08/05/23 23:54:58 6DSvzrEj
スレリンク(train板)
URLリンク(charaneta.sakura.ne.jp)
タイラーは諭すように言った。
タイラー『もはや全宇宙の技術者が一丸となって、スーパーノヴァプロジェクトを
推進する以外に、全宇宙の生命が生き残る術はない。死に物狂いで、やるんだよ』
セトラ「………」
タイラー『助かるなら全員、滅びる時も全員だ。全てか、無かだ。例外はない。
だが、その覚悟がなければ銀河を救うなんてことは不可能なんだ。
わかってくれるかい、セトラ長官』
セトラ「わかった……」
セトラはようやく頷いた。
セトラ「君には負けたよ、大統領。明日にでもうちの若い連中を、君の元にやる」
タイラー『ありがとう、セトラ』
セトラ「私が睨みを利かせていたから皆遠慮していたが、実はあの湾岸ドームでの
ライブ以降、君と一緒に仕事をやりたいという連中は多かったのだ。
これでスーパーノヴァプロジェクトも、少しははかどるだろう」
タイラー『勿論、君も協力してくれるんだろう、セトラ』
セトラ「あ、ああ……」
セトラはなぜか言葉を濁した。
セトラ「なあ、タイラー」
タイラー『ん?』
セトラ「銀河が救われると、いいなあ……」
タイラー『なに言ってるんだい。(笑い声で)必ず救うに、決まってるじゃないか』
セトラ「ありがとう、大統領……。それを聞いて安心したよ。さらばだ……」
タイラー『ああ、それじゃ、明日にでも』
セトラは静かに受話器を置いた…。