜に俺はやっと帰れたぜ…