07/10/23 08:01:10 mM5k1Dil
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イサムはそう言って、こちらから一方的に通信を切った。
フジ大将を寄越したユリアンは、おそらく自分の叛乱が芝居であることを知らない。
この作戦は、タイラーと発案者のウズミの他、ごく一部の関係者にしか知らされていないトップシークレットだからだ。
ユリアンはフジ親子の交渉が決裂することも事前に予想していたかもしれないなと、イサムは思う。
それと共に、彼にとっても苦肉の采配であったかもしれない。なにしろジェーンの脅威は刻一刻、
銀河に迫りつつあるのだ。いくら今の銀河連合軍には人材が豊富とはいえ、そうそう有能な
ブレーンを辺境の叛乱にまで割いてはいられない。フジ大将あたりがせいぜいか―。
オペレーター「敵艦隊、左右に展開します! こちらを一挙に包囲殲滅するつもりのようです」
イサム「愚の骨頂だ。(鼻で笑い)徒に兵力を分散させて、なんになる」
息子であるイサムの目から見ても、フジ大将は三流の用兵家である。
せいぜいアンダーソン長官の下でヨイショに明け暮れ、たまに意見を求められても、
「おっしゃる通りです」とか「さすが長官、到底私どもの及ぶところではございません」
とか言って、適当にお茶を濁しているのが関の山の参謀なのである。