05/06/03 12:31:46 8JsbajRP0
テンプレもってないけど立ててみました。
あとよろしくお願いします。。
2:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 12:40:26 X4O6gtEh0
とっくの昔に旬をすぎてる。
3:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 12:49:57 4rX96eUfO
オールスターの奴が面白かったが、英智祭りで消えてしまった。
4:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 13:23:19 o0C2QHsF0
オールスターは職人さんが足りなくて落ちてしまったような。
5:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 15:35:22 9tYqgm+A0
>>1
普通はテンプレ探して来てから立てるもんでしょ。
無責任だぞー……と言いつつ保守してみる。
でも、書いてくれる職人さんいるの?
6:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 15:48:48 vr2OJpl80
以前も全然書いてくれる人いなくて
すぐ落ちちゃったよね
7:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 16:08:41 o6/5g1u60
以前は確か、「プロローグだけ書かせてくれ」って職人さんがいて、その人待ってるうちに落ちちゃったような。
8:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 16:56:24 HsQKHe2N0
>>1
乙ー。
9:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 17:57:57 Hw+nZyDy0
保守っとく
10:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:01:59 E9Q+ml4o0
前々スレ
プロ野球バトルロワイアル
スレリンク(base板)
11:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:02:27 E9Q+ml4o0
代表選手
1 福留孝介(中)
2 小笠原道大(日)
5 中村紀洋(近)
6 宮本慎也(ヤ)
8 金子誠(日)
9 城島健司(ダ)
10 谷佳知(オ)
11 清水直行(ロ)
13 岩瀬仁紀(中)
15 黒田博樹(広)
16 安藤優也(阪)
17 三浦大輔(横)
18 松坂大輔(西)
19 上原浩治(巨)
20 岩隈久志(近)
21 和田毅(ダ)
23 村松有人(オ)
24 高橋由伸(巨)
25 藤本敦士(阪)
27 木村拓也(広)
30 小林雅英(ロ)
55 和田一浩(西)
59 相川亮二(横)
61 石井弘寿(ヤ)
12:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:03:09 E9Q+ml4o0
元スレから転載
110 名前:90 ◆blL/.FOGqo [sage] 投稿日:04/12/09 13:46:26 ID:0HKmemn4
00 狂いだす歯車
For the Flag―
2004年アテネ五輪。1984年ロサンゼルス五輪から公式種目となった野球。
国民的な人気を誇る日本のプロ野球は、アメリカ・メジャーリーグにこそ劣るものの、
その実力は世界において高いレベルを保持していた。
しかし毎回プロとアマチュアを交えての国際試合は、厚い世界の壁に阻まれ
後一歩のところでいつも優勝を逃していた。
選出メンバーすべてをプロで固めた6回目の五輪。惜しくも優勝は逃したが、
それでも3位という好成績に留まり、彼らは24個のメダルを手にした。
アマチュアのためのものといわれる五輪においてプロ選手のみを用いた采配。
メディアは当然金メダルを取るものと食っていた。国民の期待も当然大きかった。
代償は、最悪の形となって払われることとなる。
「どういうことだね、中畑くん」
中畑清―志半ばにして病に倒れた長嶋茂雄監督に代わり全日本の采配を行った男は、暗がりの中、
数人の老人に向かい合う形で椅子に座っていた。
「だから私はオリンピックなど嫌いなんだ。あんなアマチュアの祭りに金を使う理由が全く分からん」
「…申し訳ありません。私の力が及ばないばかりに」
厚い眼鏡をかけた老人に中畑は頭を下げた。
「期待はしていなかったが…まさかあそこまで酷いものとは、落ちたものだな」
「あれでは選手たちの大事なペナントの後半戦への影響が多すぎる。だから私は忠告していたのに」
老人たちから非難の声が飛ぶ。その中心に座る男は不服そうに葉巻を加えていたが、
「まぁいい。これで国民のプロ野球への関心も時期に廃れよう」
ふぅ、と満足そうに煙を吐く。
「国のために闘った戦士たちを、金の名において排除する。実に面白い制度ではないか。その―BRとやらは」
13:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:03:51 E9Q+ml4o0
元スレから転載
111 名前:90 ◆blL/.FOGqo [sage] 投稿日:04/12/09 13:47:01 ID:0HKmemn4
高価そうな牛側張りの椅子に腰を落とした渡辺恒雄前読売巨人軍オーナーは、気だるそうな瞳を細めて笑う。
「代表メンバーはチームの主力…当然年棒のいい連中ばかりだ。邪魔者を始末してしまえば
各球団の経営は格段に良くなる。責任をとらせる意味でも、一石二鳥だ」
「か、考え直してください。それでは国を代表して戦った選手たちに対しあまりにも」
「口答えできる立場かね」
即座に切り返され、次に出すはずの言葉を失う。
「まぁそう言うな。彼にはしてもらう仕事が山のようにある。別に断ってもかまわんが、その時は文字通り君の首が飛ぶことになるがな」
苦虫を噛み潰したような中畑の顔に、脂汗が浮かぶ。
「ふん、所詮君に選択肢はあるまい…。これより計画を実行に移そうと思う、異議はないな」
「異議ありません」
「こちらも、異議ありません」
一人蚊帳の外に放り出された中畑を尻目に、老人は書類をまとめ話を進めていく。
「マスコミに圧力をかけろ。テレビ局、新聞、インターネット、他すべての情報媒体、各メディアに報道管制を敷け。
我々の動きを読まれるな」
「これでプロ野球の未来も明るくなるというものだな。ははははは」
中畑を嘲るように老人は下卑た笑い声を上げる。中畑は歯を食いしばり、膝に置いた両腕を強く握り締めた。
「(皆…すまない。どうか、私を…私を許してくれ)」
14:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:04:34 /NOCf02Q0
前スレから転載
62 名前:幕間・1 メェル:sage 投稿日:05/02/05 23:53:32 ID:tCWSwWKa0
ホシュ…ばかりでも何なので。
職人さん降臨までの場つなぎに。
=====
「オリンピック…か」
試合を終え帰宅した井端弘和【D6】は、煙草の煙とともに言葉を吐き出した。
自宅のリビングには大きなテレビが置かれ、その中では日の丸を背負った選手たちが赤茶けたグラウンドに立っている。
オールプロで望んだ予選、そして本選。
だが、それがどれだけのプレッシャーを選手たちに与えているのか。
そのことを、井端は嫌と言う程味わった。あの、札幌での予選で。
きっと遙か異国の地で闘っている彼らにも、目に見えない重圧は重く重くのし掛かっていることだろう。
「勝って当たり前」だなどとマスコミは煽り立てる。勝負事に「絶対」など有り得ないと、誰もが知っているはずなのに。
試合の合間に掛かってくるチームメイトからの電話の端々に、重圧への疲弊が表れている。
慣れない環境で、慣れないチームメイトで、過大な期待で、辛いのだろうと思う。
だが、同時に思う。
本来なら、自分もあの場所にいたのに、と。
あの予選を戦い抜いたのは自分だ。
確かにたった3試合ではあったが、それでもアテネへの切符を手にした時、自分はあのユニフォームを着ていたのだ。
ならば、決戦の地へいて当たり前ではないのか?と。
漠然とした夢だった。
けれど、それは確かに夢だった。
まだプロ野球選手になるとは思っていなかった学生時代。社会人へ進んで、オリンピックへ行こうと思った。それが最高到達点だと思った。
だが、プロへ進んだことで、その憧れは現実になり得ないことだと諦めた。
自分の高みはプロの世界にあるのだと、そう思った。
15:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:05:08 /NOCf02Q0
前スレから転載
63 名前:幕間・2 メェル:sage 投稿日:05/02/05 23:55:46 ID:tCWSwWKa0
けれど、思いもかけぬプロアマの歩み寄り。歴史的な雪解け。
プロであっても、国際大会に出場出来るようになった。日の丸をつけたユニフォームを着るようになった。
その雪解けの日から、その最初の大会からここまで、ずっと代表にいたのは自分なのだ。
社会人の選手たちとも一緒に、マスコミに注目されることも少なく、ファンの関心も低かった時から、闘ってきたのは自分なのだ。
それが、「1球団2名まで」という下らない枠に阻まれ、最後の舞台には辿り着けなかった。
行きたいとゴネてどうなるものでもないから、黙っていた。
福留と岩瀬なら、自分よりもチームの力になるのは分かっているから、笑顔で彼らを送り出した。
だが、どうしたって心の奥で燻るものがあるだろう?
逃げ出したくなるほどの緊張と重圧に、それでももう一度身を晒してみたいと思うのは、勝負師としての性だろう?
そうだろう?
「…それより、ペナントレース、ペナントレース」
身体の内側で熱く滾るものを抑え、井端は自分に言い聞かせるように呟く。
幸い、チームは春先の不調を乗り越えて首位を毒そうしている。
この8月さえ乗り切れば、目の前に優勝の文字が見えてくるはずだ。
手に入れることが出来なかったものを羨んでいる暇などない。
99年の時には味わうことの出来なかった、「自分の手で掴み取る優勝」を確かなものとする為に、明日も日本で野球をする。
ただ、それだけだ。
だが、それが大事だ。
予選に出場しながらもアテネへ行けなかった井端が幸運なのだと、この時には知るよしもなかった。
狂気のゲームが開催されるのは、まだ少し後のことであった。
16:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:10:15 Y+7p0Pxg0
ホシュついでに
もしよかったら書いてみたい気がする
けど、選手全員の性格知らないし
リレーになった場合、自分で止めてしまう可能性があるし
どうするべきか思索中
17:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:25:38 8JsbajRP0
1ですがほんとにテンプレもなく立てちゃってごめんなさい(´Д⊂グスン
バトロワを見守るスレで、みんながスレ立てられなかったみたいだったので。。
リレーだったら私でも書けそうな気もするけど、ほかの職人さんを待ちます。。
18:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:37:02 0i9fj99g0
「闇の鳴動」
それは、闇。
光があれば、そこには闇がある。必ず、ある。
それがこの世の理。
2004年8月、アテネの地で日本代表は最も価値のない銅メダルを手にした。
初めてオールプロで闘った五輪。それは、最も過酷な五輪だった。
誰もが「必ず金メダルを獲る」と信じて疑わなかった。
だが、結果は格下とも思われる相手に負け、無惨にも3位。
予選であれほどの盛り上がりを見せた国民も、失望の溜息ともに野球そのものへの興味を失ってしまったようだ。
「だから奴らには無理だと言ったでしょう」
その暗闇の中、小柄な老人は長めの白髪を揺らしながら、嘲笑うように言う。
手元には切り子のグラスに、透明な酒が揺らめいている。
「だから金を遣うのは厭だったんですよ」
その老人の向かいに座る、もう一人の老人。眼鏡の奥でぎらりと瞳が光る。
それは獲物を狙う爬虫類のようでもあった。
「仕方ありませんね。成績が悪ければお仕置きがあるものです」
「無駄にした金も取り返せる、とびっきりのお仕置きですな」
どちらもの唇が釣り上がる。
その歪みは酷く醜悪なものであることに、二人は気付かない。
ただ闇の中で、低く笑いが零れるのみ。
19:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:37:23 0i9fj99g0
「さあ、誰が生き残るのか。誰も生き残れないのか。
ゲームを愉しもうじゃありませんか」
「では、もう一度乾杯といきますかな」
繊細な音を立てて、二人の手元にあるグラスが合わせられた。
野球界に巣くう、二人の怪物の手で打ち鳴らされたその乾杯の音は、同時に、凄惨なゲームの幕開けでもあった。
そして、日本球界最大の闇が始まる。
20:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 20:38:44 0i9fj99g0
せっかく全球団なんだから、リレーがいいかなーと
勝手に書き始めちゃったんですけど。
このまま廃れさせても何なので。
21:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 21:34:03 8JsbajRP0
職人様乙ですw
ありがとー
リレーの件ですが、
私は千葉ロッテと横浜の選手くらいしか知らないのですが、自分も書いていいですかね・・?
22:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 21:37:21 ubfSeYnm0
職人の方々乙です
知ってる選手だけでもいいから
どんどん書いて行って欲しいっす
23:代打名無し@実況は実況板で
05/06/03 22:59:18 nQvs3sQ40
期待してます
24:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 00:08:51 8Sid159h0
「ついてない男」
日常生活でも、ままあること。野球ならば、よくあること。
この稼業、どうしたって怪我は付き物。それすら仕事の内。
けれど。
福留孝介【D1】は自らの左手を見つめた。
大仰なほど強固に固められたギプス。だが、この焦燥と悔しさは、どんなに頑強なギプスであっても抑えることは出来ない。
新監督になって、四番に据えられた。意識をしないでも、その重圧は彼を押し潰した。否、意識をしないつもりが、余計な呪縛となって彼の手足を縛り付けた。
不調のどん底で、さんざん野次も浴びた。己も責めた。決して責を問うてこないチームメイトが、余計に辛かった。
そんな中で、オリンピックの為にチームを離れた。
首位に立ったチームは、まるで福留がいなくなった途端に軋みなく回りだした歯車のように、独走態勢に入った。
アテネから毎日チームの様子を国際電話で聞いた。同僚の岩瀬と二人、「自分たちがいない方が調子いいんじゃないか」と笑ったりもした。
だが、本当は笑っている余裕などなかった。
本当に自分が「要らない」ものであるような気がしたから。
チームが首位を走っているのは嬉しい。
だが、自分がいなくても全く差し障りがないのは、辛い。
悔しさに歯軋りをしたのは、決して一度や二度のことではない。
それでも、かつては慣れ親しんだこともある日の丸のユニフォームを着て闘ううちに、本来の調子を取り戻しつつあった。
長くも苦しいオリンピックを戦い抜いて帰国すれば、そこには優勝まであと僅かなチーム。
さあ、やっと、本領発揮。
そう思った矢先。
25:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 00:09:16 8Sid159h0
誰が悪いわけでもない。誰を恨むことも出来ない事だった。野球選手なら、誰でも覚悟は出来ているはずのこと。
それはきっと、悪魔的な出来事でしかなかったんだろう。
本来の調子を取り戻したその途端に、福留のシーズンは終わってしまった。たった一つの白いボールが、彼の指を砕いてしまったのだから。
チームがリーグ優勝を決めても、日本シリーズであと1勝を逃して50年振りの日本一を逃してしまっても、それはもう、福留にとっては他人事にしかならなかった。
傷んだ指を抱え、彼はもうその場所にはいられなかった。
「…俺、そんなに行い悪いんかな…」
まるで何かに呪われてるのかと言いたくなるような一年だった。
何もかも、上手くいかないまま終わってしまった一年だったのだ。
アテネで金メダルを逃したのさえ、自分の不運にチームを巻き込んでしまったかのような気がする。
何処までも後ろ向きな考えになりそうになって、慌てて首を振る。
いつまでも過ぎたことを悔いても仕方がない。終わってしまったのなら、また次のシーズンへ向けて動き始めなければならない。誰よりも早くに2004年のシーズンが終わったのだとしたら、また誰よりも早く2005年のシーズンを始められるのだから。
せめて下半身だけでも鍛えようとランニングに出掛けようと立ち上がる。
その時、郵便受けに封書が届いていることに気が付いた。
オートロックのマンション、本来ならエントランスにある郵便受けにしか郵便物は届かない。ここまでやって来れるのは、よほどのことがない限りないはず。
不審に思いながらリターンアドレスのない封書を開けると、そこにはよく知った名前が印字されていた。
「2004年五輪会のご案内…?」
五輪会、それは毎年オリンピック代表経験者が集まって行われるレセプション。
19歳で初めてオリンピックに出場した福留にとって、知らないものではない。
そしてそこに記されたよく知った名前が、彼の思考から不信感を奪い去ってしまった。
それが、地獄への招待状だとも知らずに。
26:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 00:10:27 8Sid159h0
ドラゴンズと多少のアマチュアくらいしかわからんのですが
書いてみました。
他の職人さんщ(゚Д゚щ) カモオオオン
27:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 01:04:03 z9vEY74O0
職人さん来てる!乙です!
28:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 01:05:53 BPCsubTk0
職人さん乙です
29:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 01:37:10 xk2w6C/30
福留……不憫だ……
30:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 02:39:51 stARA1zj0
保守る
31:代打名無し@実況は実況版で
05/06/04 07:10:02 jvkNlpN00
「重圧からの解放」
その頃アテネでキャプテンを務めていた6番宮本慎也は自宅で愛娘と
一緒に遊んでいた。
アテネ五輪代表に選ばれた時は、子供とも遊ぶ暇がなかった。
宮本が主将に抜擢された時は睡眠剤を飲まないと眠れないほどだった。
しかし宮本の頭からは不甲斐ない結果に終わってしまった事がいまだに頭を過る。
その時だ「あなた、あなた宛に郵便が届いてるわよ。」と妻の知美が言った。
「ありがとう。誰からやろ?」と言いながら宮本は封を開けた。
「2004年五輪会のご案内?何やこれ?」と宮本は言った。
その時電話が鳴った。
24番高橋由伸からだった。
「宮本さんこんにちは。また飯食いに行きません?」
と高橋由伸が言った。
宮本はチームが違うとはいえ高橋由伸とは、普段から仲がいい。
「なぁ由伸ちょっと聞きたい事があんねんけど」
と宮本が言った。
電話の向こうの高橋が「どうしたんですか?」と言った。
「由伸のとこにも2004年五輪会のご案内ゆう手紙きたか?」
と宮本は尋ねた。
「はい。届きましたよ、何なんでしょうねあの手紙?きっと打ち上げか何かの
案内なんじゃないんですか?長嶋監督もこられるとか?」
と由伸が答えた。
しかしこの二人にとってこの通知がこれから始まろうとしている地獄への招待状だという事は
この時の二人には知る由もなかった・・・。
32:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 10:47:59 9Ne+QRyZ0
「マリンスタジアム」-1/2-
11番清水直行は、千葉マリンスタジアムのブルペンにいた。
チームは3位と4位の間を行ったりきたりしている。
今年からパリーグで導入されたプレーオフのため、この時期だとあるはずの、いわゆる『消化試合』がほとんどない。
その中で中五日ローテーションを組むといわれた清水は、横目で今日の試合の行方を追いながらもくもくと投げている。
「ナオ、ちょっといいか?」
不意に声をかけられ、清水は投球モーションを中止し振り返った。声の主は、30番小林雅英だった。
「…なんですか?」
モニターには、今季で消滅が決まっている近鉄バッファローズの磯部が打席に立っている姿が映っている。
「…五輪会って知ってるか?」
「ああ、ウチにも来ましたよ。その案内。」
清水はブルペンにあるベンチに汗をふきつつ座った。スポーツドリンクを一口含み、息をつく。
「正直いうと、行くのどうしようかと思ってる。」
隣に座った小林の言葉に、清水の脳裏にアテネでの情景がはっきりと思い出された。
33:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 10:48:27 9Ne+QRyZ0
「マリンスタジアム」-2/2-
ぎらぎら照りつける明るい太陽。
固く乾いた土と、風が吹くと舞う土ぼこり。
内野に設置されたスタンドで飛びかうどこかの国の言葉。
相手はみな、日本語を話さない外国人ばかり。
事前に手に入れていた情報と明らかに違う相手チーム。
オレはそこのマウンドにたち、背に日の丸を負って、一敗も許されないような異様な雰囲気の中で投げていた。
「オレ、…打たれたんスよねぇ。」
清水はため息混じりに言った。「でも、アテネには行ってよかったと思ってますよ。」
「あんな経験、めったにできないしな。」
小林はモニターを見上げた。
モニターの中では、小林宏之が奮闘しているさまが映っている。
点差もあるし、今日は勝ちゲームだろう。
「まあ、せっかくまた勝ち負け関係なくあのメンバーと会えるし、行ってもいいんじゃないですか」
「そうだな」
清水の言葉に、小林はうなずく。「しかし、その…なんだ。『消化試合がない』というのも、結構大変だな」
「正直日本ハム、ぜんぜん負けませんね」
二人のエースは、現実に目の前にあって、手を伸ばせば届くかもしれないプレーオフ出場権を思い、ため息をついた。
34:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 11:01:26 9Ne+QRyZ0
とりあえず千葉ロッテマリーンズのプロローグ編です。
なんか一度にコピペしたら『行大杉』だそうなので、2回にわけました。
ほかにも職人様くるんですかねー?
35:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 11:30:53 VTHfbm4U0
職人さんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
36:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 13:55:49 FgpZylec0
職人さん方、乙です!
37:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 14:26:14 xk6uFAsOO
保守支援。職人様方GJ!
38:代打名無し@実況は実況版で
05/06/04 17:02:26 ++NrQC4u0
「ささやかな打ち上げ」
その頃6番宮本慎也と24番高橋由伸は、とある場所でささやかな打ち上げを兼ねた
食事をしていた。
由伸が「少し遅くなりましたがお疲れ様でした。」と言った。
宮本も「お疲れ様でした。」と言いお互い
グラスをぶつけ合わせた。
二人は束の間の打ち上げも兼ねた食事を楽しんでいた。
しかし宮本は例の招待状の事が脳裏に焼きついて離れなかった。
「なぁ、由伸アテネ五輪会の事やけど」と宮本から話を切り出した。
食事をしていた由伸が「あぁこれですね。」
と言い招待状をバッグから取り出した。
「お前この会参加するか?」と宮本が聞いた。
すると由伸は、「僕はなぁ結果はともあれ仮に長嶋さんが来られた事を
想定すると立場上でないわけにはいきませんからねぇ。」
と言った。
「そうやなぁ・・・。」と宮本は俯いた。
宮本は、やはりアテネの事が脳裏に焼きつく。
あれだけ金メダルを宣言しておきながら不甲斐ない結果に終わって
どれだけ叩かれた事か―。
少し忘れかけてた事が再び思い起こされそうで葛藤していた。
その時由伸が「何だこれ?」と封筒の中からもう一枚
入っていた用紙を取り出した。
その用紙には、次の文が書いてあった。
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が
該当となり強制参加になります。
尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]
と・・・。
39:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 18:21:16 9Ne+QRyZ0
千葉ロッテのプロローグを書いた者ですが。。
みなさん、何月何日ぐらいを想定してますか?
私はよくわかんなかったんで、とりあえず9月14日の対近鉄戦を元に書いてます。。
もしかしてシーズン後だったらどうしよう、とか。。
40:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 21:20:06 xk6uFAsOO
落ちそうだからage
>39
自分は書いてないが五輪終わった直後かと思ってた。でもあんまり気にしなくていいんじゃ?
41:代打名無し@実況は実況板で
05/06/04 23:25:25 dCN2gpu80
>>39
ドメの話に日本シリーズで日本一を逃してしまったいう部分があるからシーズン後じゃないかな?と思いますが、
時期とバトロワの開催場所ははじめに決めておいた方が職人さんによってずれが生じなくていいかも。
42:39
05/06/04 23:47:55 9Ne+QRyZ0
>>40
>>41
ありがとですー。
というか、ドメの話よく読んでなかったのか自分orz
空気読めなくてすまん。。。
書き直そうかな~。。
43:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 00:15:32 719vuqY/O
>38は正直ヘタレ。
44:39
05/06/05 00:18:06 KBkyZmn20
「電話連絡」-1/2-
「どうした、相川?」
17番三浦大輔の携帯にかかってきた電話の声は、バッテリーを組んでいる59番相川亮二のものだった。
『あの、そっちにも、変な手紙来ませんでした?』
「やぶからぼうになんだよ? その変な手紙ってのはどういうことだ?」
言いながら、三浦はテーブルの上に置かれた白い封筒を手に取る。「あ、もしかしてコレのことか?」
その封筒は、まだ封も開けずに放り出してあった。
『それ、あけちゃだめですよ!!』
「は? 中味には何書いてあるんだよ?」
『・・・五輪会のおしらせ、っていう手紙が入ってます』
「五輪会って・・・アテネのか」
三浦は、アテネオリンピックに行ったときのことを思い出した。
金メダル確実、という周囲の声で必死に野球をやって、ふがいない成績で帰ってきてみたらまさにチームも火の車で。。
今から考えると、よくあのチーム状態でアテネなんか行ったなと思う。
『そうなんですよ! でも、それが、ですね』
そこで、三十秒ほど間が空いた。
45:39
05/06/05 00:20:21 KBkyZmn20
「電話連絡」-2/2-
「・・・おーい?」
『あ、すみません。ちょっと水飲んでました』
三浦の呼びかけに、相川は悪びれずに言う。『それで、、、ええと、どこまで話しましたっけ』
「五輪会、っていう会のお知らせだ、ってとこまでな」
『ああ、そうでした! それでですね、その内容がちょっと、変なんですよ』
「何が、変なんだ?」
『五輪会のお知らせ、という手紙と、別紙で変な追伸文がついてます』
「変な追伸文ねぇ・・・」
『ええと、『アテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が該当となり強制参加となります。』
って書いてあります』
「なんだ、強制参加じゃないか」
三浦が呆れて言うと、相川はそれをさえぎるように言った。
『変ですよ? だって、普通五輪会って他のスポーツチームと合同でやるもんでしょ? なんでウチだけ単独な
んですか?』
「まあ、そうかもしれんが・・・」
『とにかく! 三浦さんはその封筒は開けちゃだめです! 絶対ですよ??』
電話は唐突に切れた。
三浦は携帯をテーブルに放り、自分もソファに体を沈めた。
「・・・なんだそりゃ」
三浦はひとりごちた。「訳分からん」
テーブルの上には、携帯と封を開けてない白い封筒が放置されている。
46:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 00:24:20 9sNRUDNs0
31=38だと思うんだが。
書いた後自分で見直したりしないんだろうか。
台詞と地の文がくっついてて読みづらい。
それ以前に由伸の台詞おかしいだろ?
47:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 00:31:19 ZKo1z36M0
ドメ編書いた者だが、勝手にシーズン後にしてた。
アテネ直後に書き直した方がいいかな。
先走りスマソ
48:38
05/06/05 00:41:04 kqJMNPDg0
>>46ご指摘ありがとうございました。
そうです。
別に悪気があったわけではないんですが・・・。
一応読み直してはいたつもりなんですが
後は他の職人さんにおまかせします。
すいませんでした。
49:39
05/06/05 00:49:20 KBkyZmn20
とりあえずついでに横浜ベイスターズのプロローグあげときました。
アテネネタには千葉ロッテならファンブックがあるから困らないんですが、横浜難しい。。orz
時間軸はとりあえずシーズン終盤からシーズン終わったくらい、というところでいいんじゃないですかね?
んで、選手が集まる日は日本シリーズ後某日ということで。
※東京フレンドパークに出てたよねぇ?確か。。
50:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 00:50:14 IOED3f7f0
>>38
次は気を付けてまた書いて下さい
51:38
05/06/05 00:54:37 kqJMNPDg0
>>それ以前に由伸の台詞おかしいだろ?
