05/11/16 00:26:13 6vKdUokl0
>>509
適当に書いてみた。
【第24話 生存者の告白】
夕闇が辺りを包んでいく。
まだ生き残っているものたちを更なる不安にさせる暗闇を。
そして、不穏な考えを持つものに、チャンスを与える闇を与える為に。
そんな中、押本健彦(61)は、先ほど自分を窮地から救ってくれた中嶋聡(32)に
お礼を言おうと、泥だらけになったユニフォームを払いながら改めて御礼を言う。
「ありがとうございました。中嶋さん。あそこで助けてもらわなかったら…」
「ん、まぁ良いよ。それより油断しないことだな。」
中嶋は押本に視線を向けず、武器として与えられたサバイバルナイフを熱心に磨
いている。
「すいませんでした。……でも、金子さんが、あんな風になるなんて」
そうなのだ、押本は冷静沈着な金子が、まさかこの馬鹿げたゲームに乗ってしま
うとは信じられなかった。
これも、このゲームの持つ魔力なのだろうか。
一人、考え込む押本。
「押本よ。こういったゲームでは人を信用しちゃダメだぞ。もちろん俺にもな。」
「え?」
押本はあわてて中嶋の表情を見る。
「昔、阪急って球団あったの知ってるか?」
「ええ、昔中嶋さんが所属していた球団ですよね。強いチームだったけど不幸な事
故で、生き残ったのはロッテの高木さんと中嶋さんだけだったと言う話ですよね」
何を言い出すつもりなんだろう?
押本は中嶋の真意を測りかねていた。
「そう、その阪急で昔……、これと同じゲームが行なわれていたって言ったらお
前信じるか?」
突然の告白。
その表情は、今まで見たことも無い悲しみを持った中嶋の表情だった。