05/06/03 23:45:35 0
「・・・・・ったく、わかったよ」
「・・・ホントか?」
「ああ、わかったから顔上げてくれよ?」
ようやく親父が顔を上げた。
「ありがとな、○○」
「べ、別に・・・話してやる事ぐらいはできるしな。
まぁ、話しても無駄だと思うけど」
「○○?」
「ん?」
「・・・頼んだぞ」
そう言って親父はどこか帰って行く。
「親父!!」
そんな親父を俺は呼び止めた。
「・・・なんだ?」
「・・・親父、言ったよな?
『この仕事を辞めてちゃんとした仕事を探す』って」
「・・・ああ」
「だったら、自分の言った事にはちゃんと責任取れよな?」
「・・・・・」
「じゃないと俺は・・・いや、俺だけじゃない、
亜依だって・・・親父を信用できなくなるから・・・」
「・・・・わかってるよ。じゃあな」
親父は再び歩き出し、俺は家の中に入った。