厳しいご指摘ありがとうございます。
次回の参考にさせていただきたいので
どこがおかしいかご指摘くださればありがたい
のですが・・・
52:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 01:15:00 719vuqY/O
>38の文章をまず勝手ながら指摘させてもらうと動詞が単調すぎ。「~た。」を繰り返しすぎるのは面白みを半減させる。
あと「 」はなるべく改行してほしい。
偉そうにスマソ…。
53:38
05/06/05 01:25:58 kqJMNPDg0
>>52読み返しましたらご尤もでした。
ご指摘のとおりでした。
今後気をつけます。
多少言い訳になりますがストーリーは、他チームですが
宮本と高橋由伸は、普段から仲がいいと聞いたもので
ストーリーの展開として使わせていただきました。
54:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 01:28:13 lgGitjPl0
>>38
どこがおかしいかというより、文章の基本の問題。
「僕はなぁ結果はともあれ仮に長嶋さんが来られた事を
想定すると立場上でないわけにはいきませんからねぇ。」
これじゃ由伸がアホの子みたいだ。
「僕はなぁ」はないと思うよ、年上の人に対して。
あと、台詞はどうしてもたるみやすいから、句読点を使った方がいい。
使いすぎも問題だけど。
「僕は結果はともあれ、仮に長嶋さんが来られたことを想定すると、
立場上出ないわけにはいきませんからねぇ。」
↑これくらいで丁度いいんではないかと。
選手は20代~30代のれっきとした大人だということを頭において台詞を
作った方がいいと思う。
指摘するのも正直心苦しいよ。ラノベじゃない小説読んだことあるか、と聞きたいし。
句読点、誤字・脱字、言い回しその他諸々、文章の基本をまず勉強してくれ。
55:38
05/06/05 01:45:46 kqJMNPDg0
>>54ご尤もです。
厳しいご指摘ありがとうございました。
気を付けます。
56:39
05/06/05 01:48:25 KBkyZmn20
いまさら「電話連絡」でかぎかっこの一番最後に「。」つけるの忘れてることに気づいたorz
ちょっと逝って来るわ。
57:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 01:50:06 M4V6my9T0
>>38
がんがれ!
あの二人は私も好きなので、また書いて欲しいです。
58:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 02:29:11 xWluBim50
もうすぐ60
59:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 03:57:00 7UaoRzgk0
ていうか、なんでオリンピックは一チーム二人だったんだよ。
実力でえらべっての。
60:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 05:35:55 G2y/2hElO
>>59
俺竜がゴネたから
61:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 10:26:04 +DM3tXtV0
期待age
62:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 11:04:38 4ahlrHWZ0
>>59
1チーム2人の縛りがなければ、ホークスから和田城島の他に松中と井口も呼ばれてたかも?
そして期待age
63:39
05/06/05 11:40:28 KBkyZmn20
なんとなく作品をあげるのはここでいいと思うけど、
内容に関するほかの職人さんたちのネタあわせには他の掲示板使ったほうがいいのかな?
といいつつどんなシステムにするんだとかなんにも決まってないわけですがw
他のところってどうしてるんだろ。。?
64:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 13:29:34 MfRWg/bt0
今はまだ序章の部分だし、話し合いもルールとか日時設定の話なら
ここでもいいんじゃないかと個人的には思う。
でもそのうち必要にはなるだろうけど。
65:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 14:14:28 RFzf31940
ゴリラと人間 1/2
「おーい、和田」
和田はチームスタッフから1通の封筒をわたされた。ジョーさんにも同じ
手紙がきたそうだ。
手紙を開けてみると、「五輪会」のお知らせという便箋が・・・・・・・・・・・・・
「なんじゃこりゃ」
打ち上げの案内であろうか?それとも最近話題のW杯に関するものであろうか?
和田は理解することができなかった。
「今日は雨で中止だし、ジョーさんに相談してみるか、1位でプレーオフいけそうだし」
この時点でダイエーナインの中では心の余裕が生まれていた。
そうして和田は、城島のもとを尋ねた。
66:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 14:15:33 RFzf31940
ゴリラと人間 2/2
和田「ジョーさん」
城島「ウホッ」
和田「(まだ、人間になってないや)ジョーさん、五輪会とやらどうしますか、たぶん打ち上げか、合コンですよ」
城島「(飯)、ウホッ、ウホッ」
和田「ジョーさん、行く気満々ですね。じゃあ、僕も行きますよ」
城島「ウホッ」
ダイエーナインの中で心の油断が、この時点で生まれていた。シーズン中だというのに。
二人は合コンと飯を目当てに喜んで「五輪会」に参加することになった。
しかしこの二人にとってこの通知がこれから始まろうとしている地獄への招待状だという事は この時の二人には知る由もなかった・・・。
67:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 14:36:07 RFzf31940
ジョーはゴリラと人間の二重人格ということにしました。
戦闘能力では、ゴリラ>人間で
知力 人間>ゴリラってことで
68:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 18:35:46 2V44bI+U0
何だそりゃ
69:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 19:25:51 719vuqY/O
>>67
設定は別にして「ダイエーナインの~」が二回も書いてることが文章をおかしくしているよ。カキコする前にもう一度読み直して。
70:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 20:06:20 RFzf31940
あげ
71:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 21:42:41 NYfu6/yH0
前スレで書きたいと言った者なんですが・・・岩隈(当時Bu)編書いてもよろしいでしょうか?
72:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 22:06:15 KBkyZmn20
ぜひおねがいしますだー
73:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 22:12:58 719vuqY/O
>>71
期待しています。
74:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 23:26:03 rJeUf3dN0
>>71
お願いします。
75:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 23:26:53 NYfu6/yH0
[溜息]1/2
もう何度目とも分からない溜息を一つ吐く。
革張りのソファーに体を埋め、天井を仰いだ。
テレビからは興奮したアナウンサーの声が響いている。
右手の甲を額に当てるとやけに熱い気がするが、多分気のせい。
ちらりとテーブルを見ると、その上には封を切られ裏返された封筒がある。
「五輪会か・・・・・。」
そう言って、岩隈(Bu21)はもう一度その白い封筒に手を伸ばした。
あんまり出たくない。
岩隈はそう思っていた。
手で出来るだけ丁寧に開けた口から二枚の紙を取り出す。
もう何度も見返した真っ白の紙に印字された文字。
『2004年五輪会』の文字。
あの試合。
勝ちは出来たけど、自分の投球が出来なかった。
あまりにも自分が不甲斐なくて。
「(会いにくいな・・・・・・)」
座りなおして、もう一度読み直す。
五輪会とはどんなものか、どこでいつやるのか、どんな事を用意すればいいのか。
そして、もう一枚の紙と入れ替えた。
そこに躍る文字が岩隈の心を重くしていた。
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が該当となり強制参加になります。
尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]
76:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 23:27:15 NYfu6/yH0
はっきり言っておかしいと思うんだけどな。
『重大な罰則』って何かよく分からないし、それに何でそもそも野球だけなんだろう。
休めるものなら、休みたいよ・・・・・。
ぼんやりとそう考えながら岩隈は正面にかけてある壁時計を見た。
「どっちにしろ出なくちゃいけないのかな・・・・・。」
そう呟くと岩隈はまた溜息をついた。
今の状況について、そしてこれからの事について頭を痛めながら。
つけっ放しのテレビはいつしか二人の男の話になっていた。
77:代打名無し@実況は実況板で
05/06/05 23:29:40 NYfu6/yH0
文章がつたないとは思いますが、これからどうぞよろしくお願いします。
78:代打名無し@実況は実況版で
05/06/06 04:11:28 9Xaiu3wR0
「新婚生活」
18番松坂大輔は、兼ねてから噂のあった日本テレビの柴田倫代と結婚して
新婚生活を送っていた。
歳は少し離れてはいるものの松坂にとっては野球に集中できる環境を
彼女は作ってくれている。
「大輔、夕飯出来たよ。」
「今行くよ。」
松坂が倫代が作った食事に箸をつけようとした時
家のチャイムが鳴った。
「どちら様ですか?」
と倫代が言った。
「速達です。判子お願いします。」
「ご苦労様です。」といい倫代は、手紙を受け取った。
「大輔宛だ。誰からだろう?宛名は書いていないし・・・」
倫代は不振に思いながらも松坂に手紙を渡した。
「何松坂はそんな事も知らずに夕食を食べていた。だったの?」
「大輔宛に来てるわよ。それが宛名も書いてないのよね。
何だか気持ち悪いわ。私もアナウンサー時代によくあったけど。
こういう宛名のない手紙はいつ届いても気持ち悪いわね。」
とため息混じりに倫代は言った。
松坂は、倫代の言葉にも耳をかさず手で封筒を破るようにして開けた。
79:78
05/06/06 04:23:10 9Xaiu3wR0
「新婚生活2」
「五輪会のお知らせ?なにこれ?」
その時ひらりともう一枚同封されていた用紙が落ちた。
倫代が拾い
「何かもう一枚紙が入ってたよ。」
松坂はそっちにも目を通した。
思わず彼は目を疑った。
やはりもう一枚の用紙にも次の文があった
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が該当となり強制参加になります。
尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]
「強制参加ならまだ分かるけど重大な罰則って何なんだ?」
松坂からはずっとその事が頭から離れなかった。
何松坂はそんな事も知らずに夕食を食べていた。だったの?」
正しくは→松坂はそんな事も知らずに夕食を食べていた。です。
訂正します。
すいませんでした。
80:代打名無し@実況は実況板で
05/06/06 19:25:52 4mjmZKvI0
職人様乙です~ヽ(´ー`)ノ
81:代打名無し@実況は実況版で
05/06/07 01:54:38 Nb+1Jn3R0
このストーリーって予選組みは、入れないんですか?
82:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 02:08:23 I8Hqugpc0
おぉ、いっぱい来てる…
職人様方、乙です!
83:代打名無し@実況は実況版で
05/06/07 02:22:04 Nb+1Jn3R0
「上原浩治の野望」
その頃19番上原浩治は、自宅へいた。
勿論上原の所にも例のアテネ五輪会のお知らせの手紙は届いていた。
手紙を見ながら上原は笑いながら
「アハハ、強制参加って何やねんな?
ひょっとしたらこういう場にメジャー関係者が着てたりするんやろうか?
日本は優勝は逃したけど一応強敵キューバに勝ったしその辺のとこ関係者
が見とったんやろうなぁ。」
この男は、人一倍メジャーに対する意識が強い。
この男だけは妙に能天気だった。
この招待状が地獄の始まりとは知らずに―
84:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 03:04:19 PSAmP44b0
職人様方々乙です♪ヨーシ、アゲテイクゾヽ(`Д´)ノゴラァ!
85:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 17:20:06 7ZlX9dPtO
職人さん方乙です!
でも
×倫代→〇倫世では…
確かorz
86:39
05/06/07 18:36:08 whsBaZzr0
なんとなく裏ストーリー思いついちゃったりしてるんですが、
とりあえずみんなが拉致られてから書き始めようかと(;´Д`)
拉致られてって・・・orz ナンカイヤン
いつ頃続き書きましょうかね。。
87:代打名無し@実況は実況版で
05/06/07 18:39:07 mSMieInz0
>>86一通りの選手のエピソードが出てからの方がよいかと・・・。
まだカープの選手がでてないし・・・
88:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 19:15:40 lD6SgR9x0
日ハムと阪神の選手もまだ出てない…
引き続き職人様降臨キボン!
89:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 19:25:57 ZRfTGeNI0
よかったらカープ書かせてもらいたいんですが・・・
90:83
05/06/07 19:54:01 mSMieInz0
「上原浩治の野望 2」
「やっぱなメジャーの関係者がぎょうさんくるんやろう。こりゃ行かない手は
ないやろ。俺はあいつだけには負けとないからな。」
そうあいつとは、同じ球団で今大会で代表に選ばれた24番高橋由伸の事だ。
上原浩治と高橋由伸は、偶然にも生年月日が昭和50年4月3日と一緒だった。
そのせいもあってか投手と野手の違いとはいえ野球以外の面でも何かと比較
される事が多かった。
年俸を始め毎年送られてくるファンからのバレンタインのプレゼント、ファンレター
の数、そして学歴と―。
時に上原にとって由伸の存在は、目の上のこぶに思えることもしばしばだった。
「俺はあいつにだけは、負けとない。由伸より先にメジャー行ったるからな。」
そう心に決め上原は、アテネ五輪会に出席する決心をしたのだった。
91:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 20:13:05 sbGKuOdx0
>>89
お願いします。
92:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 20:24:00 BrEScXdd0
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!
