08/05/10 11:27:58 NOY8ycND
∩∩
（*･ω･） うさぎの最受難時代
c(_ｕuﾉ
日清戦争を２年後に控えた明治25年10月「兎そだて草（田村貢著）」という本が発行されました。
現在の視点からみても飼育方法はとてもきちんと説明され、チモシー（兎の主牧草）も登場します。
病気に関しては奇妙な記述も多いですが、それは時代的に仕方のない事でしょう。
今でさえうさぎのみならず医療は進化の過程なのですから。
大正時代には「兎の飼ひ方（河南休男著）」が発行、さらに詳しい買い方・季節による注意書きまであります。
更に昭和９年「こんな有利な兎の飼ひ方と売り方（瀬尾肇著）」といういかにも実用書な書籍が発行されました。
これだけ見るとうさぎ飼育の環境が整ってきたように見えます。
しかし、これらは全て愛玩用の手引きではありませんでした。
「牛豚や家禽を養う人はいるが、飼養が容易で成長が早い、味はよく滋養多く、かつ毛皮もとれるのに家兎を養うものが多くないのを常に遺憾としてこの飼養法を世に出した」
これが前述の「兎そだて草」の冒頭です。
つまりこの時代、うさぎは肉を、毛皮を目的に飼養され、戦時には軍用物資、軍用兎とまで言われていた時代なのです。