05/01/28 05:38:08 ryG6nOw30
偏食がちのくせに食欲はいやに旺盛だった少年時代のこと。
がっついて食べた給食だが、時折体はアレルギー反応を起こし
惜しいと思いながらも残したものだ。
しばらくすればけろっと元通り、涼しい顔をしていられるのだが
いたいだのかゆいだのと保健室のベッドでのたうち回っていたのはクラスメイトも知らないだろう。
三年生の頃だったか……。
十日ぶりにアレルギーの出る食品が出る日だった。
のり巻きおにぎりを持たされ、給食の代わりにこれを食べるんだよ、と言われた。
答案用紙の裏を上にして広げて給食を食べる生徒の中で一人おにぎりを食べていると
えもいわれぬ妙な感じがしたものだ。よく考えればご飯は食べても大丈夫なので
とんまなことをしていたなぁ、と今になると思ったりする。
言われたままにしていただけなのだから
わたしは悪くないのだが、まぁ何も考えていなかったということがバレバレだ。
れんこんの輪切りの入った薩摩揚げが好きな献立だったが、
てづくりではなく業務用の冷凍惣菜だと言うことが最近分かった。
もの珍しさと懐かしさから思わず買ってしまったのだが、
解凍しないとお互いひっついて取れないのが困りものだ。
説明するまでもなく業務用なので入っている量が半端ではない。
すっかり邪魔者扱いされながら、それでもふてぶてしく冷凍庫の一角を陣取っている。
るいねんに渡り冷凍庫にあり続けると却ってその存在を忘れてしまい
とにかく滅多に思い出さず、思い出してもあとで食うかな、と思ったきり忘れると言うことを
長々と繰り返してきた。さすがに冷凍食品とはいえあまり古いと味も落ちるので
いっそのこと、とまとめて出して食べてしまうことにした。
かなりの量があったが、おかずがそれだけとなると食べざるを得ず、
もう飽きた、と言いながらも山ほどの薩摩揚げが1日で片づいたのは喜ばしい。