職人さん、乙です。上原と由伸の関係、面白そう。
これからが楽しみです
93:89
05/06/07 21:37:54 ZRfTGeNI0
「凶兆(1)」プロローグ~カープ編~
晩夏の日差しが容赦なく降り注ぐ市民球場の外野には、
黙々と走り込みをしている背番号15、黒田博樹の姿があった。
市民特有の蒸した、じっとりとした熱さが9月になっても居座りつづけている。
外野の端まで来ると、黒田はスピードを落とし、足を止めた。
額に浮かんだ汗を袖で拭い、空を見上げる。
からりとしたアテネの日差しと強い潮風を、ふと懐かしく思う時がある。
あの重圧も、悔しさも、過ぎてしまえば達成感に変わる。
無論、チームの結果に満足しているわけではなかったが、
『良い経験をさせてもらった』、その言葉に嘘は無かった。
けれど今はそんな事を思っている暇もない。チームは低迷、泥沼の連敗が続いている。
「今は、チームを何とかせなあかん、」
自分に言い聞かせるようにそう呟き、黒田は首を振った。
ストレッチをする為、バックスクリーン前へとゆっくり歩き出した黒田の背中を、クラブでつつく小さな影があった。
黒田と共にアテネでの日々を戦った背番号27(C0)、木村拓也だ。
「くろだぁ」
「うっわ、ビックリしたぁ、・・・何すか?」
「お前んとこにも変な手紙きたぁ?」
驚いた表情で振り返った黒田を追い越し、ゆっくりと歩きながら、ぽんぽんとグラブを叩く木村。
黒田は木村に肩を並べると、ひとつ頷き溜め息を漏らした。
「お前行く?」
「まだ、考えてるとこなんすよ。」
「そうだよなぁ。・・・うん。」
「行きたいけど、・・・なかなか会えへん奴も多いし。」
黒田はそう言うと、足を止め、グラウンドを見渡した。
内外野でそれぞれに練習をしているチームメイトは、決して暗くなっているわけではない。
けれどこのままいけば、チームは長年の定位置である5位からも転落してしまう。
そんなチーム状況で、参加することができるのか。
少なくとも今は、それを考える事よりも優先するべきことがある。
94:89
05/06/07 21:43:33 ZRfTGeNI0
「凶兆(2)」プロローグ~カープ編~
「まーくんとか、なおちゃんとか、小笠原とか、ジョーとかぁ・・・」
指を折り、共にアテネを戦ったメンバーの中でも対戦のない、
パ・リーグの選手の名前を一人一人挙げる木村を、黒田が笑った。
「全員やないすか。」
木村はその言葉を待っていたようで、口元を歪めニシシと笑った。
けれどすぐに笑みを消し、帽子を取ると空を見上げる。
「でもなー」
「でも?」
「何か変やったよなぁ。」
「変って?」
丁度、バックスクリーンにさしかかる少し手前、
ストレッチをしている選手からは遠いそこで、木村はすとんと座り込んだ。
黒田もつられるようにして隣に腰を下ろし、木村の顔を覗き込む。
木村はグラブで黒田の頭を小突くと、辺りを見渡し声を落とした。
「黒田、あの手紙ちゃんと見とらんやろ。」
「え?」
「強制参加とか、欠席者には重大な罰則とか。」
「へ?何なんすかソレ。」
「俺も分からんから黒田に聞いたの。手紙くらいちゃんと読めよォ。」
木村の呆れたような声に黒田が苦笑を浮かべる。
「強制参加、ねぇ・・・」
「それどころじゃないって時に。」
「何か、変すね。」
「だーかーらー、さっきからそう言ってるデショ?」
黒田をからかうようにそう呟いて、木村はばたりと後方に倒れ込んだ。
95:89
05/06/07 21:46:48 ZRfTGeNI0
「凶兆(3)」プロローグ~カープ編~
見上げた空は、まだ容赦なく日差しを降らしている。
けれど西の方に顔を覗かせる、灰色の不気味な雲。
「一雨、来るかもしれんなー。」
「それで涼しなるならいいんですけどね。」
木村は西の空を暫く見つめた後、よいしょ、と立ち上がった。
「・・・お前、上原とかには聞いた?」
「いや、また連絡してみます。」
「うん。俺も何人か聞いてみる。」
帽子を被り、ユニフォームを軽く叩いてホームの方に視線を移した木村。
黒田はあぐらをかき、木村を見上げた。
「連敗ストップの一打、頼みますよ。」
「お前もしっかり投げろよ?」
二人が顔を見合わせて笑っていると、丁度木村を呼ぶ声が聞こえた。
木村がバッティング練習を始めたのを見つめながら、
黒田はアテネで共に戦ったメンバーの顔を思い出していた。
「・・・強制参加、て何やねん。」
ぽつりと呟き、溜め息をつく。
暫く俯き唸っていた黒田だったが、すぐに立ち上がり投手陣の輪の中へと移動した。
とにかく今は、チームの連敗を止めるのが先だ。
考えるのはこのシーズンが終わってからでも遅くないだろう。
そう気持ちを切り替えて、黒田はストレッチを始めた。
市民球場を囲んでいた青空が、いつのまにかもくもくと大きくなった灰色の雲に覆われ始めた。
遠くで雷鳴が聞こえている。
黒田と木村は、それぞれの思いを抱えたままそれを耳にした。
自分達がカープで過ごすシーズンが、まさか今年で最後になるとは夢にも思わずに。
96:89
05/06/07 21:54:15 ZRfTGeNI0
長くなってスマソ。
ロッテのプロローグ書いてた職人さんが9月14日あたりと言ってたんで調べたら
市民が落雷で停電してた頃だったので思わず。
清原に死球与えた直後でなんて演出が過ぎて何度思い出しても笑えます。
話がそれましたが職人様方、がんがって下さい。
名無しに戻り陰ながら応援させてもらいます。
|ミ
97:代打名無し@実況は実況板で
05/06/07 22:04:16 PSAmP44b0
カープ編もキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
職人様方GJ━━━━━ !!
98:79
05/06/07 23:10:58 TlqxvDn+0
>>85訂正いたします。
失礼いたしました。
99:代打名無し@実況は実況版で
05/06/08 01:01:11 RTLro73Q0
「戸惑い」
試合が終わり55番西武の和田一浩が帰宅した。
ポストをあけ自分宛の郵便物を確認した。
「ん?何だこの手紙は?誰からだろう?」
やはり宛名は書いていなかった。
きっと書き忘れたのだろうと思い特に気に留めなかった。
「はぁー。疲れた。」
和田一浩はもうすぐ一時の父親になる。
和田自身も元気な子供が生まれてきてくれる事を願っていた。
後は、チームが優勝してくれる事と・・・。
明日も試合があるから風呂へ入って寝ようとした時
あの手紙が気になった。
「そういえばさっきの封筒まだ開けてなかった。一体誰からだろう?」
と思いながら封を開けた。
「アテネ五輪会のお知らせ?何でこんな手紙がいまさら?」
和田にとってはできたら妻の出産に試合が無い限り立ち会いたい
そう思っていた矢先の事だった。
「妻の予定日がもうすぐだっていうのに。ったく冗談じゃないよ。」
と言いながらもう一枚の用紙に気づき取り出した。
「え?何?五輪野球メンバーは、強制参加で欠席だと罰則?
どういうことだ?そもそも罰則って何だ?契約更改に響くのかなぁ?」
和田に取ってはチームが日本一になって新しく生まれてくる子供と一緒に
オフはすごすと決めていたところだった。
「やっぱ参加しないといろいろな面で響くんだろうな、今年はストとか
あったしな。」
和田は、どうしようかと戸惑っていた。
100:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 02:53:36 3G5RvmFW0
「1号と2号」
神宮球場クラブハウスのロッカーで、61番石井弘寿は一枚の手紙を見つめ悩んでいた。
家を出る時に覗いた郵便受けに入っていた、自分宛の手紙。それには「2004年五輪会のご案内」と記されていた。
アテネ五輪会の野球チームを対象にしたレセプションが行われるという。
あの、アテネで共に戦った仲間達にまた会えるのは嬉しい。だが、銅メダルという結果に終わってしまった事を思うと、やはり気が進まない。
「『五輪会のお知らせ』?」
「うわっ!!」
突然耳元でした声に驚き、飛び退くようにして振り返ると、そこにはそんな石井の反応に笑いを堪え切れない様子の、五十嵐亮太(Ys53)の姿があった。
「ゴリさん驚き過ぎー。」
笑いながら言う五十嵐に、石井はバツが悪そうに手紙をポケットに押し込む。
「お前、脅かすなよ…つうか、何勝手に見てんだよ。」
「中々練習こないから呼びに来たんですけど、呼んでも気付かないし。」
そう言われて周りを見ると、既にロッカールームに残っているのは自分だけになっていた。
「…何かヤバい手紙なんですか?それ。」
そんな石井を不審に思った五十嵐が、訝しげに尋ねてくる。
「別に…ただ、アテネ五輪の野球チームで集まりがあるらしい。」
「何だ、楽しそうじゃないですか。」
途端に笑顔になる五十嵐に、石井は思わず苦笑を漏らす。
101:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 02:54:59 3G5RvmFW0
「1号と2号(2)」
楽しかった。確かに楽しかった。
各チームから選ばれた素晴しい選手達とチームを組んで、真剣勝負で世界の頂点を目指す。
押し潰されそうなプレッシャーと緊張の中にも、プレイヤーとして最高の舞台に立っている嬉しさ楽しさは常に感じていた。
だが、勝利を逃した時のショックはその分--いや、それ以上に大きかった。
その時の絶望感が再び頭を過り、振り払うように慌てて頭を振るう。
石井のそんな反応を不思議そうに見ていた五十嵐が、ふと床の上に封筒が落ちているのを見つけた。
先刻、石井が驚いた拍子に落としたものだ。
拾い上げ、石井に渡す。
ポケットの手紙を取り出し封筒に戻そうとした石井は、封筒の中にもう一枚の紙が入っているのに気付き、それを取り出した。
「じゃあ、先に練習始めてますからね。」
そう言って出て行った五十嵐の言葉も、もう石井の耳には入っていなかった。石井の頭は、再び手紙の事しか考えられなくなっていた。
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が 該当となり強制参加になります。 尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]
102:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 03:00:43 VpviMPRp0
リアルタイムで投下キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
職人さん乙です。
103:100
05/06/08 03:09:39 bDwNwFuV0
初投下してみました…。ヤクルト石井編です。
至らない点が多々あるかもしれませんが、よろしくお願いします。m(__)m
104:代打名無し@実況は実況版で
05/06/08 03:36:28 RTLro73Q0
「愛娘とのひと時」
「ただいまー。」
宮本慎也が帰宅した。
「パパお帰りー!」長女の陽奈が走ってきた。
「あなたお帰りなさい。高橋さんと夕飯食べていたの?」
と妻の知美が言った。
「いや、あいつとはちょっとその辺で軽い食事しただけやから」
「そう。」と知美が言った。
「パパ一緒にご飯食べよう。」
と陽奈が言った。
「一緒に食べようね。」
宮本は食卓を囲んで夕飯を食べていた。
妻の知美が聞いてきた。
「アテネ五輪会あなた参加するの?」
と聞かれ宮本は
「参加せなあかんやろ。一応俺主将勤めてた手前あるし。」
「パパまた遠くに行っちゃうの?」
と長女の陽奈が今にも泣きそうな様子で言った。
「違うよ。パパは、パーティーに行ってくるだけだよ。」
次女の菜桜が悲しそうなつぶらな瞳で宮本を見ていた―。
105:代打名無し@実況は実況版で
05/06/08 03:52:23 RTLro73Q0
「愛娘とのひと時 2」
夕食を終えた宮本は、やはりもう一枚の同封されていた用紙の文が気になっていた。
「誰か俺の身近な奴でオリンピック出た奴いてるかなぁ?」
「せや、古田さんがいてたわ。」
そう思い宮本はさっそく古田の自宅に電話をした。
古田は、ソウル五輪の後ヤクルトに入ってきた名捕手だ。
「もしもし宮本ですけど古田さんのお宅ですか?」
と宮本が聞いた。
電話の先は古田だった。
「おう。せやけどどないしたん?宮本。」
「お忙しい所すいません。ちょっとお伺いしたい事があるんですが。」
「どないしたん?」と古田が言った。
「古田さんがソウル五輪の後ソウル五輪会ってありました?
あとその五輪会って野球選手以外に誰かきましたか?」
「う~ん、大分前の話やからうろ覚えやけど・・・ただ野球選手以外にも
来てたで。それがどないしたん?」
「今日自宅にアテネ五輪会の手紙が来てて今回の代表に選ばれた人は、強制
参加とかって書いてたんですよ。」
「それは、変やな。まぁ俺の時は野茂とかもアマで行ったからなぁ、その違い
とちゃう?」
「そうですよね。ありがとうございました。失礼します。」
といい宮本は、電話を切った。
その横で次女の菜桜が悲しそうな瞳で見ていた。
106:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 03:54:56 b93rLP9v0
オモロイな~w
107:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 14:18:24 JCaUitXc0
なんか書こうと思ったんだけど・・・
どうしてもアテネ絵日記が思い浮かんでしまってギャグしか思い浮かばないのでとりあえず保守。
108:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 15:49:52 Nzu94j7y0
ギャグでもいいんじゃ?
