06/06/22 10:14:51 1f9PIJGhO
質問:まああの瞬発力は、直線一気に見慣れている、日本の競馬ファンや関係者でも驚きますけど。
武:だから、あれだけの社会現象になるんでしょうね。正直、ボクも驚いたし(笑)
質問:驚いたと言えば天皇賞(春)は従来の記録を一秒も短縮する世界レコード。本当に強い競馬でした。
武:飛びましたね。飛ぶ位置が早すぎるくらいに(笑)
質問:早かったですねぇ。まさか三角から飛び出すとは思いませんでした
武:三角の手前あたりでペースが急激に落ちたんですよ。
だったら行っちゃうかなって。でも不安はなかったですよ。
スタートこそ後手を踏みましたが、そこまでの折り合いが完璧だったので。
ディープなら大丈夫だと。結果はご覧の通りです
質問:思った通りの競馬でしたか?
武:思った通りに、想像以上の競馬でした(笑)
この馬の走りには、毎回驚かされるんでね
質問:天皇賞(春)は有馬記念の敗戦後、最初に迎えたGⅠレース。緊張されたりはしませんでした?
武:というより緊張するのはいつものことです(笑)
負けちゃいけない馬ですからね
でも負けたことによる、不安や緊張というのはなかったですね。
きっと凄い競馬になるはずだって。それくらい自信は持って
ました
質問:その通りの凄い競馬。それだけに有馬記念の二着はショックだったのでは?
武:それは当然。ショックじゃない訳が無いですよ。
初の古馬との対戦でしたが、負けられないと思っていたし
質問:でも、飛ばなかったと。今振り返ってみて、飛ばなかった原因は?
武:わかりませんね。わからないけど、有馬記念のディープインパクトは、普通のいい馬という感じでした。直線は手前を替えていたし、伸びてもいる。でもあの飛ぶような走りが最後まで出なかったんです。
力を出しきっていないというか。ただ……
質問:ただ、なんですか?
武:それでも勝ち馬とは半馬身差
勝てるだけの力はあったんです。こんな時こそ僕が力になってディープインパクトを勝たせてあげなければならないのに、それができなかったことが悔しかった。ジョッキーとしての力不足を感じました
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