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商品を内容よりもイメージで売りまくるのが現代の広報戦略だとすれば、「美しい国」の独走
にはやはり注意が必要です。
出雲を愛し、日本の美をこよなく愛した小泉八雲の旧宅が、松江城の堀端でひっそり公開
されています。
「この民族の色彩や色合いに対する洗練された趣味には、けばけばしいものがなにもない。
それは、この国の穏やかな自然が、落ちついた繊細な美しい色彩を帯びているところに、
大きく由来しているからではなかろうか」(日本の面影)
出雲の風情がはぐくんだ、八雲の美意識の一端です。
外来語をやたらと持ち出すまでもなく、「大量消費」を神々の列に加える以前のこの国は、
もともと美しい国でした。
先月末、愛知県岡崎市で光ケ丘女子高校ダンス部作品発表会が開かれました。
受験、反発、部活、悩み、ミニスカ、化粧、友達…。ヒップホップやロックのリズムを背景に
高校生活を取り巻く現実や自らの心の内とも素直に向き合い、緩急自在、群舞の中にも
個性が光るエネルギッシュなステージでした。
三年生にとっては、仲間と踊る最後の演目が近づきました。全員参加の「火の鳥」です。
その日進行役を務めたマネジャーのカホさんの頭の中を、「火の鳥」で挑んだコンクールの
思い出が駆け抜けます。
「神戸での全国大会決戦本番。信じられないことが起こりました。今までに感じたことのない
仲間との感覚。お互いのすべてがまるで自分自身のような感じを受けました。熱くこみ上げて
くる喜びが涙となり、あふれてきたのです-」
「感動してくれて、ありがとう」。満場の拍手の中、彼女たちに涙はありませんでした。
時代に踊らず流されず、今を見据え未来を夢見るココロとカラダは美しい。そしてそんな
ココロとカラダに、神々はいつでも舞い降ります。(一部略)
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