最終的に本編を壊さなければ(;´∀`)
109:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 16:13:17 H0uEsJpf0
ギャグ全然いい、というかむしろそういうのも読みたいので
よかったら書いてくれ。
110:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 17:12:28 JCaUitXc0
「やる気のない男」
その封書を受け取った時から、なんとなくめんどうくさい事になりそうな予感が彼にはあった。
「五輪会?めんどくさいなぁ」
金子誠(Fs8)がその通知を読んだ際の、第一の感想はそれだった。
2004年五輪会のご案内。オリンピック野球代表が集まって行われるレセプションのようなものらしい。
適当な言い訳を用意して不参加を願い出よう、と思ったのも束の間、同封されていた別紙の内容に顔をしかめる。
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が 該当となり強制参加になります。 尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]
「強制参加か。ますますめんどいな」
ともすればへらへらしているようにも見えてしまう甘いマスクと、クールでスマートなプレイのせいか普段から「やる気がない」とファンから言われてしまう男は、それを肯定するような言葉を吐いてため息をついた。
わけのわからない会合に参加するくらいなら、自主トレでもしていたい。
だいたい今更、五輪選手を集めて何をしようというのだろう。
「お説教か、慰安か。強制参加というからには説教だろうな・・・」
冷静に分析してみて、ますます行きたくなくなる。
「ま、ガッツさんも一緒だし、俺はどうせオマケだろうから」
111:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 17:13:22 JCaUitXc0
小笠原道大(Fs2)、通称ガッツ。
チーム内から共に五輪選手に選ばれた彼のもとにもこの手紙は届いているだろう。
彼は金子と違って多リーグ、他球団のファンですら名前を知っているチームの顔ともいうべき選手である。
エンターテイメント性あふれる新庄の加入で、最近はすっかり「日本ハムといえばSHINJO」という風潮だが、弱小と呼ばれたファイターズをずっと支え引っ張ってきたのがは誰なのか、ファンならずとも野球に詳しい人間なら誰でもわかっている。
選手会長にして内野の要、ついでにチーム一の高額年俸。そしてそれに恥じぬ活躍。
五輪では残念ながらあまり活躍できなかったが、日本最高の打者の1人であることは疑いようがない。
金子にとってもチームメイトの中でも最も尊敬する先輩である。
たとえばそれが球界関係者だか後援会だかなんだかの叱咤激励の会であろうと、それとも彼が想像するのとは違うもっと別の何かであろうと。
叩かれるにしろ、労われるにしろ、自分が主役でないことはわかりきっていた。
たとえばこれがジャイアンツであれば高橋と上原、同年代で実力・人気・収入とすべてが拮抗の二人であるが、ファイターズから選出された二人のうち、セリーグにまで名が通ってる小笠原に比べて自分がかなり見劣りするのは否めない。
もしかしたら報道陣などもいるのかもしれないが、どうせカメラやマイクを向けられるのは小笠原だろう。
そう思うとちょっと気が楽になった。
寡黙でストイックな性格や、厳しそうな外見から「孤高の人」と思われがちな小笠原だが、責任感が強く面倒見もよくチームメイトの信頼あつい頼れる人物だ。
特に金子は同じ千葉出身で年も近いということで、仲良くさせてもらっている。
強制参加というあたりにあまりいい予感がしない会だが、彼と一緒ならばそう不愉快な思いもしなくてすむだろう。
・・・ガッツさんには悪いけど、俺は後ろでそっとされとこう。
112:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 17:14:09 JCaUitXc0
目立つ事があまり得意ではない先輩には申し訳ないが、金子はそんな結論に達した。
めんどう事はなるべく回避。常に沈着冷静に物事を見極めて、余計な労力は使わない。
スマートにスムーズに、ただしやるべき時には全力で。
それが彼のモットーだった。
だからこそ今回も一線を引いて、おざなりに参加を決意してしまったのだ。
どうせ自分は脇役だ。
取り立てていい目をみないかわりに、さほどひどい目もみない。
金子はそんな風に思い込んでいた。
だから、いやな予感もさほど気にしないことにした。
それが自分の人生において最大の「めんどう事」への招待状であるとは、とても予測できなかったのだから。
113:110-112
05/06/08 17:18:30 JCaUitXc0
長くなって申し訳ない。
なんかギャグというか中途半端なものになっちまった。
マック好きなんだが、なんかヘンな人にしてしまってスマソ。
奴の得体のしれないやる気のなさを表現したかったんだが難しいのう・・・
ハム二人いこうと思ったのに長くなりすぎてガッツまでいかなかったorz
誰か頼みますw
114:110-112
05/06/08 17:23:07 JCaUitXc0
訂正
×多リーグ
○他リーグ
です。吊ってくる・・・orz
115:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 17:27:18 mxnbNIVE0
職人さん乙です
金子がやる気なしキャラとは知らなかったYO
116:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 17:51:36 Nzu94j7y0
金子おもしろいなw
職人さん乙です~w
117:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 18:09:53 qyR1WULo0
職人さん乙!面白いですw
118:110-112
05/06/08 18:28:57 JCaUitXc0
ノシ
感想どうもです。
金子にやる気がないのはハムファンにはけっこうデフォ。
実況では「金子やる気だせ」が合言葉ですw
ところでまたまた訂正が。
×ファイターズをずっと支え引っ張ってきたのがは誰なのか
○ファイターズをずっと支え引っ張ってきたのは誰なのか
あと「たとえば」連続だった~。「これがジャイアンツであれば」の前の「たとえば」はなかったことに・・・。
推敲甘すぎ自分・・・もうだめぽ・・・orz
119:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 18:40:06 Nhqrc1ZeO
ハム職人さん乙!
面白かったですよ~。
ところでまとめサイトとかって作るのか…?せっかくの文が落ちちゃうのはもったいない。
120:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 22:57:27 snrYqjKf0
職人さん乙です!
是非その勢いでガッツ編もお願いしたいw
保管庫はやっぱあった方がいいですよね~。
121:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 23:23:48 hxp31yfJ0
公職人さん乙~!
やはりマックはやる気無いっていうデフォ知らない人の方が多いんだろうなw
ガッツ編もどうかお願いします。
このスレは保管すべきだろうね。
122:代打名無し@実況は実況板で
05/06/08 23:24:16 SHu3NWpB0
保管庫は欲しいよね。
どっかいい鯖教えてもらえれば作ろうか?
123:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 00:32:44 8bTMP7OV0
そろそろ本題に入った方が・・・。
124:39
05/06/09 00:48:56 UQfIQdG90
>>123
私の中では阪神さんとオリックスさん待ち・・・。
あと、上がるなら小笠原編はぜひ読んでみたい。
といいつつとりあえず千葉ロッテマリーンズ編の続き(本編)は準備してる。
※バトロワですが、どんなシステムにしましょうかー?
自分の中ではソフロワ+αのあのバーチャルシステムがイイナと思ってる。。
125:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 00:51:12 ZnGBo2dXO
宮本編書いてる奴、前と全然変わってねぇ…
126:書いたもんですが
05/06/09 00:51:47 W5wjwfJVO
続き考えてるんですけど、集合場所は横浜港あたりで船上パーティーのふりってどうでしょ?一人ずつ拉致るより手間はぶけるかなぁと…てネタバレあんましない方がいいか?
127:39
05/06/09 01:02:51 UQfIQdG90
>>126様
そのアイデアいただきです。船の名前を出していただければ、氷川丸ベースでシチュエーションそろえます。
128:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 01:04:52 NT2rtOKY0
船で拉致→バーチャルシステム だと、ソフロワ+αそのまんまな気もするけど…
129:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 01:06:11 8bTMP7OV0
>>125すいません。
宮本編書いてる人は全て38です。
一応文章の書き方学習したつもりなんですが・・・。
不適切な文等があったら申し訳ありません。
逝ってきます。
130:39
05/06/09 01:17:15 UQfIQdG90
>>128
あ、そかorz
だめじゃん。
でも船に集まるのはよさげなのでそのまま書いちゃいます。。
あとでいくらでも変更効くので。
131:126
05/06/09 01:23:49 W5wjwfJVO
自分はバーチャルよくわかんないので普通にどっか島に拉致られるかと思ってた。けど基本的には前に合わせてかくよ。他の人の意見も知りたいね
132:129
05/06/09 01:26:44 8bTMP7OV0
意見だけ書かせてください。
使えなくなったどこかの球場とかに連れてかれるとか・・・
133:126
05/06/09 01:33:51 W5wjwfJVO
あ、申し遅れましたハム書いた奴です。今お言葉に甘えてガッツ編考えてんですが、船okなら話ちょっと進めたい。とりあえず集合してオリ阪神到着待ちではいかがか?
134:126
05/06/09 01:47:34 W5wjwfJVO
連投スマソ。とりあえず自分が投下できるのは明日の昼以降なんで、皆さんの反応みて軌道修正などします。意見のある方はどしどしお願いします。
135:39
05/06/09 01:59:55 UQfIQdG90
>>126サマ
了解でする。
とりあえず集まっときますか。
136:100
05/06/09 02:29:42 R91yYoAR0
私も船OKだと思います。
ガッツ編楽しみにしてます!
137:100
05/06/09 02:31:49 R91yYoAR0
しまった…。
↑は>>126さん宛てです。
138:39
05/06/09 04:12:38 UQfIQdG90
「豪華客船」-1/2-
「おはよう」
・・・言ってみた挨拶で、こんなに憂鬱になるのも珍しい。
小林雅英はややうつむき加減な同僚の肩をバンバンと叩いた。
「なぁ、雅やん。」
清水直行はタキシード姿だった。
なぜなら、あの手紙にそう書いてあったから。
もちろん、小林もそれに習ってタキシードを着てきている。「普通、こんなカッコするときは、いいことがあるときだと思うんだけど・・・。」
「みなまで言うな。俺もテンションさがるわ。」
横浜港の大桟橋。国際客船ターミナルに、二人は立っている。
目的地は現在ターミナルに停泊している客船『ダイアモンド・プリンセス・シー』。
主にアラスカクルーズを行っている外洋大型客船の一隻だ。
今回は造船されて初めての日本寄港らしい。
二人は少しの間乗船ゲートの前で自分たちと同じ目的の者を待ったが、誰も現れなかった。
二人は意を決して手紙で指定された乗船ゲートに進み、五輪会に来た旨を係員に伝えた。
「はい。封筒はありますか?」
制服を着た女性係員に彼らがそれぞれ封筒を差し出すと、彼女は封筒を何かの機械にかざす。
ピッ!
機械的な音がなったのを聞き、モニターを見ていた係員はにっこり笑った。
「失礼いたしました。千葉ロッテマリーンズの小林様と清水様ですね? 承っておりますので、このままお進みください。」
彼女はは封筒を二人に返すと深々と頭を下げた。「良い旅を。」
139:39
05/06/09 04:14:22 UQfIQdG90
「豪華客船」-2/2-
タラップを上がり進んだ客船の中は、豪華ホテルそのままだった。
踏むとソールまで沈み込むような毛足の長いじゅうたんが敷き詰められ、豪華な調度品が目を引く。
メインエントランスに船の設備や概観が書かれたプレートがかけられていたため、二人はおのずと足をとめてそれを眺める。。
どうやらこの船にはカジノやメインシアター、ジャグジースパ、レストランも複数箇所あるらしい。
五輪会のメイン会場はメインシアターと手紙には記されていたが、まだ集合時間には時間があった。
小林は、携帯を取り出すとプレートを写真に撮る。
「記念だから、な。」
「記念なんだったら、俺、撮りましょうか?」
清水は言いながら小林の携帯を奪い取ると小林とプレートをあわせて撮影する。
小林は清水の携帯を取り上げ、同じように撮影した。
「・・・さて、どうしようか?」
二人は撮影したプレートを見ながらあちらこちら一通り歩き終わった。
「暇だし、とりあえずなんか飲んどくか。」
清水の問いに、小林はとりあえず目の前にあるバーを見ながら言った。
「いいんかな? 俺らここに泊まってる訳じゃないし。」
「いいんだよ。多分。」
小林は肩をすくめると、バーに行き何かを注文した。バーテンダーは頷き、手馴れたしぐさでシェーカーを降り始める。
「ほんまに、いいんかなぁ・・・。」
つぶやく清水に、小林の声が飛んできた。
「ナオ、お前の分も作ってもらったぞ。」
「あ、はぃ・・・。」
あの手紙、届いたよな?
清水は祈るような気持ちになり、天井を仰いだ。
140:39
05/06/09 04:21:18 UQfIQdG90
続きです。
横浜ベイスターズの二人分についてはまた別途。
というか、眠すぎてこれ以上ムリ(汗)
ベースにしている船はプリンセスクルーズ社運航の『ダイアモンドプリンセス』で
2004年3月就航の外洋船。全長が290メートルある大型客船ですね。
ちなみにアメリカ船籍ですが、メイドインジャパン(三菱重工長崎造船所製)なんだそうです。
一度でいいから乗ってみたい。。
141:39
05/06/09 04:25:17 UQfIQdG90
ああ、さっそく間違い発見。
アメリカ船籍じゃなくて、バミューダ船籍だった。。当たり前だ。
とりあえずもう寝る。。orz
142:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 10:10:37 MP5KonnN0
阪神編書きたいと思ってたんですが忙しくて書けずにいたら
話し進んでますね。書きたいのですがどうしたらいいですか。指南よろ
143:ハムのひと
05/06/09 10:15:14 WyZM4VZj0
「サムライと天使たち」
「ただいまぁ!」
玄関に元気のよい合唱を響かせて、二人の娘は家に駆け込んでいった。
小笠原道大(Fs2)は頬を緩めてその後を追った。
そうすると、髭面のいかめしい顔がびっくりするほど優しくなる。
オフのひととき、娘二人と買い物から帰ってきたばかりの小笠原は、家族と過ごす幸せをかみしめていた。
普段、遠征ばかりで淋しい思いをさせている分、一緒に過ごせる時間は何よりも大切にしている。
「孤高のサムライ」と呼ばれる男の、意外なほどの娘への溺愛ぶりはチーム内でも有名だった。
しかし、時にはそれが仇となることもある。
居間に入ると、妻の美代子が娘たちから没収した買い物袋を手に、怖い顔で待ち構えていた。
「またこんなに、お菓子ばっかり買って!」
妻の呆れたような怒声に、娘たちはきゃー!と歓声とも悲鳴ともつかぬ声をあげながら玄関に舞い戻っていった。
こうなると本格的にお小言タイムだ。
「あなたったら本当に甘やかすんだから!だいたいあなたは普段から……」
まずい。
小笠原は首をすくめた。
しかし、延々続きそうな妻のお小言から彼を救ったのは、他ならぬ愛娘の声だった。
144:ハムのひと
05/06/09 10:17:42 WyZM4VZj0
「パパー、おてがみきてたよー!」
長女の茉由がとたとた走ってきて、得意げに封筒を差し出した。
「おてがみー! よんでー!」
1つ下の次女の汐梨も、同じように差し出す。
「ああ、ありがとう。……なんだ?」
長女が持ってきた封筒は、差出人も書いてないそっけない白い封筒。
次女が持ってきたピンクの封筒は、美代子が受け取る。
「あら、美肌コース無料お試し券? 行ってみようかしら」
エステかなにかのダイレクトメールだったらしく、美代子は熱心に読み始めた。どうやらお小言のことは忘れたようだ。
さすが俺の天使たち。
二人の娘に深く感謝しながら、小笠原は封を切った。
それが、この幸せを壊す悪魔の手紙であると知る由もなく。
145:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 10:23:18 dVNs0Dqr0
職人様乙ですヽ(´ー`)ノ
やっぱ小笠原カッコイイなぁ。。
>>142
まだ間に合いますですよ~
お待ちしています。
146:ハムのひと
05/06/09 10:27:48 WyZM4VZj0
とりあえずガッツ編プロローグ。
たぶん皆のイメージと違うガッツでスマソw
集合編は皆さんの意見を待って、夕方くらいに投下します。
>>142様
阪神待ってました!
