06/03/19 21:28:58 hXiUA+A90
URLリンク(www.asahi.com)
韓国「国民ぐるみ」の大応援、そして落胆 WBC準決勝
2006年03月19日19時29分
韓国では「日本は3度泣く!」(スポーツ朝鮮)と、強烈なライバル意識で国民ぐるみの
応援を繰り広げた。しかし、日本の集中打で大差に。試合を実況していたMBCテレビも
「まだ試合は残っています」「4強入りだけでもすごい」「最後まで応援しましょう……」と
元気がなくなった。敗戦が決まるとアナウンサーが静かに「韓国のブランド価値が高まり
ました」と語り、画面には「大韓民国世界4強」のテロップが流れた。
ソウル市庁前の広場や野球場など各地では、02年のサッカーW杯以来という数十万
人の市民が集まり、大スクリーンの映像に一喜一憂した。「野球のルールは知らない
けど、韓国のプライドを世界に示す好機だから」と、周囲に合わせて「キャー」と叫ぶ女
性もいた。
路線バスの車内ラジオもボリューム全開。与野党の幹部も各会場で観戦し、政治日
程が全部止まった。試合後、ニュース専門テレビYTNなどは「惜しかったが、韓国野球
が日米にひけをとらないことを示した」と解説。「民族の自負心」「翻った太極旗」「国民が
一つに」などの言葉を織り交ぜ、韓国選手の活躍シーンを延々と流した。
大会期間中は選手の兵役免除が決まったり、野球用具が急に売れ出したりと、嵐の
ような野球ブームだった。メディアからは「政府も実力重視の野球を見習え」(朝鮮日報)
と注文も飛び出した。
韓国にもプロ野球はあるが、サッカーなどに比べて関心は低い。今大会も韓国の活躍
を予想した人は少なかった。国民の話題を一気に野球に集中させたのは、米国にも
勝った誇りだけでなく「イチロー日本」への反感もあった。
開幕前にイチローが「向こう30年は日本に勝てないと思わせる勝ち方をしたい」と語っ
たことが「妄言」とされ、韓国が日本に勝つたびに「30年発言のイチローは、どう言い訳
するつもりか」と、あざけるような論調が流れた。
その後もイチローの「野球人生で最も屈辱的な日」(2度目の敗戦で)、「同じ相手に
3回も負けることは許されない」(準決勝前)といった発言が連日、大きく取り上げられて
いた。