03/12/04 01:39 iLLHR9Bm
>>690
そのブラジルで造られた刀が曲がったのは鍛錬不足と鋼材
の不均質さ、および熱処理の失敗によるゆがみであって、「
反りを生み出すための処理」ではありません。
特に型にはめて鍛造or熱処理するのは「ドロップフォージド」
といい、西洋の刀剣類で多く行われる処理の仕方です
身の回りの資料を引っかき回しただけなのですぐには資料が
出てこなかったのですが、まずは一つ
平成4年度に岡山県立博物館で行われた『日本の刀~その
美と変遷 備前刀・備中刀を中心として~』という特別展での
図録ですが、その中に制作段階を追った図版が載っており
(前略)
14、甲伏鍛え(形状は直線)
芯鉄に皮鉄をかぶせ、これを縦方向に伸ばす
15、素延べ(形状は直線→反りのある刀剣型)
14を焼いてうちのばし、刀の原型を造る
16、荒仕上げ(反りのある刀剣型)
の次の段階で「熱処理」となっており、熱処理の少なくとも2段階
前で刀身に反りが生まれております