とりあえず手紙を受け取る~集合までは好きに書かれてよいのでは?
楽しみにしてます。
あとはオリ待ちですね!
147:142
05/06/09 11:01:34 pyaSIXhvO
わかりました。今日か明日中に投下できるよう頑張りますわ。
148:39
05/06/09 12:55:46 dVNs0Dqr0
ごめん。ひとつだけ確認。
勝手に集合させちゃってるけど、結局集合日って、
シーズン中に設定するかんじでいいのかな・・・??
当方眠すぎ+差込仕事大杉で頭全然働いてないです。。orz
だれかキメてオネガイ
149:ハムのひと
05/06/09 13:25:33 WyZM4VZj0
前レスを読むと日本シリーズ後じゃないでしょうか?
手紙はシーズン終盤くらいに届いたかんじかな?
正月に出てたフレンドパークの収録がいつかはわからないけど、オフに入ってからでしょうし。
集合日は収録の後になると思うので。
ちなみにフレンドパーク参照w
URLリンク(www.tbs.co.jp)
150:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 14:28:17 pyaSIXhvO
フレンドパークは12月の始めくらいかな?あと11月の始めにはコンベンションでみんな顔を合わせてます
151:39
05/06/09 14:29:19 dVNs0Dqr0
>>149
了解です~。日シリ後ということで・・・
ウチの地味様は最終戦も本気モードで投げてたんで、正直どうしようかと
思ってました(ノ´∀`*)
152:39
05/06/09 14:31:24 dVNs0Dqr0
「見慣れた町並み」
三浦大輔と相川亮二は、客船『ダイアモンド・プリンセス・シー』の最上階デッキの上から山下公園を眺めていた。
視線を移せば、見慣れたY字型のライトが見える。
さらには、マリンタワーや中華街の町並みもビルの隙間から見え隠れしている。
「今でも後悔してますよ。やっぱり中身教えなきゃよかった、って。」
相川は三浦に言い、山下公園に背を向けて手すりに寄りかかった。「怪しいですもん。この会。」
「嫌な予感がしたから俺は吉見にとりあえず相談してみたぞ?」
三浦は晴れた空を見上げた。気持ちのいい海風が、雲をゆっくりと動かしていくのが見える。
「吉見に?」
怪訝そうな顔をして相川は三浦を見る。
「ああ。あいつもオリンピック行ったからな。」
三浦の答えに、相川ははぁ、と息をつき頭をかいた。
「そうかー・・・あいつ、シドニー組でしたっけ。忘れてたなぁ。」
相川は口を尖らせ小さくつぶやく。三浦はその様子をみてはは、と笑った。
笑いながらも三浦の胸中には、吉見祐治のとある一言が深く刺さっていた。
『 こ れ 、 本 物 で す か ? 』
吉見は書面と封筒のコピーをとり、他のシドニー組にも聞いてみると言っていた。
あれはどうなったんだろう?
結果も聞かず、俺はここにいるが・・・。
「・・・うらさん? 三浦さん?」
相川の問いかけに、三浦は意識を相川へと向ける。
「・・・なんだ?」
「なんだ、じゃないですよ。せっかく来てるのに、ただ上に上がっただけじゃないスか。」
相川は言いながら、階段へと歩いた。「横浜の街はいつでも見れるんですから、もっと他のところも見ましょうよ。」
「いつでも、か・・・。」
三浦は一度振り返って横浜の街並みを眺め、相川と階段を下りていった。
153:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 15:15:50 A/rrYs/k0
皆様GJです!
ガッツかわいいよガッツ。
段々相談内容もネタバレぽくなって来たし、やっぱ保管庫とか掲示板とか欲しいですね。
どこかいい所ないかな…。
154:39
05/06/09 15:19:51 dVNs0Dqr0
とりあえず横浜ベイスターズの二人組を船に乗せときました。
しかし、12月かー。外で話してたら風邪引くぞ・・・orz
しかも名前の前に背番号ないよー(´Д⊂グスン
モウダメポ
155:ハムのひと
05/06/09 15:32:22 WyZM4VZj0
まとめサイトがないので以下補足。
~設定まとめ~
・手紙が届いたのはおそらくシーズン終盤あたり(総合)
・手紙は差出人不明(>>24参照)
・集合日は日本シリーズ後(>>24参照)、フレンドパーク収録よりあと
・集合場所は横浜港に停泊中の豪華客船『ダイアモンド・プリンセス・シー』内のメインシアター(>>138参照)
・指定の服装はタキシード、船内に入るときは封筒チェック(>>138参照)
※集合日について
混乱を避けるためフレンドパーク放送日後でいいと思います。キャンプイン前の1月中旬某日でどうでしょ?
実際は自主トレで国内にいなかった選手もいると思いますが、そのへんはフィクションなのでスルーってことで。
今まで出た共通と思われる設定をまとめてみました。なんか仕切り屋みたいですいません。
基本的にはリレー形式ってことで、先にかかれた方の設定に矛盾が出ない範囲で新しい設定をつけていけばいいと思います。
ご意見あったらお願いします。
…どっか相談所欲しいっすね。見守るスレとか使ってもいいのかな。
156:122
05/06/09 15:37:38 JnSei3Mr0
>>155
とりあえず、今掲示板手配してます。
少々お待ち下さい…。
157:122
05/06/09 15:55:09 JnSei3Mr0
とりあえず、緊急ながら掲示板借りてきました。
スレ立て自由に出来ますんで、
職人さん達の相談所にでもドゾー。
つURLリンク(jbbs.livedoor.jp)
一応、まとめサイトも作るつもりでいます。
(こっちはもうちょっと時間かかりそう)
158:39
05/06/09 15:55:37 dVNs0Dqr0
>>155様
>>156様
すんません、まとめのほうお願いしますだ。。
超書きっぱなしでゴメンナサイ
159:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 16:50:58 GxuHYNNU0
上原と由伸編をのんびり書いていたら先に職人さんが来てた。
とりあえず、書いた部分は影響なさそうなので投下させていただきます。
160:159
05/06/09 16:51:35 GxuHYNNU0
「お前何で俺に直ぐ相談せんと宮本さんとメシ食うとるん?」
上原はケータイに向かって大声で喚いていた。
電話の向こうの人物はそっけなく「うっせぇな」とだけ返す。
『キャプテンの宮本さんならなんか知ってるかなと思っただけじゃねぇか。ちゃんとこうして連絡してるだろ? いちいち細かいことうるせぇんだよ、お前は』
「冷たいなぁ由伸は。直行も黒田さんも直ぐに連絡くれたってのに」
『え? それでどうするって』
「どうもこうも、強制参加なら行くしかないやろって。ちょうどそのころ予定入れてたのにって愚痴ってたわ」
『みんな来るのか……』
由伸の呟くトーンがふざけているモードからシリアスなそれへと変わったのを敏感に上原は感じ取った。
「何?」
思わず問い返す。
『何かおかしいと思わねぇ?』
「どこがやねん?」
上原は話しながら目の前のテーブルに置いてある白い封筒を摘まみ上げる。中から遊び紙に被われた三つ折りの案内状を引っぱり出し、改めて開いてみた。
『強制参加っての』
「せやって長島監督が来るかもしれへんし、しゃーないやん。体面的に誰か抜けてたらヤバいってことやないの? どっちにしろ監督来るんやったら俺とお前だけは絶対に行かなあかんやろし」
『そりゃそうだろうけどさ……』
何が気になるのか、由伸は黙り込む。
上原は手の中にある紙を見つめながら、続く言葉を待つ。
『そうだな。監督が来るかもしれないんだもんな』
それはどこか自分を納得させようとしている呟きに聞こえた。
「そうや。監督が来るんやから」
上原はあえて断定した。
自分はこの手紙を見た時に何もおかしいとは思わなかった。
何かに気付いた由伸はチームメイトである自分では無く、五輪のキャプテンである宮本に相談に行った。
同じものを受け取ったにも関わらず、どうして受け取り方が違うのか。
全く同じ年、同じ誕生日であるのに、どうして。
上原の中に微かないら立ちが沸き起こる。
「行かな、あかん」
161:75
05/06/09 17:35:05 2yPprj7E0
書きっぱなしですいませんorz
>>155氏>>156氏
まとめ&掲示板ありがとうございます。
早速今から船に乗るまでの続き書いてみます。ノリはこの時期何やってたかな・・・orz
162:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 17:47:05 Ew4QqP8d0
新作が大量に・・・
職人さん達GJです
まとめと掲示板の方も乙です
>>160
この二人はマジで普段もこういうやり取りしてそうだ
163:107
05/06/09 20:14:41 WyZM4VZj0
「アクアラインのその先に」
東京湾横断の旅は、思ったより短かった。
小笠原道大(Fs2)と金子誠(Fs8)は、金子の運転する車に乗り合わせ、千葉から神奈川まで海上道路を使ってショートカットしてきたのだ。
小笠原の愛娘たちが海ほたるに行きたがっているといことで、その下見も兼ねてのルート選択だ。
相変わらずの微笑ましい親バカぶりに、金子は呆れながらも付き合うことにした。
待ち合わせた時も「土産」と称して手渡された紙袋を覗き込むと、お菓子が一杯つまっていた。
それも「きのこの山」や「コアラのマーチ」など、子供の好きそうな可愛いお菓子ばかりだ。
現代のサムライと称される男の持参する物としてはかなり不似合いだが、金子にはその理由がわかっていた。
「また娘さんにねだられて、お菓子買いすぎちゃったんですか?」
「……どうも逆らえなくてな。虫歯になったらどうするんだって女房に怒られたから、少し回収してきた」
これで、少し?
