06/03/10 21:59:00 Sq00+mqS0
コンビニエンスストアといえば、ホームレスの男達が、競い合って奪う、
食料調達基地として、この世界に知られている。
品出しの時、店員達はトラックに集まり、制服に着替え、新しいモノを仕入れる。
古い食料品は、賞味期限が切れたら売れないから、使い捨てで、ゴミとして出される。
俺はいつもそれが狙いだ。
捨てられている食料品の、できるだけ期限が過ぎて間もないのを10数個ほど、
ごっそりさらってダンボールに持ち帰る。
そして、深夜、俺一人の食事が始まる。
俺はもう一度、拾った弁当のフタを開け、中でかっさらってきたアジシオをばら撒き、
ウォーッと叫びながら、白米の海の中を箸でかき回す。
味付けされた弁当は、飯の臭いがムンムン強烈で、俺の食欲を刺激する。
胃袋の中の時計は、もうすでに痛いほど響いている。