03/08/16 04:52 7ExxDXAv
組太刀はあくまで型として行なうもので立ち会いとは違うと思うけど。
古くは刃引きを使用することも多かったようだが安価な木刀が手頃だっただけでは?
新陰流の袋撓は有名だけど、他に怪我をしないように工夫された防具として
一刀流の鬼籠手や、示現流の紙のコヨリを束ねて作った独特な鍔などがある。
流派によって考え方は違うが、全力で打ち合うのは手の内の締め等を含む身体を
練り上げる為に行なうものでワザと木刀どうしを打ち付け合うが、実際の技としては
相手の剣をかわして相手を切り込むものが多い。
ゆえに刃筋を重視している二天一流や新陰流の木刀は軽くて薄い。
稽古でそんなに相手を殺していたら大変だし、その前に止められずに殺してしまうのは
単純に技量が未熟であり恥ずかしいことだったのではないでしょうか。
(死んだ側が手順を間違えるとかスピードについていけなかった等もあったでしょうけど)
もっとも古流では鍔のない木刀で稽古する所が多いので指や手、前腕といった所は
怪我をしやすいですけど。
竹刀防具が画期的だったのは実戦の機会が殆ど無く、型稽古ばかりの古流より
実際に打ち合ったときの感触を掴むのに役に立ったからだと思いますね。
幕末に有名だった天然理新流も木刀を使った型稽古はもちろんあるが、
近藤、土方といった新撰組にいた面々は竹刀を使った稽古もずいぶんしていたようです。
似たような考え方で、柔道の嘉納治五郎先生は型稽古と乱取り稽古の両方の
重要性を解かれていたと思います。
ちなみに自分の知っている流派は鍔有り木刀で型稽古の他に通常の籠手だけを付けて
竹刀でも稽古をしていますよ。
木刀よりは矢張り真剣での稽古の方が怖いと思います。
型稽古でも相手が失手すればタダの怪我じゃ済まないし、抜き打ちの時に
指を落としたり、左耳を落としたりというのは結構聞きます。