06/06/12 21:07:41 fWvx/fgS0
第十話
「ごめんなさい…ごめんなさい……。」
何度も何度もそう呟く。スイープトウショウの瞳からは大粒の涙が溢れていた。
小さく華奢な身体をそっと支えるインパクト。
「私…汚されちゃった……ッ…ひっく…。」
「…スイープ先輩。」
インパクト自身もボンバイエによって汚されていた。
だがそれでも目の前の少女を救いたかった。
強く、何よりも強く、そして優しくスイープを抱きしめた。
「ディープ……、ディープぅ!うわぁああん!!」
「もう大丈夫…僕がずっと一緒にいますよ…。」
「捜査官、やはりシルクボンバイエが動いてますね。」
「なるほど…やはりデュランダルは捨て駒だったか。
引き続き背後関係を探ってくれ。」
カチッ、と煙草に火を付ける。
サンライズペガサス捜査官の最後の捜査が始まった…。