03/08/09 12:08 5Xz8/FE5
>>69
>>すぐ折れるに関しては前でも言われているように、峰打ちが問題なだけ。
>いまいち良く分からん。何故?合理的な説明を求める。
ちゃんと軟鉄と鋼鉄の組み合わせでつくってあれば曲がりはすれ、折れたりしないのです。
全鋼や、スの入ったものは別としてね。
たとえば、薄い板と同じ厚さの合板を曲げた場合、折れても繋がっているのか、
それとも切り離れてしまうかと考えると解るでしょ?
市販の包丁とかでも3枚と全鋼で曲げ比べて貰うとわかりやすいんですが、
けがすると困るのでやめときませう。
で、峰打ちですが、ご存じの通り、刀には波紋とよばれる焼きの入った部分の模様があるんですが、
コレは焼き入れの際に、ここだけ特別に堅くなるようにすることでできるわけですが、
焼きの入った部分と入ってない部分では、鉄の結晶構造が変わるため、
焼き入れマエと比べると長さが変わるんです。
たとえば、真っ直ぐに造っても、刃の方に焼きを入れると峰側に少し反ってしまいます。
少し焼きなます事である程度まで力は抜けてますがそれでも峰はのびようとする応力が常にかかることとなります。
刀は使ってる内に刃切れと言って、刃から小さな切れ込みというかヒビのようなものが入ることがあるのですが、
この状態で峰打ちで堅いものに当てると、伸びようとする峰の力と刃切れに力が集中することが相まって
その部分からビシッと折れてしまう可能性がすごく高くなるんですわ。
(刃こぼれとは違うます。為念)
まあ、刀の反りも普通に切るぶんには力を全体に逃がす構造になってるのに対して、
峰打ちすると一カ所に集中するとも言えます。
まあ、峰打ちなんてものも江戸時代という武士が闘いで刃物を使うことの無かった
平和な時代の幻想なわけでして、アンナ鉄の棒で殴ったら、骨は折れるわ、
頭蓋骨は陥没するわで当時の医療技術では死んでしまう事の方が多いんじゃないかと。