08/05/03 13:26:47 d3pwPDvx
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女性の場合は尿道が短く、直線的なこと。
また、尿道、膣、肛門が接近していることから、そこに存在する細菌による尿路感染症、特に膀胱炎が起こりやすくなっています。
膀胱炎に罹ったことのない成人女性においても、尿道の中心部で80%の細菌が存在しています。
尿道の奥、膀胱に近い方でも50%の人が細菌を持っています。
普通このような尿道の奥の部分では非病原菌が存在するのですが、10~20%の人に大腸菌やグラム陰性腸内細菌がみられます。
この菌を調べてみるとほとんどが会陰部の細菌と一致しています。
膀胱炎を繰返す女性の80%近くは、尿道の膀胱側1センチに細菌がみられ、その数も正常女性の2倍になっています。
しかも、病原菌となる細菌の割合が半分以上の状態です。
膀胱炎の再発は、どうもこの尿道フローラ(尿道に常に存在する細菌)との関係が深いものと思われます。
女性によく起きる急性膀胱炎は、性病ではありません。
ただし、解剖学的構造の違いから尿道・膣・外陰部のフローラの関係から、性行為によって細菌が膀胱内に入り込みやすくなっているわけです。
急性膀胱炎のことを「ハネムーン膀胱炎」などと呼ぶのもそのためです。
急性膀胱炎の症状は、性行為後36時間から48時間前後に生じます。
24時間以内に起きそうなものですが、忘れた時に起きるのも特長です。
抗生物質の服用で10日程度で完治します。
ただし、治療が遅れることで前立腺炎、精巣上体炎、子宮内膜炎などを引起こすことがありますので、早期治療が大切です。
近時、性文化の多様化の中で、大腸アメーバー、ランブル鞭毛虫、赤痢アメーバーなどによる尿道炎も見られるようになりました。
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女性は、特に注意が必要な感じ。
飲むという行為は、胃酸による殺菌を行うことでもあるわけだし、少なくとも健康な男性については、飲尿が特に体に害があるとは思えない。
女性については、男性に比べて、条件が悪いような気はするけども、それは採尿の仕方によって、雑菌の少ない尿を採取することは十分に可能であると思う。
尿療法の本の中でも推奨されていることだけれど、採取前の外性器周りの十分な洗浄と、出始めと出終わりの尿は採取しない!ということ。
これは、出始めの尿の勢いで、尿管に付着してあるであろう雑菌を洗い流す意味があると思う。
尿自体は、無菌であるわけだから、出始め尿で大部分の雑菌は洗い流されているので、
中間尿で混じってくる雑菌の量は、体に悪影響を及ぼすほどの数が含まれているとは考えにくい。
ちなみに、本の中では、実際に尿道炎や膀胱炎が治った症例も報告されている。
このことは、尿中に多少細菌が混じっていても、飲尿により免疫効果の方がより大きいということが考えられる。