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『異論排除』強まる一方
首相参拝の日 『批判派』加藤紘氏実家炎上
ことしの「8・15」は歴史に刻まれるかもしれない。「心の問題」を説く小泉首相が
同日朝、靖国神社を参拝し、夕刻にその参拝を批判する加藤紘一・元自民党幹事長の
実家が放火された。
民族派(右翼)活動家による犯行の疑いが濃い。「心の問題」は裏を返せば、議論不要。
加藤氏が彼の発言から放火されたのなら、問答無用。異論排除の空気は強まるばかりだ。
(中略)
■ネットに顕著 差別的な言説
そうした傾向は、インターネット上の世界に一層顕著だと岡留氏は指摘する。そこでは
ハト派的な意見に対し、タカ派的な書き込みを殺到させ駆逐したり、相手を差別的な言説で
攻撃する暴力的な「異論排除」のパターンがあふれている。
ただ、そんな寒々とした光景はネット世界にとどまらないとみるのは、ジャーナリストの斎藤貴男氏だ。
斎藤氏は今回の事件を目の当たりにして「頭に来るから火を付けてしまえと。
そういうことができてしまう空気が、この国にはっきりあると思った」と語る。
「世間の人々もこういう事態を予想していた部分がある。実際に事件が起きても、みんなりつ然
とはしていない。『このぐらいは仕方がない』とか『加藤氏も言い過ぎた』と受け止める空気があるのでは」
さらに事件の真相や犯人の動機とは別に、今回の事件が社会に与える委縮効果を次のように懸念する。
「やはり、言論にかかわる人々は『表現に気を付けなくては』と思うようになってゆくのではないか」
<デスクメモ>天皇より「私の心」を重んじると公言した宰相は、小泉氏が初めてではないか。
さらに昨年の「郵政」総選挙では党内で踏み絵を断行、「恐怖政治」を敷いた。
そこで思い浮かんだのが、フランス革命の政治家ロベスピエール。彼は孤立し失脚したが、
小泉氏にはチルドレンがいる。これも文化の違いなのか。(牧)
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