04/12/02 02:42:20 k22ix+LH
彼女の携帯を盗み見て僕は後悔した。そのメールの差出人は「takumi」僕の親友だった。
”だれにも話しちゃだめだ”
彼女が不倫をしているなんて、全く思っていなかった。
”私、もうあなたしかいないの。他に誰を頼ったらいいの…”
…涙。僕nお目からながれた涙は、画面の上へ零れていった。僕の知らない彼女がそこにいた。
まるで何日も、いや、何年も彼女に会っていなかったような、そんな気さえした。
”大丈夫。俺を信じるんだ。あいつだってきっと喜ぶさ”
何様のつもりなのだrおう。拓海。殺してやりたい、とさえ思った。でも…
電気も消さずに寝ている彼女を見ていると、僕は何かを言う気など起きなかtった。
メール画面を閉じて、僕は彼女の部屋を抜け出した。…流れたなみだは、きれいにふき取った。
夜の街をさまよいながら、僕は彼女に電話することに決めた。せめて、辛そうにしtえいる彼女の顔
を見なくてすむように、なにより、僕がきちんと彼女と話し合えるように。
次の日の朝になって、僕は彼女に電話した。…3度目にyあっと出た彼女は心なしか動転した様子で「な、何
の用なの…?」と言った。 「聞きたいんだ…拓海、たくみの」「もう止めて!何も言わないで!」ないていrうようだった。
いいようのない感情が僕の中に生まれる。恨み?哀れみ?「俺といれば金になるって…あの人が私に言ったの。
ずっと言えなかったの。…ごめんね。ほんとに、ごめん」嗚咽交じりでほとんど声になってなかった。
三、四回「ごめんね」を繰り返す彼女。
ああそうか。僕はそのときになってやっとわかった。「もういいよ。明日会おう」と言って電話を切った。
次の日に、彼女は死んだ。 …当然のことだ。