06/08/29 10:21:01 V7np+hut0
今回の事件も構図は同じだ。二〇〇四年暮れ、男性が東京都葛飾区のマンションに共産党のビラ配布の
ために立ち入ったとして、住居侵入罪で起訴されたのである。
だが、男性はこれまで四十年以上にわたってビラを投函(とうかん)し続けていたが、出入りをとがめられたりは
しなかったという。滞在時間もせいぜい七、八分程度だった。しかも、商業ビラが集合住宅に配布されるのは
日常茶飯事であるし、配布業者がいるのも、公知の事実である。
東京地裁が「ビラ配布の目的だけであれば、共用部分への立ち入り行為を刑事上の処罰の対象とすると
いう社会通念は、いまだ確立していない」と判断したのは理解できる。
プライバシーや防犯への意識は高まっているし、住民が平穏に暮らす権利はもちろんある。
だが、仮にそれを“口実”にして、警察が特定の団体だけを狙い、法を適用したのなら、あまりに政治的に不
公平と言わざるを得ない。また、無罪になったとはいえ、この男性が二十三日間も身柄拘束されたことは、取り
返しがつかない。
ビラはお金や組織を持たない人にとって、自分の主張を世間に訴える大切な表現方法である。来年には統一
地方選や参院選が控える。むしろ国民が言論・表現の自由を生かし、多様な主張を述べ合うことが民主主義
の根っこを強くするはずだ。
-------
各紙に載っていますが、「中日」+「ねらい撃ち」という組み合わせでコレを。
関連記事は>>309に。