05/06/28 13:17:54 wbc9gr6+0
師弟関係(その3)
「うおおおおおおおおおお!!!!!!」
「――ッ―――ァァァァ!!!!!」
寺原と和田が交差する。
寺原の持つ斧が風を引き裂き、和田の体めがけて襲ってくる。
和田は肩にかけていたバックを寺原に向けて振った。
斧がバックを切り裂き、中のペットボトルが破裂し、水が噴き出した。
パンや、地図、色々なものがこぼれだす。
(大丈夫だ。見える…!)
和田はそのまま寺原の右腕を左手で、首筋を右手でつかみ、押し倒した。
二人はこんがらがりながら、草むらの中に倒れこむ。倒れる時に、斧が背中のどこかに
あたったのか、少し痛んだ。
そのまま右手と首を押さえつけたまま、上体を起こした。
細身な和田に寺原の体を押さえつけるのは、大変な仕事だったが、和田はなんとかそれをこなした。
すべては…寺原のため。
寺原が正気を戻してくれるなら、こんなことくらい。