金子は呆れたように袋いっぱいのお菓子と、いたって真面目な髭づらの横顔を見比べた。
どれだけ買ったんだろう。奥さんも、そりゃ怒るよ。
苦笑するしかないが、そこが小笠原の親しみ易さでもある。
その小笠原はいつも通りのポーカーフェイスで、タキシードの襟をいじっていた。
「ガッツさんも意外と似合いますね」
「勘弁してくれ、参るよ。新庄さんならこういうの得意なんだろうけど」
「あぁ、あの人は大喜びでオーダーメイドで作っちゃいそうですよね。真っ赤なのとか」
「目に浮かぶな」
派手好きの同僚を思い出して、二人は少し笑った。
164:107
05/06/09 20:15:44 WyZM4VZj0
「しかし、なんでしょうね、この格好」
「わからんな。船でやるっていうし、野球代表だけっていうわりにはずいぶん大げさだ」
小笠原は腑に落ちない、という表情で眉根をよせた。
彼にはこの会の趣旨がなんなのか皆目見当がつかなかった。
五輪経験のある選手に聞いてみたが、船で集まったとかそんな話は聞いたことがないという。
世間に告知してないようなのでごく内輪の会なのかと思えば、タキシードで来いという。
なにかうさんくさい。なにかアンバランス。
だが、その心にひっかかるものがなんなのか、はっきりと言葉にできるほど彼は器用ではなかった。
その彼に、更に追い討ちをかけるように金子がため息をつく。
「マスコミたくさん来てるんですかねぇ。やだなぁ」
金子の憂鬱は小笠原にもわかる。
二人とも、プロ野球選手という職業の割に目立つことが嫌いな人種だった。
特に金子は控え選手のような扱いだったこともあり、五輪関係ではあまり表に立ちたがらない。
小笠原自身も、金確実と言われていたチームが、己の不甲斐なさもあって不本意な結果に終わってしまった、と思っていた。
貴重な経験をさせてもらったには違いないが、手放しに喜べるほどの実績を残せたとも思えない。
あまり騒がれたくないのが本音だ。
165:107
05/06/09 20:16:35 WyZM4VZj0
しかし、そんな二人の心配は杞憂に終わった。
指定された船の停泊する周辺はがらんとして、マスコミどころか人っ子ひとりいない。
ほっとすると同時に、その妙に閑散とした雰囲気は、何故か彼らを落ち着かない気分にさせた。
「これ、ですよね?」
金子の目の前に停泊するのは、想像以上に美しく大きな船だった。
「間違いないな。『ダイアモンド・プリンセス・シー』だ。……しかし、凄いな」
さすがの小笠原も、驚いているようだ。
二人が圧倒されていると、いつの間にか背後に現れた係員らしき男に乗船ゲートまで案内された。
車は係員が近くの駐車場に預けてくれるという。
男に車のキーを渡す際、金子はふと気がついて後部座席のドアを開けた。
たしか、高橋とか甘党だったよな。持ってってやろう。
お菓子の詰まった紙袋を取り出す。
係員は少し不審げな目をしたが、何も言わずにキーを受け取り目礼した。
166:107
05/06/09 20:18:25 WyZM4VZj0
悪夢の8連敗から目を背けたいあまり、現実逃避にやる気まんまんのハム人です。
名前欄に文字入ってると本文読みづらいと思うので、以後、初参上スレ番に戻ります。
>>156様
掲示板ありがとうございます。早速使わせていただきました。
167:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 20:48:10 K23Tv/+T0
「突然の訪問者(1)」
その頃BR会議室では選手がパーティーを楽しむのをよそに着々とゲームの準備が進められていた。
その会議室にはこれからゲームで22人に支給される必要最低限の食料、水、申し訳程度に戦い地域が
書かれた地図、ランダムに武器が入ったリュックが置かれていた。
「これでプロ野球の未来も明るくなるなぁ」
と牛革の椅子に腰をかけた渡辺恒雄前オーナーが言った。
その時ドアをノックする音がした。
「誰だね、こんな時に、まっまさか情報が漏洩したわけじゃないだろうな、
まぁとにかくあけたまえ。」
と渡辺前オーナーが言った。
「はい。」と係の男が言った。
「誰だね。君は?」
「お久しぶりです。渡辺オーナー、星野です。」
そこには星野仙一の姿があった―。
168:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 20:55:44 K23Tv/+T0
「突然の訪問者(2)」
「何だね?星野君何の用かね?たとえ君でももうこの事は決まったことなんだ。
止めにはいろうったってそうはいかんぞ。」
と渡辺オーナーが言った。
ところが星野はそんな言葉を遮るように
「私はこの法案はご尤もだと思いますし、阻止ししようなんて更々
思っていませんよ。」
「どういうことだね?」
と一人の男が聞いた。
「僕は、あの大会で解説をしていました。プロで挑んだにも関わらずなんだ
あいつらのあのざまは?僕は怒りを感じているんです。
あんなんだから日本のプロ野球は舐められるるんです。アメリカには負けても
オーストラリアのリーグもない格下相手に負けて・・・」
星野は横にいた中畑を睨み付けた。
169:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 21:07:10 K23Tv/+T0
「突然の訪問者(3)」
星野仙一といえばアテネ五輪の日本代表の指揮を取る予定だった長嶋茂雄
監督が倒れた後に監督代理に最有力といわれた男だった。
「私は解説してた立場から言わせていただきますと解説放棄して何度あの
マウンドへ降りようと思った事か、あいつらは見事に日本の野球の醜態を
世界に見せ付けてくれたな。
僕は、BR法は大賛成ですよ。」
その時BR委員会の一人の男が口を開いた。
「ところでオーナーこのBR法にも勿論指揮官が必要ですよね。」
「あぁ、そうだったな。大事な事を忘れていた。もう中畑なんかには
任せられんしな。」
中畑は、下を見て「大変申し訳ございません・・・。」
「そのBR法の指揮官この私に任せていただけませんか?」
そう星野は言った。
170:代打名無し@実況は実況版で
05/06/09 21:17:03 K23Tv/+T0
「突然の訪問者(4)」
星野の突然の発言に渡辺オーナーを始めとする委員会のメンバーがざわついた。
「実は僕この様な罰則があるんじゃないかと思ったらやはり実行されると聞いて
こちらへ駆けつけました。」
渡辺前オーナーは一瞬考え込んだ末に結論を出した。
考えた末
「よし、ここは一つ星野君に任せてみようではないか。異議ある奴は
いるか?」
委員会のメンバーはばらついた口調で「特に異議はありません。」
「これで日本のプロ野球界に本当に誰が必要かが決まるわけだな。
また君のおかげで面白い事になりそうだ。」
「任せたよ、星野君。」
と渡辺前オーナーが言った。
「えぇ、期待を裏切りませんよ。」
「これで日本のプロ野球界は未来が明るい。そういえばBR法のBはベースボールの
Bだなぁ。」
星野の発言に張り詰めた委員会の部屋にいた一同が笑い出した。
「ハ、ハ、ハ、」
勿論こんな声は選手達には届いてはいなかった―
171:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 21:18:51 dVNs0Dqr0
なんか超怖い奴が敵にいますが
アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
172:170
05/06/09 21:26:45 K23Tv/+T0
ちょっと過激すぎたでしょうか?
一応映画だとビートたけしがやった役を星野監督
という設定で書いてみたんですが・・・。
気に入らなければ変更していただいてけっこうですので・・・。
173:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 21:33:36 dVNs0Dqr0
いや、全然大丈夫っす!!
びびってなんて・・・((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
174:167
05/06/09 21:43:37 K23Tv/+T0
22人訂正です。24人でした。
すいません。
175:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 22:30:21 g8+N5Jtb0
1001降臨かよ!KOEEEEEEEEEE!
たださ、アイデアはいいんだけど文章が変すぎるよ。
句読点の位置がおかしいし、特に星野の台詞の意味がわからない。
おせっかいかもしれんが、添削させてもらう。
>アメリカには負けても オーストラリアのリーグもない格下相手に負けて・・・
アメリカに負けるならともかく、オーストラリアのようなリーグもない(ry
>私は解説してた立場から言わせていただきますと解説放棄して何度あの
マウンドへ降りようと思った事か、あいつらは見事に日本の野球の醜態を
世界に見せ付けてくれたな
解説していた立場から言わせていただきますと、解説を放棄して何度あのマウンドへ降りようと思った事かわかりません。
あいつらは見事に日本の野球の醜態を世界に見せ付けてくれました。
>実は僕この様な罰則があるんじゃないかと思ったらやはり実行されると聞いて
こちらへ駆けつけました。
実は僕は、この様な罰則があるんじゃないかと思っていたんです。
そうしたら、やはり実行されると聞いてこちらへ駆けつけました。
無理やり直して、こう。これでもまだちょっと変だけどな。
176:75
05/06/09 22:32:02 bqRRTsW40
〔誤った選択〕1/3
『え?行かない?』
焦ったような声が携帯電話の向こう側から聞こえた。
「別にいかんでもええんとちゃうんかなぁ、ほら『一身上の都合』とかあるやん。」
『いやっ、でも・・・・。』
慌てた様子の岩隈の声を聞きながら「あの時のチームメイトと会えんのは寂しいけどな」と付け足す。
中村(Bu5)は携帯電話を自分の耳と肩に挟み、バックの中に脱いだジャージを畳んで入れていた。
「五輪会やろ?俺も出たことあるからどんなもんか分かるよ。」
『でもノリさん、二枚目の紙見ましたか?」
「ん?強制参加せぇって奴?」
ズボンを横に一回折り大雑把に丸めてジャージを入れたように詰め込む。
もう畳むものが無くなったので、右手に電話を持ち左手でジッパーを閉じる。
忘れ物がないか確認しながら肩に持ち手を掛けた。
その間にも中村は岩隈へ五輪会は参加しないといい、岩隈は二枚目の紙を見たなら参加して欲しいとの押し問答が続いていた。
『[欠席者には重大な罰則]ってのがあるんですよ?』
「でもな、よぉ考えてみいやクマ。何で俺らだけそんな強制参加せなアカンねん。」
『そりゃ・・・・あれでしょう。僕らは銅メダルだったから・・・・・』
「前の時も金取れんかったけど、そんな紙なんか無かったで。」
ひんやりと冷たいアルミのドアノブを回し、扉を開ける。
『でも、前の時はプロとアマ混合でしょう?でも僕ら全員プロの選手で行ったじゃないですか。』
そう言えばその事でよぉ言われたな、とふとあの日を思い出した。
3位に終わり、日本に帰ってきたあの日の事を。
『それもやっぱり・・・・あるんじゃないんですかねぇ。』
177:75
05/06/09 22:32:32 bqRRTsW40
ぎぃっと音がして扉が開き、ロッカールームを出るとすぐ横の壁に寄りかかった。
シドニー、アテネ、オリンピック、バファローズ。
あの日のニュースは大体俺達日本代表をなじる事も無く、もう『過去』の事として扱っていた事を思い出す。
俺らが戦ってきたんは世間にはそんなもんやったんやなと感じた。
自分なりにはシドニーでの屈辱は晴らせたと思ってるし、悔いは無い。
怪我したのはチームに申し訳ないと思ったけど、正直あの環境で野球しても集中出来なかっただろう。
そこまで思いだし、大きく息を吐き出した。
今はとにかく夢に向かって頑張りたい。
「とにかく、俺は行かんで。みんなによろしく言うとってな。」
『ノリさん!』
まだ罰則がどうの強制参加がどうのと聞こえるが無視して終話ボタンを押す。
一息ついて、バックの側面に入れておいた封筒を取り出す。
誰も居ない廊下を歩き、出口へ向かう。
五輪会、強制参加、罰則か。
何であんなにクマの奴は必死になっとったんやろう、罰則で金でも取られるんのが嫌なんかな。
そう思いながら罰金を取られている岩隈の姿を想像して、中村は小さく噴き出した。
そして右手に持った封筒を両手で持ち直すと横にしたそれの中心辺りから裂いた。
びりりと紙が二つの分かれる音が静かな廊下に響く。
その時ちょうど視界にゴミ箱が入ったので、二つになった招待状入りの封筒をその中に入れた。
いつまでも過去に囚われとったらアカンのよ、と自分に言い聞かせるように呟きながら。
中村は夢へと、未来へと向かうためにまず練習場から出る扉に向かった。
引き裂かれた招待状はポツリとごみ山の上にあった。
彼は選択を間違ったのだと最初に知るそれは何も言わずにそこにいた。
178:75
05/06/09 22:33:00 bqRRTsW40
「・・・・・・・・ノリさん。」
その頃岩隈は愛娘の画像になった携帯電話の液晶画面を見ていた。
大きく溜息をつくと車のキーを回し、エンジンをかける。
それでもしばらく画面を見ていた。
中村が居れば何とか行けるかと思っていた岩隈だったが、当の本人はまったく行く気が無く今も大阪にいる。
その事を思いだし、再び溜息をついた。
やっぱり行くしかないのか、元バファローズから一人も出てなかったらダメだろうし・・・・。
助手席の背にかけたタキシードを見て、岩隈は何となく胃がキリキリし始めたのを感じた。
数十秒考えた後、意を決してダッシュボードに携帯電話を入れハンドルを握った。
きらりとバックミラーにかけたイーグルスのロゴ入りキーホルダーが揺れる。
横浜港まで後何分だ?
真新しい地図は岩隈にとりあえず高速道路を降りろと告げた。
きっとこの声の主は悪魔だったであろう。
岩隈はそれを知らない。
179:75
05/06/09 22:37:31 bqRRTsW40
改行と切る位置おかしくてすいませんorzカナリミヅライデスネ・・・
って言うか星野さん参戦ですか((((;゚Д゚)))
180:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 22:45:50 g8+N5Jtb0
>>167
つか一行目で選手がパーティはじめちゃってんのかよ。まだ全然そろってねーだろ。公・星・鴎しか着いてねーし。
それ書きたいなら皆着いてからにしろよ。リレーで時系列ムシすんな。
181:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 22:54:23 C3zlBQBC0
チームごとの職人さん固定でリレー?
そうするとオリ、阪神の職人さん出てくるまで話進まないよな・・・
182:代打名無し@実況は実況板で
05/06/09 22:57:54 g8+N5Jtb0
阪神の職人さんきてなかったか?近いうちに投下するって。
183:167
05/06/09 23:45:58 K23Tv/+T0
>>175厳しいご指摘ありがとうございます。
どんどん言ってください。
申し訳ありません。
184:122
05/06/09 23:46:17 JnSei3Mr0
ちょっと↑にもアドレスあるけど…
こちらドゾー。
つURLリンク(jbbs.livedoor.jp)
てかアテネバトは雑談も殺伐としてるね。
185:167
05/06/09 23:57:43 K23Tv/+T0
>>180すいません。
空気読めなくて・・・。
とりあえず最初の文はスルーして読んでください。
本当にもう訳ありません。
186:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 00:12:58 wjpIoV4DO
>>185
どんまい!よかったら訂正版も投下してみたら?
豚切りだが岩瀬編書いてみたいんですけど…。福留編の人が書いてるなら降りますが…。
187:167
05/06/10 00:41:48 gmbzKKWp0
不快に思った方の為に言い訳がましい事を書き込みさせていただきます。
少し選手のエピソードが続いたので「その頃BR会議室では・・・」
という具合で書いたつもりが空気読めない箇所やおかしい文章が
合った事や読みにくかった箇所があった事をお詫びします。
正直言いますとリレー小説参加させていただくのまだ慣れていない物で・・・。
ご迷惑をおかけしてすいませんでした。
188:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 00:47:19 wjpIoV4DO
ってか>>167は宮本編書いてた人か?
189:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 00:48:27 wjpIoV4DO
連投スマソ。
あと>>167さん、毎度スレ上げないで欲しい…。
190:代打名無し@実況は実況版で
05/06/10 00:49:03 gmbzKKWp0
>>188いえ、違います。
191:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 01:16:30 KjpIApHI0
>>190
メール欄にsageと書いてくれないか。
スレの内容が内容だけにsage進行の方がいいだろう。
「言い訳がましい」とか「慣れてない」とかそういう書き込みはあまりよろしくないぞ。
おまいさんに対するレス全部にレスをつける必要もない。
空気を悪くする要因になりがちだからな。
こんな事で作品の面白さを損なうはもったいないと思う。
がんがれ167。
192:167
05/06/10 01:23:53 gmbzKKWp0
>>191温かいお言葉どうもありがとうございます。
あまりに読んでる方々が不快だったぽいので・・・
193:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 01:29:49 fWqddRes0
余計なお世話かもしれませんが職人の方は作品以外で口を開かないほうが余計な面倒が起きずに済みますよー
と以前どこかで書いていた経験から言ってみる
194:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 01:41:04 i6FAmIlp0
たしかに厳しいレスもあるけどみんなそれだけ期待してるって事だと思う。
職人さん方は大変でしょうけど応援してます。頑張って下さい。
195:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 01:47:45 +TA2b9YC0
余計なことをスレで言わないために見守るスレがあるんだしな。
196:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 10:03:46 J30FDbMP0
「まもなくプレイボール」
最後に前髪を立たせて、福留は堅い表情のまま背筋を伸ばす。
鏡の中ではやけに余所行きの顔をした自分が見返している。
「タキシードなんてなあ…」
あまり気乗りのしない「五輪会」。
しかも正装で、となれば、余計に重苦しい気になる。
強制参加でなければ、謹んで辞退したいところだ。
黒のタキシードを着こなしてみても、左手の仰々しいギプスの違和感が引き立つだけ。
こんな格好でも出なきゃいけないなんて、と天を仰いでから、ドレスルームを出る。
時計を見れば、集合時間まで40分ほど。
山下公園を眼下に見下ろすこのホテルからなら、大桟橋まで歩いても10分程度だ。
部屋に置いてあるドリップ式のコーヒーを淹れ、忘れ物がないかを頭の中で確認する。
「忘れ物……岩瀬さんか」
名古屋からタキシードで来るわけにもいかないから、大桟橋近くのホテルで1泊しよう、と岩瀬に持ちかけた。
あまり気乗りしない集合だからこそ、気心の知れたチームメイトと一緒の方がいいかもしれないと思ったから。
けれど、岩瀬は岩瀬で別に行くから、と言った。
それならそれで構わないけれど、昨夜から何度か携帯を鳴らしても出ないのが気になった。
197:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 10:05:31 KmPQN89F0
また何処かのお姉ちゃんと一緒にいるのか、単に気付かないだけか。
まさか寝坊なんてこともないだろうけど。
何処にいるのか連絡をしようと思って、思いとどまる。
いい大人なんだから、そんなに心配しなくてもいいだろう。
首を振りながら、メモリを呼び出していた携帯を閉じる。
集合場所へ行けば、必ずいるのだろうから。
ポケットに携帯をしまおうとして、何かに気付いたように、もう一度それを開く。
たった3年間しかチームメイトではなかったけれど、福留にとって大きな存在の名前を呼び出す。
どうして電話しようと思ったのか、それは福留自身も分からない。
でも本当は、この招待状が届いた時から、「彼」に電話をしたかったのだ。
自分でもその理由に思い至らなかったから、とうとう今日までかけなかったのだけれど。
社会人の「彼」は仕事をしているのだろうか?
それとも野球部のグラウンドにいるだろうか?
一般人とは違う生活リズムでいるが為に、福留は「彼」がその時間には携帯を取ることが出来るかどうかは分からなかった。
かつては自分もサラリーマン生活をしたことはあるけれど。
何度かのコールのうち、無機質なメッセージか「彼」の不在を教える。
そのまま切ってしまおうか、と思いながら、耳障りな機械音がメッセージを残せと促す。
だから、反射で声が出る。
198:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 10:06:28 KmPQN89F0
「お久しぶりです。福留孝介です。
これからアテネ五輪会に向かいます。
その前に話が出来たらと思って電話しました」
用件と呼べるほど明確が意図があったわけではないから、言葉に詰まる。
恐らくあまり長くはない録音時間、もう一言だけ残して、そして携帯を閉じる。
きっといきなり留守電を残された「彼」も戸惑うだろうけれど。
ただ、オリンピックに関することなら、「彼」に訊くのが一番だと思った。
かつての福留のチームメイト。
「ミスターアマチュア」との異名を持つ彼に。
福留が経験したことのないバルセロナ大会の時にも、こんな五輪会があったのか、
一言訊いておきたかったのだ。
こんな不自然な五輪会は、アトランタ大会の時にはなかったのだから。
199:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 10:06:45 KmPQN89F0
それでも、宴の開幕は刻一刻と迫っている。
そろそろ大桟橋へと向かう時間だ。
せっかくの集まりに遅刻をして、水を差したくはない。
もう一度身の回りのものを確認して、それから部屋を出た。
帰ってきたら、また電話します。
留守電の最後に残したメッセージを、何故か口の中でもう一度繰り返してみる。
まるで、自分が戻れない道を歩きだしたのを知っているかのように。
それが最後の伝言になるかもしれないと、勘付いているかのように。
福留は長い脚でゆったりと歩き出す。
地獄へと。
200:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 10:10:02 ZLwR/Tzm0
話毎にノンブル入れた方が読みやすかったか…?
改行多すぎで一気に書き込めなかったorz
201:[…ε…]編の中の人
05/06/10 10:47:28 KQvW5f+T0
>>186
今気が付いた!
岩瀬編、お願いします。楽しみにしてます!
202:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 11:16:46 RYRU6ue/0
職人様乙です!
電話した先があの人とは。。
渋いとこついてきますね。。
203:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 13:18:26 JhNT7y8t0
職人の皆様乙です!
>>166
自分もこの連敗の現実逃避がてら、ここで癒されてます。
204:186
05/06/10 16:53:37 wjpIoV4DO
>>201
ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります~。
檻編も書いてみたいが挫折…orz
どなたか青波同士の方、書いてください…。
205:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 18:30:24 KerX3pFB0
>>204
オリ編熱望!是非おながいします!!
206:39
05/06/10 19:23:44 RYRU6ue/0
全然オリックスの選手わからんのですが_| ̄|○
とりあえず職人様降臨待ちですね・・・
※それより、自分としては沖原の移籍のほうが痛いんですが(;´Д`)
207:186
05/06/10 19:55:46 wjpIoV4DO
檻編書いたら岩瀬がおざなりになりそうだ…orz
どちらか始まりだけにして後を引き継いでくれる人がいれば…。それかもう最初から岩瀬をお任せする人か…。
208:代打名無し@実況は実況板で
05/06/10 21:15:21 IFltfFMN0
>>207
集合するあたりまで書けばあとはもうシャッフルじゃないでしょうか?
どんなキャラかさえわかれば後継いでくれる人もいるかと。
209:代打名無し@実況は実況板で
05/06/11 00:37:17 +ikzd4vT0
「憂鬱な道のり(1)」
石井は、横浜港までの道を1人で愛車を走らせていた。
身に纏っているのは、糊のきいた黒のタキシード。
案内状で指定された服装だが、そんな服を自分で持っている筈もなく、わざわざ妻が貸衣裳屋で借りて来てくれた物だ。
石井は、まだこの集まりに参加するべきか悩んでいた。その最大の理由は、案内状に同封されていた一枚の紙。
「強制参加」はまだ場合によってはあり得るかもしれない。しかし、「重大な罰則」というのはどう考えてもおかしい。
チームメイトのシドニー五輪経験者、石川にそれとなく聞いてみたが、やはり4年前にはそんな集まりは無かったと言う。
古田も、野球チームだけでの集まりはなかったと言っていた、と宮本から聞いた。
何故今年だけ?しかも、何故船上で?
できる事なら、何か理由をつけて欠席したいと思っていた。
だが、自分には守るべき妻と子がいる。メジャーリーグへ行く夢もある。
「重大な罰則」が何かは知らないが、その妨げになるような事はなるべく避けたい。
そんな風にダラダラと考え続け、一緒に行かないかと誘ってくれた宮本にも素直に「行きます。」とは言えなかった。
そして結局結論は出ないまま、当日を迎えてしまった訳だ。
悩み続ける夫を見兼ねた妻が、用意していたタキシードを身につけさせ送り出してくれたのは幸か不幸か。
210:100
05/06/11 00:38:34 +ikzd4vT0
「憂鬱な道のり(2)」
気の晴れないまま横浜港に着いた石井の目に飛び込んだのは、今まで見た事も無い、今後二度と見る事もなさそうな豪華客船。
そのあまりの巨大さと美しさに、車を降りたまま思わず言葉をなくして立ち尽くす。
「すげぇ……。」
そして直後、段々とワクワクした気持ちが涌いてくる。
こんな豪華な船に乗れるなんて、一生に一度あるかないかの事じゃないか?
船上で何があるのかは分からないが、きっとしばらく我慢すればいい話だろう。
それよりも、こんな立派な船を前にしてここで帰ったら、必ず一生後悔する。
胸の内に涌いて来た興奮と共に、彼の頭もそう結論をつけた。
よく人から「おおざっぱ」と称される性格であるが、この際は「単純」と言った方が正しいだろう。
近付いてくる係員らしき男性に軽く会釈をしてみせた石井が、この結論を後悔する事になるのはまだ少し先の事であった。
211:100
05/06/11 00:41:04 +ikzd4vT0
何か石井が頭弱い子みたいですみません…。
でも私の脳内イメージはそんな感じですorz
212:122
05/06/11 01:09:18 86MxPetz0
保管庫作るって言ってた者です。
職人さんの投下の割にちょっと作業が遅れてます。
ごめんなさい。
213:おりいわせな人(186)
05/06/11 02:15:29 CHkLr96LO
「微笑む死神」
五輪会への招待状はこの男、岩瀬仁紀(D13)にもちゃんと届いていた。皆と同じ白い封筒の招待状。
何の躊躇もなく乱雑に封筒を開ける。その中には招待事項とさらにもう一枚の紙が入っていた。
「…[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が該当となり強制参加になります。
尚、欠席者には重大な罰則が科せられます]…か。つまりは強制参加というわけだな。」
その中に明記されていた文章をわざと音読してみる。もちろんその文章が意味することは岩瀬にもわからないが彼の直感が途端に働き五輪会への興味を沸き立たせた。
そういえば先程からの何度かの携帯の着信。気にはなったがどうせ福留からのものだろうと思い意図的に無視を続ける。そんなことよりも五輪会のことだ。
「さて…行く準備をしなければね。」
招待状を手でぐしゃりと握り潰し無造作に投げ捨てる。いつもの優しそうな笑顔から想像もつかない恐ろしげな微笑を薄らと浮かべ岩瀬は集合場所に向かった。
「なにか楽しいことがありそうだな…。」
214:おりいわせな人
05/06/11 02:20:34 CHkLr96LO
書くと言ってから時間立ちまくりなうえ、稚拙な文章ですいません…。変なところがありましたらご指摘願います。
岩瀬=死神というわけでそのままな…orz
んで檻の方は時間かかってしまう恐れがあるので先に投下できる職人様優先でお願いします。自分も檻編を考えてはいますので様子を見て、ということで…。
215:代打名無し@実況は実況板で
05/06/11 12:51:22 z2Cn8eS40
一旦保守あげ。
職人様乙です ノシ
216:39
05/06/11 20:22:32 z2Cn8eS40
「その距離500メートル」-1/2-
「さっむいなー・・・。コレだから冬の港は・・・。」
山下公園にある、海を眺めるベンチのひとつ。
ぶつぶつ文句を言いながら、灰色のコートに身を包んだ男が冷えた缶コーヒーと双眼鏡を持って真ん中に座っている。
彼の前をカップルや家族連れが通り過ぎていくが、野球をよく知る者が見れば、(M31)渡辺俊介と分かっただろう。
彼の視線は、大桟橋に停泊している大型客船『ダイアモンド・プリンセス・シー』へと向いている。
「渡辺、久しぶり。」
「おう、来たかぁ。」
渡辺の隣に、(SL22)野田浩輔が座った。「同じベンチに座るなんて、何年ぶりかね。」
「4年ぶりだよ。」
野田は言い、渡辺の視線の先にある大型客船を見た。「うわ、あれか・・・。デカイな・・・。」
野田は渡辺に缶コーヒーを渡した。買ってきたばかりらしく、まだ暖かい。
渡辺は手に持っていた缶コーヒーを一気に飲み干し、2mほど先にあるゴミ箱へとポイと投げた。
缶は放物線を描いてゴミ箱の中へ入った。
「あの船のメインシアターで、例の五輪会が開かれる。」
渡辺は封筒をかばんから出すと、野田に押し付けるように渡した。「ソレ、直さんから来た手紙。」
「中味は、五輪会のおしらせ、ってやつか。」
野田はしばらく渡辺から渡された手紙とコピーに目を通していた。
「・・・野田、他の連中には声かけた?」
「え? あ、ああ。」
渡辺の問いに、野田は渡辺に手紙を返すと、懐から手帳を出してページを繰った。
「あ、その手帳。まだ使ってんだ?」
渡辺のうれしそうな問いに、野田は手帳を繰る手をとめ、手帳の表紙を見た。表紙下のほうに、『Nippon Steel』の文字が入っている。
「ああ。・・・毎年総務が送ってくれるからね。これ以外の手帳を見ても使いづらいよ」
野田は苦笑しながら言うと、手帳の目的のページを開いた。
「沖原さんと赤星、杉内くん、山田くん、廣瀬くんはいつでも連絡が取れる場所にいる、と。
阿部は石川と『事務局』に行くとか。吉見はココに来るって言ってたが・・・。」
「ま、関西方面は沖原さんと赤星がいるから心配してないけど。阿部くんと石川くんが微妙に心配か。・・・吉見くんは、まだ来てないね」
「近くだし、待ってればくるさ。」
野田は手帳を懐に収め、客船へと視線を移した。