08/05/21 23:18:20 Lo2YQ9qC
>>853
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タイラーは言った。表情は笑ったままだが、口調はかなり強い。
タイラー「謀ったのは貴方の方ですよ、セトラ長官」
セトラ「な、なにっ!」
タイラー「そうではありませんか。全人類が一丸となってジェーンの脅威に
立ち向かわねばならないこの時期に、こっそりと、ラアルゴンの、
それもごく一部の者のためだけに、脱出用の移民船を建造していたのですから」
セトラ「ひ、人聞きの悪いことを言うな! あ、あの宇宙船は、スーパーノヴァプロジェクトが
失敗した時のための万一の保険なのだ。それに、あの船の乗船予定リストには、
タ、タイラー……君も勿論入っているとも。無論、我等が女帝ルッチナ1世陛下もな」
タイラー「嘘吐き。自分たちだけで逃げるつもりだったくせに」
セトラ「と、とにかくあの移民船は建造を続行する。一人でも多くの人類を別の次元に移住させるためにな」
タイラー「そうですか。じゃあいいや。建造は続けていいよ。それはそれとして……」
やけにあっさり引き下がるタイラーであったが、念を押すように続ける。